皆さん、あれほど値引き合戦をしていた牛丼業界で、4月以降、すき家が値引きキャンペーンを1回しかしていないのをご存知でしたか。


代って、200円朝食を始めました。


そして、今度は、吉野家が、牛丼ならぬ牛焼肉丼を発売しました。


それも480円の価格設定です。


私は、牛丼3社の値引き合戦が盛んな頃、ブログで共倒れになるのではないかと述べていました。


本来、一番の定番商品は、一番稼げるものです。


それを、ある時期(新入社員や異動の時期と記憶していますが)に客を呼び込むために、値引きするという戦略は、利益を自ら減らすことに他なりません。


現に、キャンペーンが終ると、どの店も、客足が激減しているのを何度も見かけました。


そういう私も、牛丼チェーン店の値引きシーズンになると、キャンペーン実施期間に合わせて、店を変えていた客の一人です(これって、客の心理ですよね。)。


そんな不合理な戦略から、王道の戦略にやっと気付いたのかな(そんな単純ではないと思いますが)。


本来、一番の定番商品は、できるだけ価格を維持して、商品の魅力で勝負をすべきです。


そして、新規の顧客を増やすために、新商品を定期的に投入することが、継続して業績を上げるまともな戦略です。


今までの顧客層より単価の低い顧客層をねらうなら、そのための商品を開発すべきです。


その場合は、当然、従来より、原価(材料だけでなく、調理工数、手間など総合的な経費)を下げた商品を開発することです。


逆に、客単価を上げたいと考えるなら、それにふさわしい商品を開発することです。


上記のどちらが成功するとは言えませんが、業績を継続して伸ばすためには、今までの客層と違う客層をねらって(キャパが増えない以上、他社から奪うことが主目的ですが)、商品開発をする本来の戦略に戻ったと思います。


ただ、これでも片手落ちかもしれません。


セルフうどんチェーン店、280円弁当、コンビニ弁当、100円マックも、頭において、さらに戦略を立てないといけない時代であることは確かです。






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