購入のきっかけ
重症化以降、使い始めて短期間で石鹸やアルカリ洗浄剤による洗濯で体調を崩すように
2013年に発症したと思われる化学物質過敏症は抗菌消臭洗剤の普及に合わせるかのように年々進行。2024年頃からエタノールが安定化剤として入っている液体洗濯洗剤、濃縮タイプで高濃度化のための有機溶剤が入っている液体洗濯洗剤で気持ち悪さを感じるようになっていき、2025年の重症化と重度嗅覚過敏の併発により嗅覚過敏や軽症の化学物質過敏症にも人気の無香料合成洗剤で発作を起こすようになってしまいました。
化学物質過敏症が悪化した時は石鹸洗剤への全面切り替えが定番の対策方法だということで、自分も元々使っていたハンドソープやボディーソープに加え、台所洗剤、洗濯洗剤なども石鹸に変更しました。
ところが重症化した当初は化学物質過敏症の症状が短期間で遷移している状況(これを化学物質過敏症のスイッチ現象と呼ぶようです)で、使えなくなったものの代替品にしようとして試した洗剤や日用品などで「最初は使えていたのに、1~2ヶ月で発作が出るようになってしまう」ということが頻発。
詳細は別ページ『【闘病記4】日野厚生クリニック化学物質過敏症専門外来の受診と正式な診断、治療の内容・経過』に記した通りなのですが、石鹸とリンスに使っていたクエン酸で化学物質過敏症と嗅覚過敏の発作を起こすようになり、石鹸洗濯生活は数ヶ月で切り上げざるを得ませんでした。
そして次に試したのがアルカリ洗浄剤タイプの製品で、とみおかクリーニング、浄(JOE)、洗のツバキ、セスキ炭酸ソーダなどを1箱/1袋ずつ使用。
それらについては当初から原料臭や湯・水に溶かした時の薬っぽいにおいが気になっていたり、脱水後の残り香などが気になっており、使用するうちにお湯洗濯中の洗濯機に近寄るとめまいを起こしたり血圧が急上昇してふらふらになるといった体調不良が起き始め、石鹸よりも短期間で使用を中止することとなりました。
合成洗剤に戻り低刺激な製品を使用、しかし皮脂汚れ落としなどが課題に…
とはいえ移香取りや皮脂汚れ取りなどをする都合上洗浄力が高い何らかの洗濯洗剤が自分には必要で、石鹸もアルカリ洗浄剤も使えなくなった段階で合成洗剤に再び頼ることに。生体への刺激や環境への影響を考えれば本当は脱合成洗剤するのがベストだとは思うのですが、石鹸もアルカリ洗浄剤で体調不良を起こし、年々どころかもっと短いスパンでどんどん強力化していく移香に対処するため、合成洗剤への回帰はいわば苦渋の選択でもありました。
なるべく余分な成分は排除し酵素も入っていない洗濯洗剤という条件で検索した結果、化学物質過敏症患者さんたちの間でも名前に挙がることのあるアトピー患者向け洗剤・シャンプー類メーカーのスピカココをリピートすることに。
スピカココは長年避けていたアルキル硫酸エステルナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム)配合なので初購入時は迷いましたが、試してみると粉末タイプについては目・鼻の痛みやめまいが出にくくどの液体合成洗濯洗剤よりも体が楽なことが判明。洗えばタオルなどは柔らかくふんわりし、洗濯中も洗濯機の近くで息苦しくなったり手がボロボロになるといったトラブルも少なく重宝していました。
酵素も無配合なので合成洗剤としては肌に優しいぶん皮脂汚れや悪臭の除去には弱かったようで、使用を始めてから半年ほどした時点でシャツの背中部分に皮脂臭が蓄積したり、フェイスタオルの一番汚れて濡れる部分からカビというよりは薬・消毒のようなにおいがして過炭酸ナトリウムの追加投入やレンチン消毒が必須になったりするのが気になりだしました。(雑菌・カビ臭というよりは成分の蓄積と思われるようなにおいでしたが、タオルの一番汚れる部分や洗濯槽そのものに集中していたので、汚れとの相乗効果だったのかもしれません。)
今回同時期に試した洗剤
自宅療養期間も長くなり最近セスキ炭酸ソーダのにおいに耐えられるようになってきたので、「もう少し強い合成界面活性剤でも目・鼻のヒリヒリが出なくなっているかも?」「ずっと避けてきたものの無香料の粉末洗剤・アルカリ洗浄剤を色々と使えるようになったのでは?」ということで、自分が重症化直後に反応してしまっていた合成界面活性剤・粉石鹸・アルカリ洗浄剤がそれ単体ではなくミックスで少しずつ混ぜてあるタイプを改めて試そうと考えました。
ORBIS(オルビス)スーパークリーンと同じ時期、業務用粉末タイプ ヤシノミ洗剤洗たく用、ジョリーブココ、アルカリウォッシュLなどを購入。テスト洗濯を数回ずつ行いました。
合成洗剤+炭酸塩+酵素、合成洗剤+炭酸塩+過炭酸ナトリウム+酵素といった構成の製品はネットで複数売られていますが、1袋2000円~4000円台といった高価なものは家計的に続かないのと、成分と価格のバランスが取れていないものもあるように見受けられたので、ある程度リピートができそうな価格帯から選び試用しました。
スーパークリーンの購入
公式ネットショップで入手する必要あり
スーパークリーンはORBIS(オルビス)が通販限定商品として公式ストアで販売しており、Amazonや楽天といった通販ショップでは売っていないようです。そのため自分もオンラインショップに登録して送ってもらいました。
https://www.orbis.co.jp/small/4102010/
ORBIS(オルビス)
スーパークリーン 商品公式ページ
公式ページには「植物性洗浄成分」「無油分」「無香料」「無着色」「タンパク質分解酵素と脂質分解酵素を配合」「蛍光剤、香料、漂白剤も不使用」「無リン」「柔軟剤不使用」「弱アルカリ性」といったキーワードは書かれていたのですが成分一覧が見当たらず、ネット検索で見つけたメルカリ出品物のラベル写真で確認してから注文しました。
また販売ページには購入者によるレビューも多数掲載されており、「溶けない」「箱の作りが不便」といった否定的な評価も削除せずにそのまま残されているので、かなり参考になりました。
本体とスプーンは別売りなので「カートに入れる」は合計2回押して2点を購入

