昨年、日本の貿易収支が赤字になった。


1980年ぶりの出来事らしい。


振り返ると、その当時は、第一次オイルショック、第二次オイルショックという燃料、資源高に、日本中が振り回されていた時代だ。


おかげで、当時も学生の就職難が話題になり、公務員の求人倍率が数十倍(おおげさかな?)だったように記憶している。


今回の赤字の理由は、東日本大震災によるサプライチェーン(供給網)の寸断や、原発事故による電力不足からの原油の輸入、欧州財務危機によるものだと、マスコミ各社は報道している。


それが原因であることは否定しないが、それが主たる原因ではないと思うのは私だけだろうか。


結論から言えば、日本製品に「おもてなし」の欠如が原因と考えている。


それは、分かり易い言葉で言えば、「付加価値」である。


若いときに、業績不振(もちろん前年はクリアしていたが、目標未達成)を、厳しい景況を理由にするなと教えられた。


なぜなら、同業他社、もっと大きく捉えれば、全業種がマイナスではない。


厳しい景況でも、伸びている会社があるからだ。


その代表が、同時にニュースになっていたアメリカのApple社だ。


なんと、昨年10月~12月の純利益が、トヨタの最高益1年分の6割にもなったとのこと。


これも、以前にブログで述べたことだが、iPhone、iPad、iPodは、ハード(機械)の面から見て決して難しい技術ではない。


正直に言えば、大した製品とはいえない。


大ヒットした理由は、これこそ「付加価値」と言える使い易さと圧倒的なアプリケーションソフトにある。


私自身が、iPhoneを購入した1年半前とそれまでの携帯電話の使い方が、劇的に変わったことからも実感している。


分かり易いところの通信費で比較すれば、iPhone以前と後では、数倍増えている。


残念ながら、他社は使ったことがないので私見になるが、後発のスマートフォン1社が、これを抜くには、長い年月、期間がかかるだろう。


私なりに、iPhoneの「付加価値」イコール「おもてなし」を表現すれば、操作性と欲しい情報のアプリケーションの数だ。


とにかく、以前の携帯では、ほとんどメールをしなかった何処にでもいる親父中年だ。


携帯メールを打つより、電話の方が早いと考えていた。


また、ニュース、カメラ、コミュニケーションツールなども、携帯で使ったことはなかった。


それが、今では、SNS、Google、Yahoo!Facebook、Ameba、カメラ、ナビ、乗り換え案内と、曲りなりに使っている。


とにかく、ワンタッチで取り出したいソフトが立ち上げられる。


そして、持ち歩きに不便なパソコンの多くが代用できる。


今、私と同年代、それ以上の年代の人も、スマートフォンを持ち出した。


携帯の新規契約の半分が、スマートフォンになっているとの調査結果も出ている。


前述したトヨタを代表する自動車は、百万円単位の商品だが、数万円単位のスマートフォンが、その利益を上回っている。


それだけ、これからの世界は、「付加価値」イコール「おもてなし」というソフトが重要な位置を占めている証だろう。


では、今の日本メーカーの商品、サービスに、この「おもてなし」は、どの程度あるだろうか。


これまでのブログの繰り返しになるが、「おもてなし」とは、一人ひとりのお客様を思い浮かべたサービスだ。


「おもてなし」がない以上、今後、貿易収支の赤字が続くと思うのは、極端すぎるだろうか。




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