北海道コンサドーレ札幌のセカンドホームグラウンドとなる札幌厚別陸上競技場。17.957名収容可能。J1ライセンス取得には満たす収容人数ではあるが、1986年開設。はまなす国体の主会場として作られた、正式名称は「札幌厚別公園競技場」となる。

クラブ誕生前にはヴェルディ川崎などが公式戦に使用している。初のJリーグ開催は名古屋vs市原。厚別がJ2ライセンス取得に足りず、本拠地として使用が制限されている。屋根とトイレ設置が基準に満たしてないことから本拠地として解除。
今は札幌ドームが、北海道コンサドーレ札幌の本拠地となる。
2018年芝張替えによる代替地、2019年ラグビーW杯による代替地として厚別を使用。

その厚別が大規模改修すると発表。
主に改修目的は、サッカー基準じゃなく、陸上競技場としての改修となる。
全国規模の大会ができる道内唯一の第1種公認陸上競技場。公認には5年毎に日本陸連の検定を受けて更新しなければならない。
今回、トラック走路とスタート地点のウレタン舗装の摩擦が激しく、現状では検定には通らない見通しとなった。高体連、陸上大会は円山陸上競技場に移さなければならなくなり、今回大規模改修に至る。

通年劣化はありますからね…
今年のサッカー選手権大会北海道決勝で、応援席の柵が壊れることもありました。これは劣化とは違うようで、応援席の生徒が大挙押し寄せて柵を破損させた、これは学校側の指導が行き届かない為の事故。

そんな厚別は、北海道ではサッカーの聖地。
高校サッカーもだが、北海道コンサドーレ札幌の初期のホームグラウンドで2年間に渡り21戦無敗、そこからサポーターは「聖地・厚別」と呼ばれるようになり、チャントもある。

【歌詞】♪行け行け赤と黒の 俺たちの札幌
そうここは我らの厚別 見せろお前の情熱

初めてJリーグ昇格を決めたのも厚別、バルデスが伝説を作ったのも厚別、Jリーグ、プロクラブとしてスタートしたのも厚別。
札幌には深い思い入れがあるのが厚別公園競技場なんです。サッカー日本代表が練習する場所としても使用している。

今回の大規模改修は陸上に関してだが、北海道コンサドーレ札幌サポーターとしては、やはりこの地に「専用スタジアム」も欲しいところだ。
札幌ドームは札幌市の公共施設。試合開催には使用料も発生する。日本ハムが札幌ドームから撤退する理由の一つが年間使用料26億5.000万円を支払っていた。
北海道コンサドーレ札幌もクラブ事務所は札幌ドームにあったが、野々村社長就任から宮の沢に事務所を移転。かなりの額がクラブを圧迫していたと思う。札幌ドーム買収も日本ハムにあったようだが、北広島市に本拠地を移転し専用スタジアムを作ることが決定した。

北海道コンサドーレ札幌も年間使用料はかなりの金額になるはず。調べては見たが詳細は不明。
日本ハムまで行かなくとも、半分と思えば年間使用料は13億円になる。
これを10年続けば130億円、20年で260億円になる計算。G大阪の本拠地吹田スタジアムは140億円、広島が新スタジアムに172億円、京都スタジアムは167億円となっている。

この建設費を見ると、北海道コンサドーレ札幌の歴史は24年目。単純に300億円近い金額を札幌ドームに支払っている計算になる。
2002年開業だから17年間で221億円か…
それなら規模を縮小して15.000~25.000人収容規模で専用スタジアムを持てるはず。

ドイツのFCシャルケ04専用スタジアムは、190億円€で建設している。日本円で228億円(現在)
全天候型スタジアムで可動式。札幌ドームと類似しながらも、室内に移動すると観客席との距離も近く、更には収容人数が6万人を超える。
国際大会の基準さえ満たす規模が228億円とは…。豪雪地帯だけに、Jリーグが目指す秋春制導入しても問題ない。

そうなると、札幌ドームはデメリットにしかならない事になる。厚別公園競技場は陸上競技場としては、稼働範囲も広いから専用スタジアムの建設は難しいだろうけど、円山陸上競技場は1934年開で劣化も酷く、作るならここかな?
1934年って…戦前なんだな!知らなかった。

円山なら利便性も良く、隣接には円山球場、円山動物園もあり、また北海道コンサドーレ札幌の練習場の宮の沢からも近い。更には緑豊かな場所でもあり立地条件は完璧。

サポーターからの寄付金、スポンサーからの支援があれば、いつかは「仮・札幌スタジアム」が、北海道コンサドーレ札幌の新しい聖地になるのではないか?

シャルケのスタジアムの様に可動式にすれば、サッカー以外の需要も高まる可能性もある。
また、サッカー使用以外で、ラグビー、アメフト、6万人規模ならコンサートも開催可能になるのではないか?もちろんサッカーの代表戦も。
札幌ドームは市や道で共用し、維持管理しながら、新たな視野をだな。

「仮・札幌スタジアム」-夢物語-
①15.000~25.000人収容
②J1ライセンス条件を満たし
③国際大会基準にするなら50.000人収容に
④資金調達は寄付や募金である程度
⑤管理、維持費はなるだけハイコストにならず
⑥土地は市や道から無償で
⑦隣接する球場と動物園を上手く活用
⑧2025年までに専用スタジアム案を
⑨それまで札幌はJ1にいることが条件
⑩そして100億円クラブへ

描きたいね~