今の病院に戻ってから、主治医に「なるべく趣味の時間を持ちなさい」と言われているんですが…前にも書いたように私の趣味は「ハンドクラフトの制作活動」なんです。
しかも、一度作業に取り掛かると恐ろしいほど集中します…昔、自宅静養していた時に家にあった布で何を思ったか?「子供服」を作るのにハマってしまい、毎日のように食事も忘れ、トイレにもほとんど行かず、深夜まで作業していた記憶があります。
とにかく、一度作業に取り掛かると自分でも信じられないくらい集中しすぎるんです。
今は自分専用のミシンを持ってないので洋裁はほとんどしないんですが、一時デコ電 って流行りましたよね?
私もこのジャンルに強い興味を持ち、薬のケースや病院の診察券を入れるケースをデコったりしたのですが…それだけでは飽き足らず、
こんなものをデコってしまった事があります。
これ…なんだかわかりますか?
正解は
「トイレのふた」 でした!!
遠目で見ると「ジェルシール」でも貼っただけに見えますよね?
拡大すると…
全部ラインストーンです、確かアクリルの3㎜を使ったのかな?
これ作るのに使ったラインストーンの数は確実に1000粒以上、買ったのは3000粒。
丸く切り抜いた型紙をふたに貼り、その内側にラインストーンを一粒づつ貼って輪郭を作り、ある程度乾いたら紙をはがす。
その後、内側をなるべく隙間ができないように考えながらラインストーンを貼って行く。
…この作業を9回繰り返します。
なにせ3㎜のラインストーンですから、作業はすべてピンセットを使います。
人によってはこの作業…想像しただけで気が遠くなってしまう人もいると思います。
このデコに費やした時間はなんと「8時間(ぶっ続けで)」!!
ここまでくるともう労働時間ですよ…でも、これを作ったところで給料は1円もらえません。
これも「過集中」の成せる技(?)なんでしょうかねぇ…実は、これを作ったあと2階のトイレもふたをデコろうかと思っていたんですが、ものすごく疲れたのでやめました。
でも、アクリルの透明な写真立てのフチはデコったけど(笑)
この話を主治医にしたところ…大変驚かれておりました(まぁ、人としては普通の反応ですよね)。
そして、こんなアドバイスをいただきました。
『「作業工程」ではなく「時間で区切る」と過集中を防げるかもしれない』
私の場合制作系は「キリのいいところ」がわからなくなってしまうんです…なので、この工程が終わったら今日はおしまいとか、一旦休憩というのが出来ないのです。
というわけで、何か作るときは「○時まで」と決めて、常に見える場所に時計を置くかアラームをセットすると良いそうです。
…そういえば、前に病院で「箱庭療法」やらせてもらった時も、自分ではまだ完成してないのに「面談時間の50分過ぎたから」と途中で終了させられてしまった時はなんとも言えないもどかしさを感じたのを覚えています。
私が箱庭療法に取り組むとしたら、少なくとも丸一日…最低でも半日は時間をいただけないと、絶対に足りないと思います。