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みなさまこんにちは、
本日もブログにお立ち寄り下さいましてどうもありがとうございます。
すぐ怒鳴るモラハラ夫
(*毎度のご案内になりますが、弊事務所は
「夫がDVモラハラ」
というご相談が多い為、その設定で記事を執筆しています。
つきましては、男女逆のケースは夫と妻を入れ替えてお読みください)
「ウチの夫はなぜ些細な事ですぐにブチギレるの?」
「夫を見ていると、よくこんなに怒鳴れるな。。って思います」
「本当に瞬時に激ギレしては怒鳴りまくるんです」
「私の事はすぐ怒鳴りますよ、本当に」
「なんでこんなにしょっちゅうしょっちゅう怒るのか。。」
”怒鳴るモラ夫””すぐキレるモラ夫”のご相談は、
日々の相談業務の中でも特に多い傾向があるもののひとつです。
DVモラハラの夫って、
どうしてこんなにすぐ怒るのでしょうか?
なぜそんなにキレる?怒鳴る?
一言に「怒鳴る」「キレる」と言っても、その原因や状況は様々ですので、それを知った上で以下はお読みください。
しかし一つ共通しているのは、怒りをコントロールするのは基本的に「脳」だということです。
”心”といってもその働き自体は”脳”ですので、
こう考えると怒りに関しても脳がコントロールしているという点が理解しやすいかと思います。
何らかのご病気で怒りが制御できなくなっている、というケースもありますが、
やはり「キレる時は相手を選んでいる」というケースが、弊事務所が扱うものには多いです。
ここでは前述の病気などのケースは除いて、
「相手を選んでキレている」モラハラ夫のケースで考えてみたいと思います。
周りに期待し過ぎな一面
日々モラハラ夫に関連するご相談をお聞きしていますと、
「それ、妻に期待し過ぎだよ」
と感じる事が多いです。
いつも期待通りに褒めてくれて、持ち上げてくれて、
自分が思う通りの食事が思い通りのタイミングで出てきて、
セックスを求めればどんなに疲れていても応じてくれて、
浮気しても「私が至らないせいだから」と許してくれる。
家事も全部してくれて、自分はやりたい部分をちょっと手伝うだけで
「家事もしてくれる良い夫」
と褒めてくれる。
自分が面倒な事をしなくても子どもはスクスク問題を起こさずに育って行って。。
自分が心地よく生活できる事や面倒ごとを避けられることを妻に期待している状態。
少々極端な言い方にはなりますが、
「自分を幸せにしてくれること」
を強く妻に期待しているというか。。
そんな感じです。
仕事して稼ぎつつ家事も育児も自分(夫)の世話も地域や学校の役員も、全部面倒な事は妻にして貰いたい。
面倒ごとは自分に持って来ないで欲しい、
良いことだけ聞かせて欲しい。。
でも、そんな都合の良い妻はいないですよね。
ちなみに男女逆で、モラハラ妻のご相談も最近たまーにお受けしますけれど、
やっぱり
「そんな都合の良い夫いないよ」
と思うことは多いです。
夫にばかり期待し過ぎで、
自分を幸せにする義務は夫にあるとでも言いたげな、そういうモラハラ妻の価値観が透けて見えるのですよね。。
そのくせ自分が相手の為に何かをして、相手を幸せにすることについては考えない。
でもそもそも、
幸せって、誰かにしてもらうものですか?
幸せになりたいのは自分なのだから、
まずは”自分で自分を幸せにする”を考えることが必要ではないですか?
要は”バランスが大事”ということになりますが、
「相手を幸せにしたい」と考えるのならばまだしも、
自分からは何もせず、一方通行で誰かに幸せにして貰うことのみ期待している状態は、
ある意味で依存的に映りますし、不健康な関係を作りやすいと考えます。
幸せになる第一歩
自分を幸せにしたいのであれば、
まずは自分にとってどういう状態が幸せなのかを知る必要があります。
こういうことを心理学では自己分析とか、自己理解と言ったりします。
(自己分析や自己理解を深めるには、カウンセリングは大変有効です)
過去の膨大な相談事例の中には、
「モラだった元夫は、たぶん自分で自分の事を全く分かっていなかったと思います」
「夫を見ていると、
『こんなにも自分の事が分かっていない人も珍しいな』
と感じます」
こういう訴えも良くお聞きして来ました。
自分が本当はどうしたい、何をして貰えば満足する、
そう言うことが自分でも分かっていないから、
妻が何を差し出しても
「そうじゃない!」
「違う!」
「なんでお前は分からないんだ!!」
と、怒っては怒鳴るばかりなのですよね。
妻に対して感謝も示さず雑な扱いばかりしておきながら、
いつまでも妻が優しく親身に、自分を最優先にケアし続けてくれる事を期待している。
モラハラ夫に関連するご相談をお聞きしていると、
モラ夫の発言の中には、
「どうせお前(妻)には無理」
「お前に言っても無駄だ」
「お前に期待した俺がバカだった」
「お前には分かりっこない」
等と、
最初から妻に対して期待せず諦めている様な発言を繰り返しているケースにもあたるのですが、
しかし、ある意味で誰より一番妻に色々と期待しているのはモラ夫だと感じます。
期待である以上は、”期待が外れることも織り込み済み”と一般の大人は理解していますが、
相手がモラハラさんの場合、期待=義務と言いますか、
例えば、
「妻が自分の世話を最優先にしてくれたら良いのに」
が、
「妻は自分の世話を最優先にすべき」
に変換されている。
”こうであって欲しい”という期待が、”こうあるべきなのに!”という義務にいつの間にか変換されていて、
それで自分の思い通りにならないとブチギレるのですよね。。
期待が相手への義務と化している点も、モラハラ事案の特徴の一つだと考えています。
モラ夫、なぜすぐ怒鳴る?
ここでもう一度、冒頭の
「ウチの(モラハラ)夫はなぜすぐ怒鳴るの?」
に立ち返るなら、
まずは脳が怒りを制御する為に必要な物質が不足しているか、
又は妻に対してなら怒りをコントロールすることなくむき出しにキレて良いと考えている、ということがひとつ。
そしてもう一つ言えるのは、
妻に対して過度な期待をしているということ。
以前よりモラハラ夫に関連するご相談でいらっしゃる妻の方が、
「夫の言うことを全て聞いていたら、私の体が持ちません」
「夫の言うことに全て”はい”と答えるのはムリです」
と話す方はとても多かったです。
期待が裏切られた時に怒りを感じた経験を持つ方は、普通にいらっしゃると思います。
この事自体は自然な事です。
要は、自分の中の期待と上手に付き合う方法を知っている事が大切だと考えます。
モラ夫の場合は、妻への期待が半ば義務化されているケースも多いという点で、
期待との上手な付き合い方も分かっていないのだろうと推察します。
本日は
「一見妻に何も期待していない様な言動をするモラ夫、
しかし誰よりも妻に期待しているのもモラ夫では?」
という観点からみなさまとシェアさせて頂きました。
なおモラ夫がすぐに怒鳴る原因はその他にも、
自己中心性やこれまでの成育環境からの影響、
支配することに対する欲求、
低い自己肯定感や(妻や子どもに対してだけ)忍耐力の低さなど、
様々な要因が考えられます。
また機会を見てこの辺りもみなさまと考えられたらと思っています。