画像引用元:ORBIS(オルビス)
通販ページには
商品番号9910:スーパークリーン(コンパクト洗濯用洗剤)
商品番号9911:軽量スプーン
が並べて置かれていて、まず本体を選んで「カートに入れる」を押し、初回でスプーンが欲しい場合は続いて0円の計量スプーンを選択して「カートに入れる」を押し合計で2点注文する必要があります。
自分はスプーンが別売りだという注意書きを読みながらもカートに入れるのを忘れてしまい、初回は本体のみの注文となりました😅
価格と割引制度について
自分は今回が初めてのオルビス登録だったので、送料無料の特典を利用して気軽に試すことができました。
洗剤自体は1kg入りの箱が税込み1048円となっていますが、自分が買った時には「90日限定 最大600ポイントプレゼント」というチケットも入っており初回購入から90日以内に2回目の購入を行うともれなく300ポイント(300円相当)がもらえ、アプリ会員登録をすると別途300ポイント(300円相当)がもらえるとか。
さらに、オルビスはまとめ買い割引制度があり大量購入すると合計金額に応じて10%、20%と安くなるとのこと。購入するごとにポイントもたまるので、1箱試して気に入ったらそれ以降はまとめ買い割引やポイントを使った割安な入手ができ、リピートしやすいしくみになっている模様です。
とはいえ、スーパークリーンの箱に「長期間の保存は避け」とあるように、パッケージ内で周囲の湿気を吸って砂サイズから次第に小石サイズに成長して溶けにくいかたまりができていきやすい配合の粉末洗剤なので、節約のためとはいえ20%割引のために10箱とかを買って年単位をかけて消費するというのは避けたほうが良いのかもしれません。
商品外観
箱の外観

通販ページでも確認できるのはこちらの前面部分のみでした。

成分と注意書きは比較的詳しく、湿気を吸収して小石のようになりやすい炭酸塩・ケイ酸塩入り粉末洗濯洗剤をより快適に使い切るためのコツ「長期間の保存は避け、高温多湿の所に置かないでください。」も書かれています。

