当たり前の話ですが、化学物質が原因でなくても身体の不調はあります。それなのに、すべて化学物質のせいにしていませんか?「私は化学物質が原因のときにはわかるんです!」なんて断定する人もいますが、いいえ、分からないものです。そこから抜け出す為にもう一度その感覚を疑ってみてください。
一部の化学物質過敏症の専門家?は患者の生活環境も知ろうともせずに、いとも簡単に化学物質原因説を出して来ます。化学物質過敏症だからといって常に化学物質が原因で具合か悪くなるとは限りません。
それでも、心や身体が弱っていると信じてしまうのです。まるで心の隙間に忍び込む様に化学物質恐怖症になっていきます。
それに飲み込まれない様にするには、少しの知識と思考方法を変える必要が有ります。
化学物質過敏症の症状としやすい病気、症例のほんの一例
気象痛:天候の変化や気圧変化で発症する。天気予報である程度事前に予測できる。スマホのアプリや気象痛予報あり。
私は台風が九州の南の屋久島あたりに来ると頭が重くなる事がある。台風によって気圧の微変動(さざ波)が広範囲に発生してそれが悪影響を及ぼすとか。
低周波音症候群:人間の耳では聞き取りにくい低周波振動(1Hz〜100Hz程度)に長期間さらされることで、心身にさまざまな不調が現れる状態。風力発電、エネファーム(家庭用燃料電池)、ヒートポンプ、工場の機械音など。電磁波と混同している人が多い。(電磁波は空気の振動ではない)。
二酸化炭素濃度の上昇による不調:外部からの化学物質の侵入を恐れ、家中を目張りしてしまう人がいる。すると二酸化炭素濃度が上昇して発症する。実際こういう人が多いのではないか?
密閉性の高いマスクでも発症する可能性がある。室内であればネット通販でも購入できるCO2センサーで管理可能。
自然の屋外の二酸化炭素濃度レベルは、400ppm程度。約1,000ppmで20%程度の人が不快感、眠気を感じ、2000ppmでは大部分の人が不快感、頭痛、めまいや吐き気を発症すると言われている。換気の悪い室内では簡単に1,000ppmを超える。
二酸化炭素濃度が原因で発症しているのに、化学物質の侵入と考え、更に部屋の密閉性を高くしてしまう事が病態を悪化させている可能性がある。循環しない空気も悪影響。空気清浄器では二酸化炭素濃度は改善されない。
どんなに良い部材を使用していても密閉した部屋の滞留した空気が悪影響を及ぼす可能性もある。
薬やアルコール中毒:特に精神安定剤、睡眠薬の長期服用、オーバードーズ。副反応、離脱症状、皮膚の異常感覚などを化学物質過敏症の症状と誤解する人もいる。断薬には専門医の受診を推奨。
頸性神経筋症候群、眼精疲労:首から肩にかけての凝り。頭痛、耳鳴り、めまいなどの原因となり得る。化学物質過敏症患者はガチガチに凝っている人が多いが、本人は何故か気が付いていない。パソコンやタブレット、ゲーム機での症状は電磁波ではなく、眼精疲労や凝りが原因ではないか?
花粉、黄砂、PM2.5:鼻水や目のかゆみ以外にも、頭痛や耳鳴りなどの症状が出ることがある。
心身症:ストレスの影響が身体に現れる病気。身体の病気であり、精神病ではない。症状は多岐にわたる。
そのほか更年期障害、甲状腺の病気(バセドウ病・橋本病など)血糖値調節ホルモン(インスリンなど)の異常等ここに挙げていない多くの疾病でもいわゆる不定愁訴は発症します。
その行為が悪化させています
例えば、何らかの化学物質で体調が悪くなってしまい、それが家の外部からの影響と考えて換気口からドア、窓の隙間まで完全に密閉してしまうと、今度は二酸化炭素の濃度が上がり、更に具合が悪くなってしまいます。しかし、本人は外部からの化学物質の侵入が原因と考えて、まだ密閉が不完全と考えてしまい、更に密閉を高める様な施工をしたり、高価な空気清浄機を何台も購入したりしてドツボにはまってしまう人が居ます。
これはまさにこのブログの4回目に紹介したクローズドループ現象です。仮に完全に密閉していてもCO2センサーが有れば症状の悪化の原因が二酸化炭素なのか分かるはずです。
建築基準法でも1時間当たり0.5回以上の換気、つまり1時間に部屋の空気の半分が入れ替わるレベルが”義務化”されています。それなのに一部の化学物質過敏症患者は密閉する事ばかりにこだわり、換気することを忘れがちです。
もしも、外気からの化学物質が気になるようでしたら、室内の空気の流れを良く考えて、吸気口に活性炭フィルターを取り付けたり、1室を外気取り入れ用に使い、そこに空気清浄機を設置して、時間を決めてその部屋のドアと窓を交互に開けて新鮮な空気を取り入れるようにする事を推奨します。決して密閉しないでください。それは逆効果です。
※電磁波、精神安定剤については後日掲載予定