中国で日本製が売れない、というニュースが出ている。


事の発端は、尖閣列島の問題にあるのは事実だが、それだけで片付けてはいけない。


例えば、自動車。


トヨタ、ニッサンでなければならない、理由がないのだ。


GMがある。BMWもある。現代もある。ましてや国産車もある。


日本車でなければならない理由がない。


それを、日本人は、日本車が性能、品質だから、一番売れなければならないと思い込んでいる。


それは、テレビを初めとした家電製品でも同様である。


これが、日本製品が売れなくなった大きな理由だ。


性能が一番良い、とは誰が決めたのだろう。


それは、日本人だ。


品質が世界一と言っているのは誰だろう。


これまた、日本人だ。


世界中の国の人が言っているのではないはずだ。


かつては、「MADE IN JAPAN」は、高い品質を誇っていたかもしれない。


しかし、それは、「そのコストでその(必要な)品質が」他の国には作れない時代のことだ。


日本車で言えば、同じコストで、パワーウィンドゥ、カーエアコン、パワステアリング、静音性、燃費が、他の国では実現できない圧倒的な差があった。


今は、差があるにせよそんなに大差ではない。


だから、わざわざ日本製品を選ばなくても良いのだ。


それを、日本贔屓で日本人自身が日本製品を見ていることに、根本の原因があることを自覚しなければならない。


海外だけでなく、日本国内でも「それ(海外製も大差がない)に気付いた日本人によって」日本人にも売れなくなっている。


もう日本製だから、は通用しない。