使用量目安の一覧表です。無香料粉末洗剤としては一般的な分量だと思います。

親切な「お洗濯のアドバイス」も載っており、洗濯物を入れる前によく溶かす、お湯で洗濯したほうが効果的だといったことが書かれています。

底面です。使い終わった後にたたんで紙リサイクルに出しやすい形状になっています。
ただ底面に穴やすきまが多いため、中に開封したビニール袋をそのまま入れていると計量の際にビニール袋の外にこぼれた洗剤が底にたまり、穴から外への粉がこぼれ落ちてしまうことが予想され、実際にそのようなレビューも散見されます。容器としてそのまま使う場合は、ビニールテープなどですきまをふさぐのが良いかもしれません。
箱を開封

「あけ口」と書いてあるところから引っ張っていくとピリピリと切れるはずなのですが、表面だけはがれて残りがそのまま箱に残ってしまいました。結局爪でひっかけながらはがして開封することに。もう少しスムーズに開けられる紙箱に改良されると嬉しいです。

開封後はふたがパカパカしたままで、しっかり閉じることはできないようです。内袋も開封するためにハサミで切ったら切りっぱなしでチャックとかは無いので、このまま保管すると湿気を吸ってどんどん小石のようなかたまりが増え溶け残る粒が増えることになってしまうかと思います。この洗剤に関しては、粉物保存用の密閉容器に入れての保管やキッチン用チャック袋への詰替えが必須かもしれません。

なおふたのこの部分は中がツメになっており引っかかるようにできているので、ここをパカッと開けるとかはできないです。
別売り計量スプーン

別売りの計量スプーン(商品番号:9911)です。柄のところに30ccと書かれた大きめのスプーンです。すり切りもできる無難な形状で、柄も長いので使いやすいです。
洗剤粉末の様子と保管方法について

箱の中にはビニール袋入りの洗剤が収められています。湿気を吸うと小石のようなかたまりができやすい成分を含んでいるのですが、チャック式ではないためクリップで閉じたり密閉容器やスライダー式保存袋(例:ジップロックのイージージッパー)などに入れ直すのが良さそうです。
自分はジップロックイージージッパーに入れ直したのですが、それでも周囲から湿気を吸ってしまっているようで、購入から日数が経つうちに中でしだいに粉同士がまとまり始め粒が増えていくのを感じました。購入後の状態を見ている限り、このスーパークリーンに関しては湿気が大敵で、溶かす際に小石や砂のように溶け残るかどうかは保管状態にも大きくされるように見受けられました。

