この記事の続きです…9月後半、がんと診断された時に受けた「遺伝子検査」の結果を聞くのと手術法の決定をしてきました。
「胸を全部取る全摘出からのシリコン再建」と「悪いところだけ取る温存法」の2つあると言われていて、私は早期がんであることと、一人暮らしでかつパピヨンさん(13歳)がいるので入院期間が長引いたり、複数回入院するのは嫌だったので温存法一択で考えていたのだけれど、主治医は「遺伝子異常があった場合は予防的な意味で全摘も考えたほうが良い」とのことだったので結果が出るまでは本当に不安だった。
実際、遺伝子検査の結果は陰性で私のガンは少なくとも遺伝性でないことは証明されたが、結局のところはっきりした原因はわからないそうだ。
ということで手術法は私の希望通り部分切除でいける事になった、手術日を決め入院は手術の前日ということになりその場で入院予約を入れた。
遺伝子検査を受けたときも血液検査はしたけど、1ヶ月以上期間が空いてしまったのでまた採血しないといけないと言われ一通り検査を受けることに…昭和の建物(築45年)に最新式の医療機器が並んでいるのはもう違和感しかない。
検査が終わったらいよいよ入院の説明…私は「入院するなら絶対個室」と決めていた、ここの病院個室は18000円~40000円くらいと最低ラインが若干高いのだけれどこれは基本の部屋がこの令和の時代にまさかの「6人部屋」で4人以上から料金がかかるという「いつの時代の病院ですか?」と聞きたくなるような体系なのだからだと思う。
どうして個室がいいと思ったのか?については
・一人暮らしになってから、自分以外の人間が居住空間に居ることが許せなくなった
・人の気配があると非常に気になる
・30代で乳がん診断(手術時は40歳だけど)だったので同室患者から好奇の目で見られたくない
など理由を上げたらキリが無いのでこのくらいで…。
入院説明の看護師さんに「どこの部屋にするか?」と聞かれたので「絶対個室で、2万円台までなら出せるし出します」と2万円台の部屋までを希望した。
その後、食事に対して要望や希望はあるか?と聞かれたので栄養科の担当者と面談して以下の要望を伝えた
・エビのアレルギーがある(エビそのものを食べなければ大丈夫なレベル)
・口腔アレルギー症候群を起こしやすい果物(メロン、桃など)は食べられない、キウイは苦手
・チーズ、ホワイトソース、プリンやアイスクリーム以外の乳製品は食べない(病院ご飯は朝食に牛乳やヨーグルトが出ること多い)
・朝食はパンが良い、食パンだったらトーストしてほしい
結果…私の食事は
・エビ抜き
・アレルギーを起こしやすい果物は除外
・牛乳、乳製品はすべて禁止
・パンは出せるけど、トーストは出来ない
ということになりました。
他に手術までの流れとか入院期間中の流れとか色々説明を受け、どうしても聞いておきたい事があったので聞いてみた。
「手術室まではどうやって行くんですか?最近は徒歩で行く病院もあると聞きましたが…」
帰ってきた答えは
「徒歩だね、もしくは車いすに乗ってだよ」
Really?昔親知らず抜いた時は部屋でストレッチャーに乗せられて、点滴から鎮静剤入れられたけど…と話したら「今は徒歩なんだよ、子供だって徒歩で行くんやで」「一人で行くわけじゃない、病棟から看護師が一緒に着いてくから大丈夫よ」と言われたが、いくつになっても怖いもんは怖いのだ。
その話を聞いた時から、ボロ病院しかも手術までは徒歩という事実に入院すること自体が嫌になってしまった…落胆する私を見て「大丈夫だよ」って声をかけてくれたけど、本当に嫌だったのでその後気分の落ち込みや食欲低下などの体調不良になってしまったのはここだけの話。
この日は入院の手続きをして帰りましたが、家で何気なしに入院のパンフレットを見ていたら表紙の写真が明らかに「数十年前のフィルム写真」をスキャンして使用したもので「そこまでして今の姿を見せたくないのか」と思ったのは言うまでもありませんでした。
~続く