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みなさまこんにちは、
いつもブログにお立ち寄り下さって
どうもありがとうございます。
職業柄、
子どもが何らかの不適応を示したり
不適切行為をしたときには、
「それをする事で、
その子は一体何を
大人に伝えたいんだろう？」
を考える癖がついています。
「学校行きたくない」
「ママ（パパ）と話したくない」
「心療内科に行きたい」
「部活（習い事）辞めたい」
等々、
子どもの発言についても
まずはそのままに受け止めますが、
同時に裏側では、
「この子はこう言っているけれど、
それによって本当に表現したいことは
何なんだろう？」
を考えます。
弊事務所は
「夫がDVモラハラ」
と言うケースのご相談が多いのですが、
その場合、
その家庭にお子さんがいると
子どもにとっては
”父親がDVモラハラ”
という事になってしまいます。
残念なことではありますが、
子ども自身が家庭内のDVモラハラに
巻き込まれてしまいます。
こういう状況の中で、
時折、
子どもがモラハラの父親に対して
「下手に出るコミュニケーション」
「自分を落とすコミュニケーション」
をとることがあります。
父親の機嫌を取ったり、
父親を持ち上げたり、
そういう感じです。
父親に
とある場所に連れて行って貰ったとき、
実はその子はそれ以前に
友人家族に連れて行って貰ったことがあった。
でもその子はそのことは言わずに、
「初めてきた」
「お父さん連れてきてくれてありがとう」
と。
子どもが少し前まで好きだった
マンガやアニメの推しキャラがいて、
でも今はもう別に興味が移っている。
でもモラ父がそれを知らずに
そのキャラグッズを買ってやると言ったり
イベントに連れて行ってやると言った時、
「今はもう別の推しがいるから、
連れて行ってくれるなら
そっちのイベントがいい」
と率直に言うことはせずに
すごく喜んで見せる。
少し前に母親が同じイベントに
誘った時には正直に、
「もう〇〇の推しはやめたから、
どうせ連れてってくれるなら違うのにして」
と言っていたのに。
スマホのアプリについて
モラ父が語り始めた時、
今日日こういう事って
子どもの方が詳しくて、
子どもは既に知っている知識
ばかりだったのだけれど、
あえてそのことは父親の前では
言わないで、
まるで知らなかった知識を
教えて貰った体で聞いていた。
ある程度大きくなった子であれば、
親よりも詳しい領域の
ひとつやふたつあっても
全然不思議ではない。
なのに子どもは
モラハラ父の前では能力を抑えると
いいますか、
父親より無知なふりをしている。。
そういう様子を見て
母親はすごく違和感を感じているのだ
けれど、
モラハラさんだけがそういう”違和感”に
気付かずに、
「お前ってほんと何にも知らねぇんだな」
「俺に教えて貰わなかったら
どうするつもりだったんだよ～」
などと、
持ち上げられて気持ちよさそうに
語り続けている。
これらは時に”接待”の様に
見える事もあり、
成年年齢位のお子さんの中には
実際本当に、
モラ父との旅行や外食、外出などで
”父親に気持ちよく過ごさせるため”に
自分を抑えて行動した時間が終わると、
「はい、接待無事終了～」
「ほら、家族旅行はもはやパパへの
接待だから」
「パパ活だよね」
などと言っていた、
そういうエピソードをお聞きしたことも
一度や二度ではありません。
あえて自分の能力を隠して
相手を脅かさない方法は、
弱い立場に置かれた人がとる処世術として
しばしばみられることがあります。
家庭内にモラハラDVがあるケースも、
「出来ない子」の振りをして
父親を脅かさない様に、
父親から見た時に”出る杭”に
ならない様に
自らをあえて無知や無力に
見せているというか。。
そんな風に見える事もあります。
無知を装っていても実際は無知ではない。
むしろ誰より色々な事を考えて
波風立てないバランスを取ろうとして
くれているのに。
やっぱり子ども達には
変な気の遣い方はさせたくないのが
本心で、
その為には家庭内が安全であることが
必要条件であり、
かつ最低条件でもあります。
個人的に心配なのは、
この、自分の能力を隠したり
自分を落とす形での処世術って、
社会に出ると結構しんどいんですよね。。
「能ある鷹は爪を隠す」
ということわざもありますが、
あくまで爪は隠すだけで、
あえて自分を落とせとは言っていない。
自分を落とすことで相手を優位にさせて
立てるやり方って、
本来は健康的な手法ではないですから。
そもそもこういう処世術を
子どもが身につけなくても済む環境に
身を置いて貰いたいし、
子どもの頃はもちろん
大人になってからでも、
「しんどい」と感じた時に
相談できる場所があるという事を
まずは知っていて欲しい。
そんな風に思っています。
