とってもカラフルなことで知られるアメリカのケーキ ですが、大抵の人はこういう画像を見ただけで「気持ち悪い」とか「体に悪そう」と拒絶反応を示すことが多いんですが…私はこういうケーキにむしろ「芸術性」や「独自性」を感じてとても興味深いんですよね。
むしろ、日本のケーキが既成概念に捕らわれているというか、型にはまっているというか…一言で言ってしまうと「面白み」が無いんです。
あとものすごい個人的な話ですが、私「果物アレルギー(口腔アレルギー症候群 )」でみかんとイチゴくらいしか食べられる果物がないんです、日本のケーキは果物を多用しているのでどうしても食べられるケーキが限られてしまうのです。
その点、アメリカのカラフルケーキって果物ほとんど使ってない。
なのにカラフル、あの極彩色を放つケーキの「味」にも興味がある…きっと「色」の味がするはず。
そこで、私も「青いケーキ」を作ってみたくなった。
でも、いきなりケーキを作るのはちょっとハードル高いかな?と思ったので、着色しても比較的違和感を感じにくい「ババロア」を青で作ってみることにした。
今回の主役はこれ「青」の文字がものすごく主張してます。
全部真っ青はちょっとやりずぎな感じがしたので、グラデーションにすることにしました。
5つに分けて青の色素を入れて色を調整していきます…この段階でお菓子はお菓子でも「フェイクスイーツ」でも作ってるような、料理ってより工作でもやってる気分になった。
一番上は白のままにしてあります、白~青の5色のグラデーション…もとい「青が沈殿」してる感じ。
「ブルー」つながりで「ブルーベリージャム」を乗せてみました。
こうして「青いババロア」を作ったわけですが、自分たちだけで食べるのはなんかもったいない気がして実家も巻き込みいざ、試食。
お皿にあけるとこんな感じ…もはや食べ物ではありません(ちゃんと食べられますが)。
奥にあるコップも青い水玉なのは偶然。
内側からみた断面図、グラデーションというより「色素の沈殿」状態です。
これを食べた感想は…ミルクババロアのレシピを使ったのですが、ミルク味というより「青色の味」がしました。
通常であれば青色というのは「視覚」で感じるものですが、この時私は「味覚」で感じました。
そして、体中が青に染まったような感覚に襲われました…実際舌は真っ青になった。
他の色…例えば、緑とか赤とかで作ったら、その味を感じることもできるかもしれません。
結論→青いお菓子は不味くないが、色を「味覚」で体感することが出来た。
ババロア以外のお菓子や料理を青くした人の話は…こちら(青くする実験) 。