黒いお盆に載せた当初は周囲に飛んでいなかったのですが、持ち上げて少し動かしたところふわっと周囲に舞って微細な粉が広がりました。非常に微細な粉じんも含まれているようなので、マスクをして扱うのが良さそうです。
その中に砂・小石に似た粒がいくつかあり、湿気を吸った炭酸塩などが固まって中に混ざっているらしいことがわかります。実際に湯・水に溶かしてみたところ小石化してしまった粒はお湯にも溶けにくいようで、湿気を吸わせないように最初から密閉容器に保管することが大事らしいと感じました。
洗剤の概要
箱の記載内容
データシートが公開されていないので確かなことは言えませんが、業務用ヤシノミ粉末よりも洗浄力・汚れ落ち・皮脂臭落ち・色落ちの度合いが強いことから、アルカリ剤の配合量(もしかしたら酵素の配合量も)が比較的多めなのかも?という印象を持ちました。
公式ページの説明文
引用元:https://www.orbis.co.jp/small/4102010/
- 植物性洗浄成分が手肌にやさしく、がんこな汚れもスッキリ落とす
- 注目の3大特色は1、タンパク質分解酵素と脂質分解酵素を配合し、垢も脂(油)も強力に分解。サッと溶けて繊維の奥の汚れもスッキリ。2、手肌にやさしい植物性洗浄成分使用。無香料・無着色で蛍光剤、香料、漂白剤も不使用なので手肌をいたわります。ふんわりソフトな仕上がり。3、生分解性100%で川や海を汚しません。
- ●無油分、無香料、無着色 ●分解酵素配合(衣類に付着した皮膚タンパク、皮脂を分解)●無リン●漂白剤不使用●柔軟剤不使用●弱アルカリ性
使用量
使用量の目安は箱に印刷されているので、他の容器に詰め替える場合はそこだけ切り取って捨てずに保存しておくと良さそうです。
*専用計量スプーン1杯=スーパークリーン22.5g
- 30g(専用スプーン中盛り1杯)
└ 洗濯機(全自動・二層式):6.0kg/65L
└ ドラム式:7.0kg
- 27.5g(専用スプーン小盛り1杯)
└ 洗濯機(全自動・二層式):4.5kg/55L
└ ドラム式:6.0kg
- 22.5g(専用スプーン1杯)
└ 洗濯機(全自動・二層式):3.0kg/45L
└ ドラム式:4.5kg
- 15g(専用スプーン0.8杯)
└ 洗濯機(全自動・二層式):1.5kg/30L
└ ドラム式:2.0kg
- 手洗い:4L(2g=料理用小さじ約半分)
- つけ置き洗い:5L(2.5g=ティースプーン軽く1杯)
我が家の東芝製10L洗濯機(満水時77L)の場合は35g~38gぐらいを入れる計算になるようです。
におい
荷物と中の商品・チラシ
無香料製品を取り揃えている会社だからなのか、段ボールの中身への移香は特にありませんでした。箱や割引チケットなどからインクのにおいはしますが、梱包作業員さんの手から香料カプセルをもらって触った部分から香料や抗菌剤が出ているといったことは感じなかったです。
粉末洗剤を大手通販サイトで買うと紙箱にかなりの移香があるため到着したらすぐに中身だけ残して箱を防臭袋に入れて処分しなければいけないことも多いですが、ORBIS(オルビス)スーパークリーンに関してはそういう心配が少なく、移香取り作業をしなくても済むのが良かったです。
粉末の状態でのにおい
粉末状態の純石けん(純石鹸)が入っている割には癖のある芳香は少ないです。嗅覚過敏の自分でも原料臭が少ないと感じるぐらいなので、大半の方は無臭という認識になるものと思います。
浄(JOE)や姉妹品である洗のツバキなどを買った時は、嗅覚過敏が特にひどい状態だったこともあり粉の状態でも植物性油脂入りハンドクリームのような特有の芳香に薬品っぽいにおいも混ざって感じられ、溶かすとハイターに似たにおいも出るため結構辛かったのですが、スーパークリーンに関してはそういうことは特にありませんでした。
無香料と書いてあっても液体洗剤は実際には精油が入っているとか、芳香のある原料を使っているとか、エタノールなど有機溶剤を入れているとかで原料臭が強いものが多いですが、無香料粉末洗剤はそういうことが少なく、嗅覚過敏や化学物質過敏症の人にとっては吸い込み防止のマスクさえしっかりしていれば体が苦しくなりにくく扱いやすいように思います。
お湯に溶かした時のにおい
一方、お湯に溶かしてみるとしゃぼん玉原液というか洗剤っぽいにおいがして嗅覚過敏で治療中の自分には少し気になり、マスクを外して真横の洗面台で洗顔や歯磨きをするのは少々厳しかったです。
といっても芳香と呼べるようなレベルではなくあくまで洗剤の原料臭といった範囲に留まるようなものなので、通常の嗅覚と健康状態の方であれば気にならないものと思います。
自分は重い嗅覚過敏と化学物質過敏症重症化で自宅療養中で、しかも成分が強めの合成界面活性剤や炭酸塩などのアルカリ洗浄剤に反応して蒸気の吸入でめまい・血圧急上昇・目鼻の痛みなどが出て使用をなるべく控えていたほどだったこともあり、スーパークリーンや同時に試した類似洗剤で原料臭・蒸気によるふらつき、目・鼻がツーンとする反応が起きたりしました。ただスーパークリーンに関しては、湯・水に溶かした時の原料臭がやや感じやすい割には手動投入時やお湯洗濯途中での過敏症反応は弱い部類だったとの印象です。
当方の使用体験と同じことが起きる方はおそらくまれなのであまり参考にはならないかもしれませんが、化学物質過敏症患者さんで気になる方はマスク・手袋等を装着して使われるとより安心して洗濯に使えるのではないでしょうか。
洗濯・脱水後のにおい
お湯に溶かした際に感じる原料臭・洗剤臭はすすぎ回数が少ないと多少残るようでした。自分は合成界面活性剤や酵素などの残留成分を極力減らすために流水すすぎ4回をしているのですが、服からほんのりスーパークリーンの残り香を感じることもあり、必要に応じて追加すすぎを行いました。
(注:流水すすぎ5回や6回とか節水が当たり前になった時代では「無駄遣いでばかばかしい」「信じられない行為」と感じる方も多いかとは思うのですが、嗅覚過敏や化学物質過敏症が重くなってしまった自分は、実際に新規に手を出した洗剤・ナチュラル洗浄剤について流水すすぎ3回程度で切り上げ原料臭がわずかに残った状態(=残留成分の濃度が高めの状態)で部屋干しし目・鼻がビリビリ痛んだり突然鼻が詰まって鼻水が止まらなくなったりといった体験をしているため、特にテスト洗濯の時はより念入りにすすぐようにしています。)
十分にすすげば嗅覚過敏の自分でも嗅ぎ取れないぐらいに原料臭は落とせたので、すすぎ不足でない限り普通の体質の方が「洗っている時も干す時もにおいが気になる」ということは基本的に無いかと思います。
溶けやすさ、泡立ち具合
ORBIS(オルビス)商品レビューに複数投稿されていたのが「溶け残る」「溶け残りが粒・かたまりになって出てくる」「溶け残った粉が服から落ちてくる」といった溶けにくいという感想でした。その一方で特に不満を感じていない方も少なくないようで、この件について少し詳しめに検証してみることにしました。
お湯に溶かした時
スーパークリーンの箱には「酵素を配合しておりますので、ぬるま湯の使用により、より一層高い効果が得られます。」とある通りこの洗剤は元々お湯洗濯推奨になっていますが、酵素以外にも炭酸塩や粉石鹸など水ではなくお湯の方が溶けやすいとか洗浄力が上がると言われている原材料が複数配合されています。
そのため最初に推奨であるお湯を洗面台シンクにため、指で溶け残りの粒を触って確認できる薄さの使い捨てゴム手袋を装着した上でスーパークリーンの溶け具合をチェックしてみました。

