言う事さえ聞けば甘い飴2~モラハラ | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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*お昼の記事の続きです

 

 

 

 

 

尊厳や人格を傷つける様な

暴力支配を受けたため、

 

「ここだけは絶対に、

今までの様に流しては

いけないことだ」

 

と考え、

 

モラハラの夫に抗議してみた

ものの、

 

 

その後与えられた

時に子どもまで巻き込む様な

苛烈な攻撃によって、

 

抗議を諦めざるを得なく、

 

 

自己が分断されそうなほどの

理不尽を抱えながら、

 

別居を取りやめたり

モラ夫に頭を下げた後。

 

 

 

モラ夫から

かつてないほど優しくして

貰ったり、

 

まるで至れり尽くせりの

対応をされた。

 

 

 

「あんなに私に過酷な態度を

取っていたのに?」

 

「私なんてどうなろうが構わない、

位の言動をされていたのに

この落差はなに?」

 

「あれほどの悪意を向けて来たのに、

同じ人(夫)とは思えない対応」

 

 

嵐の様な戸惑いのさなかに

妻はおかれます。

 

 

 

しかし反面、

 

夫から責められなかった事、

 

責められないどころか

至れり尽くせり優しい対応を

して貰って、

 

ホッとしているのも事実。

 

 

 

ずっと怯えたように親の顔色を

窺っていた子どもが

安心した様子を見せている事も、

 

妻にとってはまるで大きな報酬です。

 

 

 

こういう心模様を経過して、

 

同じような状況を経験した

多くの女性たちが語ったのは、

 

 

「”私さえ我慢すれば”と思いました」

 

 

「”私さえ我慢すればいいんだ”

と、

この時強く痛感したんです」

 

 

「”やっぱり我慢するべきは私だ”

心底思ってしまいました。。」

 

 

という内容です。

 

 

多少の表現の違いはあれど、

本当にみなさん口をそろえて

 

「私さえ我慢すればいい」

 

と。

 

 

 

こう思ってしまうのも

無理もありません。

 

 

酷く人格や尊厳を傷つけられ、

 

これだけは譲ってはいけないと、

 

立ち向かおうと勇気を出して

行動したのに、

 

DVモラハラの常軌を逸した攻撃で

心も体も更にひどく傷つけられ、

 

(モラ夫が巻き込むこともあって)

子どもや親などにも

自分が迷惑をかけているのでは、と

不安になり、

 

散々傷つけられて

ある意味ボロボロになって

モラ夫の元に戻ったら、

 

至れり尽くせり優しくして貰えた。

 

 

これほどの”甘い飴”は

そうそうありませんよね。

 

 

ですのでここで言いたいのは、

 

この状況でモラハラに対して

”折れる”選択をしたことが、

 

あなたが弱いことを意味しているとか

そういう事ではない、

 

という事です。

 

 

普通のメンタルの人でも

こんな状況に置かれたら、

 

「いっそ相手のルールを

受け入れた方が良いのかも」

 

と考えてしまう可能性は否定できません。

 

 

心理学的に見ても

支配するのに効率の良いやり方を

していますし。

 

 

 

 

ただしここで次に問題に

なってくることが、

 

この至れり尽くせりの優しさは

長くは続かないこと、

 

そして

条件付きの優しさだという事です。

 

 

 

過去に

 

「俺は誰より操縦しやすい夫だ。

ただただ”はい”って従っていれば

上機嫌でいてやるんだから」

 

「お前(妻)は俺に

”はい”

意外言うな。

そうしていればうまくいくから」

 

と自ら言ったモラ夫がいました。

(しかも何人も)

 

 

結局モラ夫が優しくして

くれるのは、

 

「モラ夫の思い通りの妻」

 

でいる間だけ。

 

 

少しでもモラ夫の想定範囲から

妻がはみ出すと、

 

待っているのは再びの責め苦です。

 

 

 

そして私が経験したケースでは

その多くが、

 

モラ夫が持つ「想定の範囲」は

すごく狭かったり、

 

酷く偏っていて、

 

 

「そこに収まり続けるには

強いストレスを避けられない」

 

「そこに収まり続けるとしたなら

自分らしさを捨てる状況になるだろう」

 

 

というものでした。

 

 

 

そもそも、

既に多くの方がお気づきの通り、

 

「誰かの苦しみの上」に成り立つ

平穏や幸せは、

 

それは本物じゃないし

長続きもしないんです。

 

 

 

何のケアも配慮も受けられずに

一方的に背負わされる我慢は、

 

そもそも永遠に続けられるものでも

無いし、

 

仮にできるとしても

するべきではないと考えています。

 

 

 

”甘い飴”は、

いずれは溶けてなくなります。

 

 

 

我慢の末に

メンタルヘルスを悪くする前に、

 

心も身体も

動けなくなるほどのダメージを

被る前に、

 

 

正しい情報や

あなたが必要とするサポートに

繋がって欲しいと、

 

切に願っています。