それぞれの商品、サービスには、ターゲットとしている市場がある。


一般の消費財は、世の中の大半を対象にしていると思われているが、


やはり、多くは女性、男性、妻帯者、単身者、世代、収入、趣味など、詳細にターゲットを絞っている。


中小、零細企業の経営者や営業担当者には、このターゲットを曖昧にして、営業(販売)をスタートしているのを、たまに見かけることがある。


自社の製品は、どこの誰でも対象になるから、とスタートして、やたらにPRするが、思うようにならなくて相談を頂くことがある。


中には、地方では売れる市場がない。大都会で売りたいとご依頼を頂くこともある。


その時に、お話しするのは、なぜ大都会なら売れると考えているのか、をお聞きする。


すると、当然のように「人口が多いから」という回答を頂く。


少し、待ってほしい。


そもそも、その商品、サービスは、どんなことを求めている顧客層を狙って、開発したものか。


その顧客層が地元にないのに、都会ならあると考える根拠は何かと続けると、


そこで、回答が「・・・・」になる。


以前、私が扱った社会人向け英会話教材を例とって、話をしよう。


英会話は、誰でも「できるようになりたい。」「できれば、それに越したことがない。」という人は、年齢、世代を超えて間違いなく多い。


だからといって、誰となく無作為にPRしても数十万円の教材を買わないのは当たり前だ。


まず、その英会話教材は、どんなレベルを対象とし、標準で、どの程度の期間で、どの程度の会話まで収得できるのかが、明確でなければならない。


数年、極端に言えば人生で一回程度、海外旅行する人に、PRしても数十万の投資効果に理解が得られるわけがない。


逆に、旅行程度の会話力を修得する教材では、ビジネスを目的にした人が満足するわけがない。


ここで、ターゲットが間違いなく異なるのは分かるはずだ。


では、ビジネス向け英会話教材として、ビジネスマンなら全てが対象かというと、それではまだ広すぎる。


もう数十年前なので、時効だろう。


以前の会社では、大学3回生以上、社会人3年以内の男性を対象にしていた。


なぜなら、30代以上のビジネスマンで仕事上、必要と感じている人なら、既に自分に合う教室や教材を探して実行しているはずだ。


大学の高学年や社会人数年の人は、社会人になって、自分の活躍の場を広げたい意欲を持っている。


だから、そんな人がターゲットになっていた。


もちろん、そんな人の要求を満足させる商品でなければならないのは、前提ですが。


今は、昇格、昇進に、日本語以外の外国語の習得を条件にしている会社も多い。


中には、社内の公用語が、英語の会社も増えてきている。


それは、東京を中心にした都会だけの話ではなくなっている。


具体的に、会社名を挙げることもできるようになった。


グローバル化した現代、日本のあらゆる地域の会社で求められていると考えていい。


数十年前に比べて、益々、対象となる顧客層が広がっていると推測できる。


だから、「聞くだけで習得できる英会話」の宣伝が増えてきたのではないかと勝手に思う。


このように、今後の社会のニーズからも、ターゲット市場、顧客を絞り込むことができるはずだ。