10月17日早朝

パパの兄は旅立った
8年

パパは数日前から泊まり込み、私は大阪 
  
血圧が下がって来てる
もう今晩が山かも知れん!

そう

連絡してくれたのは、パパ。

その日の夜、通夜、翌日告別式
私も直ぐに、福岡へ行った

パパは、立派な挨拶をしていた。

元気な時は双子だから、同じ車の助手席に乗るのも嫌がっていた2人。

兄は独身
パパと私の間に子供が出来た頃から、なんとなく疎遠になっていた。

そして、兄が神経膠芽腫と分かってから、月に1〜2回、福岡へ行き、あんなに双子で並んで歩くのも嫌がっていた2人
兄の車椅子を押して、何度も何度も散歩にでかけた。

なあ、おれ死ぬんか?
このまま家に連れて帰れ!

と何度も言われた。

そして兄は天国へ。43歳だった。

パパは、その後50歳で、兄と同じ神経膠芽腫を発症した。

7年間、パパはどんな想いだったんだろう
発症して、どんなに怖かっただろうか。

ゴールが、分かっていて、闘ったパパを、本当に素晴らしいと思う

そんなパパの奥さんだったんだ。

パパ、お兄ちゃん、元気ですか?
私が見えますか?

また3人でワイワイ話しがしたいよ。

寂しいよ。