お湯に投入し十分に撹拌した場合
手でしばらく撹拌していると、お湯全体が白濁し泡が立ちました。無香料粉末洗剤としてはかなり白濁度合いが強いようです。
お湯は給湯器で45℃に設定したのですが、粉末の大半は次第に溶けていきシンクの底のざらつきが感じにくくなりました。ところが炭酸塩などが吸湿して固まり硬い砂・小石状になったものについては指先で擦ってもなかなか溶けず、排水後も底に粒の形で残りました。

洗濯槽で満水まで給水・撹拌すると、白濁がメインでところどころに泡が浮く感じになりました。泡が立ちすぎないので、すすぎ回数は白濁の残り具合を見ながら調節するのが良さそうです。
水に溶かした時

冷水に投入し十分に撹拌した場合
冬場の冷水に入れ手で撹拌したりシンクの底にたまっている粉を擦ったりしながら溶解を試みたところ、45℃の時とは大きな違いを感じました。粉末の多くがシンクの底に沈みザラザラとした粒として残り、吸湿して固まってできた砂・小石状の粒は目視できるぐらいの大きさのまま溶かしきることができませんでした。
気のせいかもしれませんが、溶け残りが多いせいか泡立ちなどもお湯の時に比べるとやや勢いが控えめのようにも見えました。

水の中で撹拌したりシンクの底にたまった砂状の粒を擦ったりしたのですが、なかなか溶けきらないので排水。すると底にざらざらした微細な粉末や、吸湿・吸水して固化していた粒が、大量に残っているのが見えました。
スーパークリーンに関して「溶け残る」「粉が干した衣類から落ちてくる」と書かれている使用体験レビューで言及されているのは、こうして排水されたりすすがれたりしないまま残留したものが原因だったのでは、という気がします。
洗いだけお湯で行いすすぎは冷水に切り替えた場合

