弁護士さんのセクハラ事件から1~モラハラ | 相談実績5000件 DVモラハラ虐待 家族問題専門カウンセラー/行政書士

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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・ご紹介する事例はプライバシーに配慮し過去の複数の事例を再構成したフィクションです

 

 

 

 

みなさまこんにちは、

 

本日もブログにお立ち寄り下さって

どうもありがとうございます。

 

 

先週、

 

大分県で当時30代の女性弁護士が

自殺したのは

当時所属していた事務所の

60代の代表男性弁護士から

性加害を受けたためだとして、

 

遺族が代表男性と事務所に対し

賠償を求めた裁判の

控訴審判決が出ました。

 

 

報道によりますと、

 

福岡高裁は、

男性の控訴を棄却し、

約1億2,800万円の賠償命令を出した

一審を支持したとのこと。

 

 

 

昨年春に一審判決の報道で

この出来事を知って以来、

 

個人的に注目していた事件でした。

 

 

まだ上告の可能性が残っていますし、

二審の判決文を確認できては

いない段階であることを前提に、

 

以降は報道ベースで知った情報から

私が感じた事や考察を記したいと

思います。

 

 

 

 

報道されている中で

この事件の背景として重要だと

感じた点は、

 

自殺に追い込まれた女性は

この事務所に勤務していた弁護士で、

 

訴えられた男性は

この事務所の元代表弁護士であり、

(*女性の自殺の2か月後に

弁護士登録を取り消し)

 

かつ、

 

大分県弁護士会の元会長である、

という点です。

 

 

 

私自身が業務を通じて

複数の弁護士と交流することが

ありますが、

 

そういう中で見聞きしてきたのは、

 

もちろん仕事で対峙する時には

「裁判や仕事で対峙したら

同じ弁護士同士、上も下もない」

 

「相手が先輩だろうが重鎮だろうが

弁護士としてやる事は同じ」

 

としつつ、

しかし現実的には弁護士の中にも、

 

事務所のボス弁との上下関係や、

 

期の上下による上下関係の様なものは

一般企業と同じようにある、

 

そこは感じますし、

聞いたこともあります。

 

 

 

今回の件で言えば、

 

自殺した女性弁護士から見れば

相手は事務所の代表弁護士で、

 

かつ県の弁護士会の会長まで

登りつめたキャリアの持ち主。

 

 

 

想像ですが、性被害が起きた時、

 

多分、誰にも話せない、

 

相談しにくかっただろうな。。

 

そう思います。

 

 

大分と言う地域性については

私は無知ですが、

 

しかし東京の様なビッグコミュニティでは

無いことは明らかで、

 

その中で弁護士会や周囲の弁護士に

相談しようとしても、

 

きっとその多くが

代表弁護士を知っている人、

 

弁護士会だってこの女性弁護士よりも

元会長の方と親しいと言いますか、

 

よく知っているでしょうし、

 

それじゃあ相談しにくいですよね。。

 

 

 

 

一審で元代表側は

女性弁護士との関係を

 

「恋愛関係にあった」

 

と主張していた様ですが、

一審判決では

 

「恋愛関係に基づく性的関係であったと

認める余地などない」

 

ときっぱり判断しております。

 

 

報道を確認しますと

今回の二審判決においても、

 

「職務上の優位性や

要求を断ることが困難な状況

に乗じて女性の意に反し

性的行為が行われた事で

自殺に至った」

(NHK 大分NEWS WEB

2024年1月25日20時04分より)

 

「元代表から受けた蛮行は

あまりに衝撃的かつ屈辱的で、

人間としての尊厳を

著しく害する行為」

(読売新聞オンライン

2024年1月26日14:55より)

 

とされています。

 

 

 

 

 

 

報道によりますと女性弁護士は

2013年司法試験合格、

2014年弁護士登録、

 

そして裁判によると

2015年~2018年にかけて

被害を受けているという事ですから、

 

弁護士としては本当に駆け出しの、

 

先輩弁護士からの指導を最も必要とする

そのタイミングだろうと推察します。

 

 

しかも相手は大分県弁護士会の

会長まで務めた経験のある弁護士。

 

 

相手の意に反する意思表示を

しやすい状況ではないでしょうね。。

 

 

この圧倒的上下関係、

圧倒的優位性に敏感にならざるを

得ないのは、

 

常に立場が弱い側、

 

断れない、

ハッキリ言えない側です。

 

 

 

反対に、

 

「自分が誘ったとしたら

相手は断りにくいのでは?」

 

「相手は嫌でもNoと言えない

かも知れない」

 

そんなことを考える必要すら無いと

思える事が、

力を持っている側。

 

 

権力性や権力の偏りが存在している

何よりの証拠の一つです。

 

 

 

”誘った時に拒否されなかった”

と言う事象の後ろ側には、

 

積極的自発的に誘いに乗る場合、

 

さほど積極的ではないけれど

状況的に(たまたま暇だった、とか)

誘いを受ける事にした場合、

 

気は乗らないが拒否しない方が

今後に有利だと考える消極的同意、

 

嫌なんだけれど関係性や状況的に

断れない場合、

 

断りたくても断ると不利益が

待っている事が想像できるので

断れないケース。。

 

 

「断らない」の裏側にも、

 

様々なグラデーションの意思決定が

あるのです。

 

 

 

だから、

「誘いを断らない」ことが

=俺(私)のことを好き、

性行為に同意している、

恋愛関係になった、

不倫に同意した、

 

ではないのです。

 

 

そこに上下関係や優劣関係が

潜り込んでいる場合には、

 

なおさらここを

慎重に見極める力が必要です。

 

 

そうでなければ

あまりにも簡単に人を傷つけ、

 

他者を蹂躙してしまう。

 

 

Yes,Only”Yes”.

 

No means "No".

 

これを今一度確認したいですね。

 

 

 

*少々長くなり過ぎましたので、

続きは記事を分けます