最近、ワタミの宅配の車を、よく見かける。


それも、京都、大阪だけでなく、石川県、山形県、広島県でも見かけた。


周辺に畑や森林が多く、住宅の密集地でもないところでだ。


ワタミとは、知っているだけでなく、利用したことがある人も多いのではないか。


元は、居酒屋チェーンである。


会長は、先の東京知事選に出馬した渡辺会長。


最近、テレビのコメンテーターとしても、よく見かけるその人だ。


他にも、高齢者介護事業にも進出し、今や、その業界で3位の位置に上り詰めている。


これからの成長産業ということで、経済情報誌では、高齢者福祉事業や医療分野が取り上げられているが、短い期間にその分野に新規参入し急成長したグループである。


ここからは、私の独断と偏見による私見だが、勉強不足で考えが未熟な点はご容赦願いたい。


ワタミの宅配や高齢者介護施設が、ここまで急成長した理由は、それまでに積上げた強みを活かしたことにあると思う。


ワタミは、駅周辺で安価かつ豊富なメニューで料理を提供し、若者が集まる居酒屋チェーンで有名だ。


今でこそ、280円均一とか安売りをウリにした看板を見かけるが、その多くはメニューが少ない。


その点、ワタミは安価な居酒屋チェーン店で、若者を対象に宴会を中心とした豊富な料理を安く提供するノウハウを持っている。


そのノウハウを、子供が独立し、食料負担が減った高齢者世帯や高齢者介護施設のニーズに活かしているのだ。


他にも、先発の宅配業者や全国規模の飲食チェーン店もあるはずだが、日替わりで豊富なメニューを提供するノウハウで、ワタミに優がある。


何より、渡辺会長などの経営幹部の徹底ぶりが違うことが想像できる。


今までの事業で培った強み、特長を、成長が予測できるどの新規分野で活かせるかを徹底して検討した結果だろう。


規模は違うにしても、中小企業には、この視点と徹底する覚悟が必要だろう。


私も、そんな中小企業の支援をしたいと思っている。




中小企業の新規事業のブラッシュアップや、顧客開発についてのご用命は、お気軽にどうぞ。