珍しく野球の話でもしようと思います。
私、実はこの話を知ったのは昨日で、色々調べてみると今年の6月にアンビリーバボーで放送されていたんですね。

「片腕のない捕手ルーク・テリー」
野球の知識があるないに関わらず、片腕がない事がどれだけスポーツに対してハンデがあるかは分かると思います。

※【ハンデ】を使用したくはないのですが、言葉が見つかりませんでした。ご理解宜しくお願いします。

過去にMLBで大活躍したジム・アボット投手が手首より下がない事は有名な話ですが、MLB10年間で87勝、1991年には18勝を挙げるなど、本当に素晴らしい投手でした。
1993年にはインディアンス戦でノーヒットノーラン達成。
しかし、アボットの場合はバランスがある程度取りやすく、様々な動作に送球動作が難しかったとされますが、ルーク・テリーの場合は肩から完全に腕を失う中で、ましてや捕手。
如何に難しいポジションであり、どの様に送球動作をするのか、正直興味はありました。

ルーク・テリーは捕手に挑戦した時は、送球は全くできなかったそうです。それでも「諦める」ことを嫌うルーク・テリーは4年かけて送球動作を身に付けた。その送球動作を見た時に、自分は圧倒されました。
キャッチング後にミットを外すまでは理解してましたが、ミットとボールを同時動作で外す、ボールを後ろに少しだけ浮かす、そして二塁へ送球…唖然としました。
その間の動作は、健常者とは何ら変わりない、いや下手な捕手よりも超絶に上手い。

しかもルーク・テリーの凄いところは打撃も素晴らしく、コンスタントに高い打率を残しており、州大会で優勝したり、何らかのオールスター選抜にも選ばれていた。
努力だけの言葉で済む話ではない、ルーク・テリーはとにかく「諦めない」が染み付いている。



ルーク・テリーの両親も本当に素晴らしい。出来ないことをやらせないではなく、出来ないことをやらせる。
なかなか過保護になりがちな御時世だけに、教育や育て方を「諦めさせない」って、本当にできることじゃない。

野球を知る側だからこそ、一つのパーツを失うとバランスが崩れて、その負担もかなり大きいが、ルーク・テリーはバランスが良すぎる。盗塁阻止も多数らしいですからね…
サッカー選手が足を振り抜く時に、腕を開き気味に力を貯めますが、その片腕がないと半減、いやそれ以上に力は加わらないはず。彼がどれだけ凄いか…
アボットもケイレブ・ジョセフ捕手(現ダイヤモンドバックス)も、彼を認めて、凄さに賞賛していた。


生まれつき身体の欠損がある場合、当事者はそれを当たり前と思うようです。だからこそ、当たり前の日常の中で、我々健常者と変わりないのです。
もちろん、生まれつきだけではなく、不慮の事故により欠損した方々も、補う方法を身に付け、私が知らない努力と苦労を重ねてます。それでも、人に手を借りなければならない日常行動も増えてきます。そんな時を目にしたら「どうしましたか?」と添える言葉を我々は当たり前にならないといけませんよね。日本人は戦地に行くことはないし、負傷することもないけど、海外では激戦地で負傷し、手も足も目も失う。家族と再会した時に、「生きていてくれた」と安堵するようです。もちろん変わり果てた姿に落胆はします。
だからこそ、家族は両親は「諦めさせない」を生きる糧にさせてるのかも知れませんね。

今回は野球の話を…でわ、また