全工程をお湯で洗濯した時には流水すすぎ4回でも水の透明感がかなり出たのですが、お湯を節約しようとして洗いだけお湯+すすぎは冷水という組み合わせにしたところ流水すすぎ4回終了後に水がかなり濁っているのに気付きました。脱水したところ、溶け残った粒が2~3個くず取りケースに入っているのも確認できました。
配合成分の都合なのかは不明ですが、色々なパターンでテスト洗濯した結果、スーパークリーンについては最初から最後までお湯を使うのが良いように見受けられました。
多少の溶け残りや水に溶けない助剤(アルミノけい酸塩)があることを前提に工夫しつつ使い、たっぷりのお湯で洗濯物の間に空間の余裕がある程度できる状態で洗い、十分なお湯で衣類にひっかかっている残りの粉・粒を押し流して落とすというのが効果的なのかもしれません。
スーパークリーンのような炭酸塩・ケイ酸塩配合タイプ粉末洗剤と溶け残りについて
同じく炭酸塩を含むハッピーエレファント洗たくパウダーの時にも冷水洗濯で水を吸ったパウダーが石のように固まり洗濯後の服からゴロッと出てくるという現象に悩まされましたが、スーパークリーンについても炭酸塩やケイ酸塩が配合されていることから、商品が届くまでの間にできたかたまりや開封後の保管状態などが原因で増えたかたまりがそのまま洗濯槽に残り、砂や小石のような形で脱水後に服から落ちてくるということが起きやすいのかもしれません。
幸い我が家の洗濯機については、全工程を40℃台のお湯で行いしっかりすすぐことで溶け残りや粒の残留という問題は特に経験していません。おそらく炭酸塩・ケイ酸塩等の比率が高めで吸湿により石化しやすい粉末洗剤は、スーパークリーンに限らずお湯での洗濯・十分な水位での洗い・たっぷりな水流でしっかり流すすすぎなどが大事になってくるのでは、という気がしました。
そういう意味では、すすぎ回数を多めに設定できる洗濯機や撹拌力が強く水が透明になるまですすげる二層式洗濯機を使ったお湯洗濯で真価を発揮する洗剤なのかもしれません。
なおレビューに「ダマになる」という感想がありましたが、水溶性の成分に関しては吸湿して固まっていなければ撹拌によって粉が湯・水の中に拡散し溶けるようになっています。
炭酸塩入りの各種粉末洗剤を使ったことがある立場からすると、ダマができるかどうかは
- 保管中にどのぐらい空気中・粉末中の水分を吸収したか
- お湯をためた洗濯槽の上で洗剤の容器を持って手動投入し、湯気を吸わせたりしていないか
- 撹拌力が少ない高水位で数分間回しただけですぐに衣類を投入していないか
- 空の洗濯槽に洗剤を入れ、すぐに衣類を入れ、最後に湯・水を投入していないか
- 先に衣類を投入し、その上に洗剤をふりかけ、冷水で洗濯し、衣類の中でなかなか溶けないまま揉まれて砂や小石のように固まってしまっていないか
などに左右されることが予想されるため、「洗濯槽に低水位でお湯をためる→洗剤を投入する→強めの水流で時間をかけ撹拌する」が対策として有効になってくるものと思います。
今回改めて洗面台シンクで実験してみましたが、炭酸塩が湿気を吸って小石のようになったものはお湯に入れて指でゴシゴシ押したり擦ったりしても全然溶けず難儀しました。同じ時期に炭酸塩入りのスピカココ粉末に作ってしまった直径2cm大の洗剤小石を溶かそうと必死になってお湯の中でつついたり擦ったりしましたが、やはり全然溶けずにあきらめて廃棄せざるを得なかったです。
スーパークリーンを快適に使い切るには、ふたのある密閉容器に入れ横に吸湿剤を置いておくのがベストなのかもしれません。
すすぎ回数
製品パッケージや公式ページには「すすぎ1回でもOK」という記載は無いので、メーカーとしてはすすぎ2回以上を前提にしているものと思われます。
多くの方は流水すすぎ2回とかで済ませていらっしゃるかもしれませんが、少なくとも当方が使用している東芝製縦型洗濯機(10kgタイプ)に関しては、すすぎ中に洗濯機の中を確認した限りでは流水すすぎ3回ぐらいはしたほうが良さそうな感じに見えました。
特に規定量~やや多めの量をお湯に入れて低水位で撹拌するとかなり発泡するようで、そのような場合は高水位にしても泡が残り、流水すすぎ3回では取り切れなかったりしました。使用量については手持ちの洗濯機でどのぐらいまでなら泡が残らずすすぎ終えられるかを確認しつつ、必要に応じて使用量を控えめにするといった調整が必要かもしれません。
