前回、経営者や部署責任者などの組織のトップは、365日、毎日、思いを語る重要性を述べた。


実施しているという人も多いのではないか。


では、部下、社員には、トップの思いの通りの判断をしてもらえていますか。


多くの場合、満足できていないのではないですか。


それは、これだけ話したら、分かってくれているはず、という勘違いがある。


組織トップが、「今年は、前年比150%やるぞ」と言っても、


部下、社員は、「できるはずがない」と思っているケースが多い。


150%やるぞ、は思いではない。


150%の理由が、納得できるものでなければならない。


今の社会や経済状況、市場が求めている背景なら、当社が応えられる。


追い風が吹いている。


競合他社が、昨年、これだけ伸びている。


自社なら、こんな点で負けていない。


これだけの投資をする、などなど。


これでも、社員、部下には、納得できるものではないかもしれない。


商品・サービス、自社の経営状態など、経営者とは視点が違うのだ。


そして、普段の生活面でも、価値観が違う。


そんな社員、部下に思いを伝えるには、組織トップが社員、部下の視点に下りて、語ることが重要だ。


そのためには、社員、部下に伝わったか、毎日、顔を合わせて、実践で練習するしかない。