◆電話・オンラインカウンセリング(全国対応)、事務所での面談カウンセリング
◆福岡の離婚協議書作成(モラハラ離婚)
◆住所:福岡市西区内浜2‐2‐16(地下鉄空港線/JR筑肥線姪浜駅徒歩7分)
【問い合わせはLINE/メール/フォームから】
*執筆や取材など、お仕事のご依頼もメールまたは公式LINE、お電話でお問合せ下さい
メール:info@yotsuba-houmu.com
*当事務所のご相談カウンセリングは事前予約制です(土日祝日もご予約可能です)
*メール相談は行っておりません
・事務所の特質上、記事は「夫からモラルハラスメントを受けている妻」と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
・記事及び写真の無断転載コピー流用等は固くお断りいたします
・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです
良かったら↑からフォローお願いします
みなさまこんにちは、
いつもブログを読んで下さってどうもありがとうございます。
いわゆる”毒親”の子育て
言葉の中には、
使う時に特に気を付けることを必要とするものがあると考えます。
私にとって、そういう言葉の一つが”毒親”と言う言葉です。
しかし反面、この言葉で説明することによる分かりやすさや簡便さといったところは否めません。
本日は毒親関連の記事を書きますが、
こういう思いも少しだけ分かって頂けたなら、とてもありがたいです。
いわゆる”毒親”に育てられた現在は成人した女性達とも、
多くカウンセリングの場面でお話を聴かせて頂いています。
子ども時代、いわゆる毒親からどんな風に接せられてきたのか?
お聞きしますと、
- 共感して貰えなかった
- 突き放された
- いつも否定された
- いつもイライラしていた
- 話を聞いて貰えなかった
- 兄弟姉妹で比べられた
- 意見を押し付けられた
- ”理想の子”の型に押し込められた
- 辛い時寂しい時、甘えられなかった
などなど。
この中のどれか一つがあったとしても子どもにとっては辛いものですが、
これらのいくつかを同時にされている事が殆どです。
そういう方々のお話をお聴きしていますと、
(もちろん楽しいこともあったでしょうが)
辛かっただろうな、苦しかっただろうな、と、
率直にそんな風に思います。
毒親に育てられた人の特徴
本日の記事タイトルである、いわゆる”毒親”に育てられた人の特徴(傾向)。
それはいくつかあると考えます。
その中で本日取り上げたいのは、
◆断り下手になる
という点です。
これは、もう、カウンセリングの中でも非常に頻繁にお聞きする困りごとのひとつです。
- 「私、断れないんです」
- 「断ったとしても、後からすごく不安になります」
- 「断り下手で、そのせいで職場で苦しいです」
- 「断れないせいでママ友関係でも便利屋みたいになっちゃって。。」
こういった困りごとを切っ掛けにカウンセリングに来て頂いて、
それで成育歴などを掘り下げてみると
「それって、もしかしたらいわゆる”毒親”だったのかもね」
となることも。。
出来ない時にはぼやかさずに断る(けれど人間関係の断絶はしない)、
「No」の意思表示をする。
これって生きる為に必須のスキルなのですが、難しいですよね。。
特に「Noが言えない日本人」という言葉が一時期流行した程度に、日本人って断り慣れていないから。
断れないという事は、
反対から見ると断られ慣れていない、という側面もあると思います。
あまりに慣れていないから、断るという行為に罪悪感や高いハードルを感じ、
反対に断られたときにも妙に傷ついたり、嫌われているのかと不安になる。。
そういう側面もあるのではないかと考えます。
なぜ断れない?
さて、いわゆる”毒親”に育てられて、
今現在断り下手になって生き辛さを感じたり、
友人、ママ友、職場などの人間関係において”困りごと感”を抱えてらっしゃる方について。
どうしてだろう?と考えながら、
多くのクライアントさん達との対話を繰り返して見えてきたのが、
- 「私は誰かの役に立たないといけない」
- 「役に立たない自分には価値がない」
といった、
心の底にうっすらと常にある囚われの様な観念(?)。
そしてこの囚われには、かつて共感性の低い親との関係性の中で、
親の顔色を見ることが当たり前になっており、
何らかの「親にとって都合の良いとき」だけ関心を向けられたり褒めて貰えた。
そんな原体験が影響していることがあります。
結局
「親にとって都合の良い子」
「親にとって役に立つ子」
だった時だけ、
欲しくて仕方の無かった愛情(の様に一見見えるもの)をもらえたり、
笑顔が向けられたり褒めて貰えたり。。
そういう経験を積んでしまったことで、
「親の役に立たなくてはならない」
「親の役に立てば認めて貰える」
がある意味での成功体験の様になり、
その延長線上で、
「他者の期待に応えなくては」
「誰かにとって有用な自分でいなければ価値が無い」
と言った苦しいスキーマ(人間が経験の蓄積によって獲得する認知の枠組み)が仕上がったのではないかと推察するのです。
断ることが怖くなる
家族や友人、会社やコミュニティ、
人間の集まりの中で誰かの役に立つことは喜びではありますが、
「常に誰かの役に立っていないといけない」
とまで自分を追い込むことは苦しいです。
役立つかそうでないかだけで自己を判断することは、
結局自身の存在価値を外部に依存する傾向を生む点でも、
少々危ういといいますか、
不健康だとも考えます。
本日取り上げている
(毒親に育てられた結果として)「断り下手さんの生き辛さ」
の観点から見るなら、
「役に立つ限りはこの場所にいていい」という観念は反対に、
「お役に立てない自分には価値が無い」
「誰かの役に立たないと居場所を失う」
という考えに繋がってしまうこともあります。
先述したこの様な観念めいたものやスキーマを抱えていると、
断ることが怖い、
断る事に異様な罪悪感を覚える、
そうなるのも当然のことと思います。
断れない自分がおかしい、
断らない自分が悪い、
では無くて、
「どうしてこうなったのだろう?」
を考える事で自己理解が進み、
結果的に生きやすい自分に変容する事の早道になることもあります。
自分に固有の原因があるのではなく、
幼い頃から、自分では選ぶことのできなかった”置かれた環境”による影響も大きいのだという事、
そしてそれらは変えていく事ができるということ、
これを知ることが出来るだけでも大きいのではないかと考えます。
弊事務所では認知行動療法を応用したカウンセリングや、
スキーマ療法を取り入れたカウンセリングも可能です。
必要な方はどうぞお問合せください。
インスタ始めました!
よろしければ↑からフォローお願いします