アトピー・アレルギー・過敏症の方が使用する場合
スーパークリーンには炭酸塩、けい酸塩(ケイ酸塩)、酵素などが配合されており、これらは界面活性剤と並んで脱脂やタンパク質分解の能力が高いです。炭酸塩や酵素を配合した洗濯洗剤は通常「肌に優しい」「アトピーの方におすすめ」といった紹介文を添えて売っていますが、アルカリ剤も酵素も肌荒れを起こす成分と知られておりアトピー治療では酵素無しの洗濯洗剤を使うよう指導されることも少なくないようです。
当方も今回炭酸塩や酵素を配合した洗剤を使いだしてから脱水が終わるまでは炊事手袋で防護していたにもかかわらず、同様のタイプの各製品を使うごとに手荒れが進んでしまいました。過敏症やアトピーなどで肌が弱っている方については、残留している成分の濃度を下げるよう溶け残りが少ないお湯洗濯と十二分なすすぎで対処されるとより快適にスーパークリーンを使用できるのではないでしょうか。
なおスーパークリーンには洗濯の邪魔となるカルシウムイオンやマグネシウムイオンを捕捉しておくための水軟化剤(助剤、ビルダー)としてアルミノけい酸塩(アルミノケイ酸塩、アルミノ珪酸塩、ゼオライトのこと)が配合されていますが、こちらはミクロン単位の極めて微細な粒に砕かれてはいるものの不溶性で、撹拌しても水に溶けずに残るため、配合されているタイプの洗剤は
- すすぎ最中に排水されず留まると濁りとして表れる
- すすぎ回数は多めのほうが良い
- 十分にすすげていないと衣類に残留する
といったデメリットも有しているとか。
通常粉末洗濯洗剤ではこの水軟化剤ゼオライト(アルミノケイ酸塩)の比率が一般的配合としては16~21%とだいぶ高いらしく、気になる場合はすすぎ回数を増やしたり洗濯物を詰め込みすぎないようにしたりするのが良いかもしれません。
洗い上がり
汚れ・においの落ち具合(洗浄力)
製品レビューに「汚れやにおいがよく落ちる」「洗浄力が高い」といった感想が多かったですが、スーパークリーンに関しては自分も何回かのテスト洗濯で皮脂臭や雑菌臭が薄まったことを実感しました。
合成界面活性剤だけでなく洗浄力の高さで知られる純石けん(純石鹸)、炭酸塩、けい酸塩(ケイ酸塩)や汚れの成分を分解する酵素などが配合されているので、合成界面活性剤だけの製品、アルカリ剤の種類が少ない製品、アルカリ洗浄剤オンリーの製品などに比べると、皮脂を蓄積させずにおいを出さないという性能が高めなのかもしれません。
我が家の洗濯物も、スーパークリーンで1回洗ったことで肌着の背中部分、枕カバー、雑菌臭がついていたフェイスタオルなどがリフレッシュされ「あれ、1回の洗濯なのに皮脂臭がすごく薄まったかも」レベルになったものもあるなど、大きな効果が感じられました。(ただ皮脂臭は落ちやすい布地と残りやすい布地があるようで、蓄積具合によってほぼ消えたものと残ったものに分かれるなどしました。)
最近はすすぎ1回OKと明記してある合成洗剤が増えすすぎ不足で汚れを残したまま衣類やタオルに雑菌が繁殖し悪臭を放ちやすくなってしまっていたり、香料や抗菌剤を入れたり嗅覚ブロック機能を導入したりして「洗濯物がにおわない」「絶対消臭」などをうたった洗剤の普及や追加用の抗菌防臭リンス剤使用も進んでいるようですが、スーパークリーンはそういった悪臭を感じにくくさせる成分や香料でのマスキング抜きでこれだけ皮脂臭を落とせているので、無香料粉末合成洗剤としてはかなり優秀な部類に入ると言えそうです。
風合い
漂白剤(酸素系漂白剤、過炭酸ナトリウム)が配合されていないこともあってか、たった一度の洗濯で劣化したとか色が抜けて古びた見た目になってしまったということは起きにくかったです。
ただ洗浄力を高めることと引き換えに繊維の材質に働きかけ脱脂したり変性させたりするアルカリ洗浄剤や酵素などが含まれているので、洗濯前と違い服の表面が滑らかというかつるっ・てろっとした感じになったのが多少気になりました。時々リフレッシュ洗濯に使うのは良いのですが、毎日となると服の素材が次第にくたびれていくことも予想され、入れすぎや使いすぎには要注意かも、という気はしました。
