工業系商品を開発する場合に、市場ニーズ、コンセプトに基づいて、都度、評価試験が必修です。


その場合、あくまでお客様の使用条件での客観的な評価をしなければなりません。


そこで、失敗例をご紹介します。


ある工業系商品で、防水仕様がウリでした。


専門的ですが、防水について、JIS規格には、IP67とIP68があります。


IP67は、一般に生活防水というと、水深1M(だったと思いますが)の水に30分浸けて、性能に支障がないという規格です。


だから、水が多少かかる程度の環境なら、問題なく使えます。


そして、IP68は、水深の深さに関係なく水が浸入ぜず、商品に全く影響しないというものです。


当然、防水仕様が目標の商品ですので、IP68の規格を合格していました。


しかし、ここにメーカーシーズ(技術)優越思考の落とし穴があったのです。


JIS規格のIP68の対象の水は、真水だったので、評価試験は水道水で行われました。


そして、内部に侵入しなかったので、社内評価は合格だったのです。


常識的に考えると、真水というのは、非常に限られた環境しか使えませんでした。


水道水では使えますが、海水では使えません。


石鹸水も駄目です。


ポカリスエットなど、スポーツドリンクは、多くがアルカリを含んだ水です。


工場を対象にした商品でしたが、工場内には真水は、ほとんどありませんでした。


当然のごとく、水が浸入して壊れたというクレームが続発しました。


この後、大変だったのは言うまでもありません。


経営者の皆様、以上の事例、IP68の規格に合格したから、商品に問題はないと考えますか。


冷静に考えたら、分かるはずです。


それなのに、中小企業で新商品を作ったという場合に、これが意外に多いのです。


経営者様、再度、社内を見渡してみて下さい。


今、お考えの商品は、想定していた(ターゲット)客層の使用環境、求める品質にあった商品開発が出来ていますか。














商品コンセプト抽出、評価、想定客先についてのご相談は、お気軽にどうぞ。