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グルの書籍から抜粋
では、なぜクリシュナから分離したとクリシュナが言っているのですか。
『ギター』の15章７節で、なぜ「私から分離した」と書かれているのでしょうか。
これはとても重要な点です。
生命体はクリシュナから分かれた。いわば子供のような個別性を持つ存在だからです。クリシュナが全体の大きな魂とした場合に、私たち個々の魂は、個別性を持つごく微小な魂なのです。
次に、「物質自然の法則に影響されているため、心を含む６つの感覚で苦しんでいる」と書かれています。
これはどういう意味でしょう。なぜ物質自然の法則に苦しんでいるのでしょう。
では、物質自然の法則とは何ですか。
物質自然の法則とは生老病死であり、カルマの法則です。
もう一つグナというロープにも縛られています。サットヴァ、ラジャス、タマスというロープに縛られているのです。
ではなぜ、物質自然の法則に影響されるのですか。
ここが一番のポイントです。クリシュナから離れているからです。
ではクリシュナから離れるとはどういうことですか。
クリシュナから離れるとは、クリシュナを忘れることです。では、なぜクリシュナを忘れるかというと、アハンカーラが原因です。
「私が」主人です、「私が」神だ、「私が」楽しむ人だ、と思った瞬間に、クリシュナは主人でなくなりクリシュナと関係ないと思うのです。
クリシュナから離れた時点で、クリシュナから離れた生命体はグナを持つ物質エネルギーの影響下に入ります。それゆえに、苦しみが生まれるのです。
ギーター甘露から引用 ジャーヤナンダ・ダーサ著
グナ＝サットヴァ（純粋）ラジャス（わがまま）タマス（暗い）
アハンカーラ（私の行為）
インド聖地巡礼の旅
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