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*お昼の記事の続きです。
親が言う事は絶対で、
習い事、塾、着るもの、
家での過ごし方、
全部親が勝手に決める。
「あなたはどうしたい?」
なんて
私の気持ちを聞かれた事もない。
思春期の頃に思い余って
「どうしてなんでも勝手に
決めちゃうの?
私の考えも聞いてよ」
って言ったら、
親は本当に不思議そうな顔をして
その後、
「我が子の事は親が一番分かってる!」
「子どもの事を親が決めて何が悪い!」
と怒られた。
何かをしたいと言えば否定されて、
何かをしてみたら
「へたくそ」
「どうせ出来ないんだからじっとしてろ」
と否定される。
「どうせお前なんて」
「どうせお前が考えた事なんて」
「どうせお前のやる事なんか」
と、
どうせどうせと、”どうせ”扱い。
こんな風に扱っておきながら、
「なんでも自分で考えて
自分の人生を生きていける様に」
なんて急に言い出すこともあって、
そんなの無理。
だって、
自分の考えを自分で
”これで良し”
と思うためには、
自信や自己肯定感が必要なのに、
それを誰より私から奪うのは
親だったから。
自分の力で自分の人生を
生きていく為には、
”これで大丈夫”
と自分を安心させてあげられなければ
不安で不安でたまらなくなるのに、
私が”これで大丈夫”と自分に安心感を
与えられないのは、
誰よりも親から
”お前は大丈夫じゃない”
”お前の考えはダメなんだから
黙って親の言う事を聞いていなさい”
と言うメッセージを受け取り続けて
来たから。
「あんたがしっかりしないから
いつまでたっても私は安心できない」
と親は言うけれど、
いつまでも私を幼い幼い子どものままに
しておきたがっているのも、
いつまでも手元に置きたがっているのも、
いつまでも自分の思うままに子どもの私を
コントロールしたがっているのも、
あなた(親)だよ。
殴られたことは無い、
ごはんもちゃんと食べさせて貰った、
お洋服だって着せて貰ったし、
学校にも塾にも行かせてもらった。
でも、
家の中にいるのがずっと苦しかった。
個別具体的なケースいおいては
もっともっと様々な個別の背景が
ありますが、
共通する傾向を文章化すると
こういう感じかな、と思います。
そしてようやく
お昼の記事の冒頭で書きました、
「みなさんの語りを聞きながら
私の中に共通してわき上がる
”家への帰り道の寂しさ”
がにじみ出ている映像(イメージ)」
についてですが、
夕暮れの帰り道、
オレンジ色に薄暗くなっていく
帰路を背中を丸めて寂しそうに歩く、
子どもの頃のクライアントさんたち。
そんなイメージがわき上がるのです。
頭の中で考えることは、
「今日は(親に)何も言われません様に」
「今日は怒られません様に」
「今日はお父さん(お母さん)の機嫌が
悪くなりません様に」
「今日はお父さんとお母さんが
ケンカしません様に」
「今日はお父さん(お母さん)が
お酒飲みません様に」
「今日はお父さんがお母さんを
叩きません様に」
など。
子どもの小さな背中では、
本来だったら背負わなくていいし
背負えるはずもない責任と願いを
背負っている背中。
そんなイメージがわき上がってきて、
その方の小さな頃のイメージに
改めて、
「よく頑張ったね」
「あなたのせいじゃないよ」
「あなたはとっても頑張り屋さん」
そんな言葉を掛けたくなります。
「私、親の事大好きなんです」
は言いやすいし受け入れられやすいのに、
「私、親が嫌いです」
は言い難いし
言っちゃいけないという
妙な圧力がある世の中です。
けれど
人を好きになる自由がある様に、
人を嫌いになることもまた、
自由なんですよ。
自分の「嫌い」という感情を理由に
相手を攻撃したり排除するのは
いけませんが、
心の中で思うだけなら
内心は自由です。
そこに親だからとかは関係ない。
「親」というのは
何をやっても子どもに受け入れられ
嫌われることのない特権切符では
ないのです。
実際は
「親のこと嫌いになれたら楽なのに、
嫌いになり切れないから辛い」
心境の方も
多いかも知れませんね。
傷つけられる関係なら
親を嫌いになっても、
距離をおいても離れても
いいんですよ。
自分の事を大切に、
自分を守って下さいね。
