昨日と今日、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの通信三社の4月~12月の業績速報が新聞に載っていました。


結果は、営業利益で、ドコモが前年比-9%の6750億円、KDDIが同比3%増の3955億円、ソフトバンクが同10%増の5900億円でした。


私は、常日頃、営業全般支援、営業代行業務をしている関係で、同業他社の徹底した調査の必要性を説いています。


では、読者の皆様は、上記の三社の結果をどう見ますか。


ちなみに、三社の前期連結決算は、


ドコモ    売上4兆1100億円 営業利益8800億円 純利益4640億円


KDDI   売上3兆5700億円 営業利益4770億円 純利益2400億円


ソフトバンク 売上3兆2000億円 営業利益6750億円 純利益3137億円


という具合です。


私は、J-PHONEの時代から、ボーダフォン、ソフトバンクと携帯を続けていますから、思い入れもあります。


そうでなくても、ついこの前まで、三社の中でもソフトバンクはつながりにくい、エリアが狭いと言われていました。


もしかして、今現在も、そうかもしれません。


では、なぜ、ここまで、ソフトバンクが急追したのでしょうか。


以下は、私の偏見による私見です。


携帯通信による思い入れが違う。


孫正義社長によるトップメッセージが聞こえてくる。


iPhone、iPadをいち早く導入した。


コマーシャルメッセージが、統一されている。


いち早く、新しい料金体系が取り入れられている。


なにかやってくれる。


こんな感じでしょうか。


一方のドコモ、KDDIの社長メッセージは聞こえてきた記憶がありません。


経済雑誌で目にすることもありますが、画期的な何かを見た印象もありません。


これが大きいのではないでしょうか。


また、両社のコマーシャルメッセージも、出演の俳優、渡辺謙、嵐は記憶にあるのですが、その他のメッセージを感じることができません。


ソフトバンクのアメリカ通信会社3位を買収したことも大きいでしょうが、ドコモ、KDDIが何を目指しているのか分からない、というのも大きいでしょう。


以上は、分かる範囲に限られ抽象的なものばかりですが、やはり、トップメッセージが重要な選択材料になると思います。


中小企業の経営者様にとっても、こんな大手大企業のように全国に知らせるとはいきませんが、対象となる取引先、顧客、社員にトップメッセージを伝えることは同様に重要であることがお解かり頂けると思います。





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