タオルについてはパイルの毛足が長いものに関してはパイルが倒れたり固まったりということもせず特に不満はありませんでした。合成洗剤やアルカリ洗浄剤でガリガリになりやすいパイルが短い使い古したタオルではやはり固くなりましたが、アルカリ洗浄剤で洗った時のような「やすりのようにガリガリして痛い」「敏感肌にはしんどい」というレベルにはならず、まずまずの仕上がりとなりました。
色落ち
浸け置き無しでの通常手順については、アルカリ剤や酵素で色落ちは起きるとはいえ酸素系漂白剤入りのようにどんどん古着のようになっていくということはありませんでした。
ただ汚れ落とし・移香落としをしようとして数時間お湯に浸け置きした時には黒系・紺系の衣料からかなり色が落ちまだら状になったりしました。
浸け置き洗濯を頻繁にする場合はうっかり忘れたり昼寝してしまったりで長く放置しないほうが良さそうです。色落ちに対する注意喚起と浸け置き時間の目安はスーパークリーンの箱にも印刷されており、「つけ置き洗いをする場合は、ぬるま湯で30分から1時間ぐらいが適当です。」とあります。
スーパークリーンについては炭酸塩、ケイ酸塩、酵素、不溶性のアルミノケイ酸塩(ゼオライト)などが入っているため、どこまでが色落ちでどこからが水中で生成した炭酸カルシウムやすすぎ残したゼオライトかはわかりませんが、他の洗剤に比べると黒や紺のトレーナーがまだら色になったり白く汚れたりして見えやすいような気がしました。
感想
箱の形状の不便さ、冷水での溶けにくさ、吸湿による小石化といった部分は気になりましたが、保管状態に注意しつつお湯洗濯で能力を最大限に引き出して使えば、洗浄力に関してはかなり満足度が高い洗剤だと感じました。長年愛用しているORBIS(オルビス)ユーザーの方たちが少なくないだけのことはあると思います。
個人的には1年前に重症化化学物質過敏症や嗅覚過敏がまだ寛解しておらず、スーパークリーンや同時期に試した類似タイプの合成洗剤やアルカリウォッシュLを使い始めてから
- 合成界面活性剤・粉石鹸・アルカリ洗浄剤で反応(めまい、目・鼻がツーンとする)が出る体質がまだ療養開始当初と変わっていないことがわかった
- 投入時は手袋で防護していたものの、脱水後の洗濯物を素手で触っていたところ炭酸塩や酵素の残留分で手荒れが起きた
- 通常体質向け合成洗剤を使っていたり外気の侵入がまだかなりあった頃に似た「常時の鼻詰まり」「鼻血回数の顕著な増加」があった
といった影響が感じられたことから、過敏状態にあり皮膚バリアも弱っている自覚のある状態で使うには成分がやや強すぎたらしいということで、メインの洗濯洗剤としてスピカココ粉末と置き換えることは見送りました。
スーパークリーンに関しては化学物質過敏症は発症していないもののにおいが気になる無香料派、合成界面活性剤でもOKという方であれば試してみる価値はあるかと思います。
色落ちや色物のまだら状の変化は多少気になるところですが、洗濯槽に石鹸かすが残ることも無いなど、純石鹸洗濯に疲れたとかアルカリ洗浄剤オンリーの限界を感じたといったタイミングで試されると洗浄力や楽さを感じやすいのではないでしょうか。
成分や原料臭からすると、重症化していなければ化学物質過敏症患者さんでも即時のはっきりした症状は出なさそうではあります。なので軽症化学物質過敏症患者さんでスーパークリーンを気に入って使っている方もおられるのでは、と思います。
本品については成分とは別に容器の詰め替えとかお湯洗濯・十分なすすぎの必要性があるので、手間や時間がかからない今どきの時短洗濯に慣れているとちょっと面倒に感じるかもしれません。縦型洗濯機や二層式洗濯機で念入りな洗濯をするのが苦でない方だと、不満も少なくリピートできるものと思います。
容器や溶けやすさが改善されればユーザーがかなり増える可能性を持っている製品だと言えるのではないでしょうか。今後のリニューアルに期待したいです。
自分は結局スピカココ粉末の代用はイノチの洗たく粉60にしましたが、移香落としや香料・抗菌剤カプセルの除去の都合上予洗い用オンリーとして多少強めの洗剤も置いておこうということになり、スーパークリーンをリピート購入しました。送料無料にするため4箱をまとめ買いしましたが、その後続けていくかは未定です。