綺麗になれないから。
シミがあるから(お金かけてシミ取りしたのに、また同じ所にシミができた)。
中学生の頃から足が太いから、特にふくらはぎ。ミニスカートはきたいのに、カッコ悪い。
頭いいのに、自慢したいのに、ほめられるどころかマウントされる。
ペーパーテストはできるのに、現場では役に立たないから。
本当は好きになりたい。大好きなんだよ、こんな自分でも。だって、唯一無二の私だもの、大事にしたい、甘やかしたい。
でも何かをドヤると、頭を叩かれる。
出る杭は打たれる。
私を認めないまわりを恨んで、私は私を好きと認めちゃダメだと、悪い振りをした。
私はまわり全員を恨んでたんだなあ。
全員が敵だったんだなあ。
それでも世界や宇宙という訳の分からないものが、私を溺愛していたなら。
世界や地球や樹木や太陽に溺愛されてたなら。
会ったこともないイルカやキリンに、はるか遠くから溺愛されてたとしたら。
借りて住んでるこの部屋や、私が安いからと選んで買ったテーブルや椅子やベッドに、溺愛されてるとしたら。
犬や猫などのペットは飼ってないけど、まるで犬や猫のように、部屋やテーブルやベッドたちが、私の帰宅を喜んで私にまとわりついてきたとしたら。
アパートの、時々ちょっと臭い階段も、近所のスーパーも、私のことを大好きで大好きでたまらなくて、私が通るのをいつも楽しみに待っているとしたら。
私が乗る会社の車に、私を守ってと聞いたら、「(あなたが)僕を守って」と言われたの。
車が私を守るよ、と言ってくれると思ってたから、違ってビックリした。
確かにハンドル操作は私がするから、車を守るのは私だよね![]()
でも既に、車内に座った私を、車は守ってくれているよね。
会社の車からも世界からも溺愛されてる私だけど、車や世界をどう扱うか、どうとらえるかは私次第か![]()
ムリしなくていいから、溺愛されてることだけ受け取って、喜んで運転して、世界を嬉しく思ってるだけでいいよね。