セブン&アイの鈴木会長が辞任を表明しました。


その日の午前中に、セブンイレブンの社長の仕事ぶりが気に入らないと、人事異動を取締役会に掛け、否決されたことが理由とのこと。


鈴木会長は、83歳。


誰しもが知っているコンビニトップのセブンイレブンの創業者だ。


何処からも、これまでの業績に対する貢献度に文句は出ないはず。


言える立場にないが、だからと言って、今回の辞任劇は頂けない。


正直、おごりに受け取れる。


繰り返すが、鈴木会長のこれまでの業績は誰しもが認めるところだ。


だが、時代の移り変わりに上手く乗ったところがある。


証拠に、一時期トップで成功例に挙げられたヨーカドーは、時代に遅れて赤字に陥っている。


セブンイレブンの業績を評価するなら、ヨーカドーの実績も鈴木会長の評価である。


創業者だから何でも通る、では、若い人、とくに後継はやるせない。


「社長としての仕事ぶりに不満がある。」


43ヶ月連続して1日当たりの売上げを伸ばしているのに…だ。


鈴木会長の「私が指示した事以外の新しいことは何一つできていない。」では、周囲が同情せざるを得ない。


もちろん、これから失敗するかもしれないが…。


現在の成功している創業者の引き際は、本当に難しいと思う。


ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏、スズキの鈴木会長、ユニクロの柳井会長、日本電産の永守会長、キヤノンの御手洗会長と、ぱっと思いつくだけでも後継や引き際が注目される。

今となってはIBMの創業者のビルゲイツの引き際が素晴らしく思えてきたのは、私だけだろうか?