買物難民ってなに???と思う方も多いかもしれませんが
運転できない、しない方や車を所有されていない方は意外と多いのです。
昔は地域に自転車や徒歩で行ける商店街が街のあちこちにありました。
例えば電気屋さんでも、家庭にお抱えの電気屋さんがあり、地域の中に「困った時は電話一本」のようなコミュニティが確立されていました。
サザエさんの中に出て来るような「三河屋さん」のように「御用を聞きに伺う」というスタイル。私の幼い頃は、これが当たり前のように存在していて地域の商店街も知っているお店がたくさんありました。
でもですね。
商店街は郊外SCに変わり、車でちょこっと動けば一日滞在できるようなSCが至る所にできた今、車を持たない、運転されない方たちは「買物難民」となってしまっているのです。
農林水産省でも自宅から生鮮品を扱うお店まで500メートル以上あり、自転車を持たない65歳以上の買物難民と言われる人たちが2025年には約600万人まで増加すると言っていますよね。
サービスという視点と差別化という視点でものごとを見れば、問題点には必ずビジネスのチャンスが存在しています。
実際に、この買物難民と呼ばれる世代の人たちだけではなく若い世代でも車を所有しない方は増加しています。
車があって「あたりまえ」という視点でだけ物事を考えていてはいけないですよね。
若い世代は自転車やバイクで移動もできますが、小さなお子さまをお持ちのご家庭では育児中のお母さん方は大変です。
「あたりまえ」から少し視点をずらして考えてみると差別化できるサービスはたくさん存在しています。
わたしが担当させていただいているクライアント先でも地域に密着した取組みをされており、いわゆる買物難民の方たちをサポートする体制を取っていらっしゃいます。
またそのサポートの幅を子育て中のお母さんにも拡大して新規事業を立ち上げ、そこから全国展開にされる準備をしています。
おもてなしの心とは、思いやり。
そこを追求していくと「困ったな」を「解決するサービス」が生まれてきます。
それは物販を取り扱う会社であったり、飲食であったり様々ですが「視点」を変えてみて見ればまだまだサービスはいろいろできることがたくさんあります。
それらを自社の強みから事業に展開していくサポートもわたしたちの仕事のひとつ。
最近はそのような依頼が多くなってきていますが、それもきっと社会情勢と常に連動しているからこそだと感じています。
高齢者社会にできること。
少子化社会にできること。
おもてなしのサービスは「困ったな」を解決できることにあるのかもしれないですね!