「俺は怒る事も出来ないのか!」の極端さ~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは、

 

本日もブログを読んで下さって

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

「怒り」の感情って、

ちょっと扱いが難しいですよね。

 

 

人間なら誰しもがもつ

自然な感情の一つですが、

 

同時にエネルギーが強く

それに当てられた時は

ネガティブに感じがちな感情の為、

 

表現や放出の仕方には

結構なコストがかかる。

 

 

怒りの出し方を間違えると

人間関係を壊してしまいかねないし、

 

相手はもちろん自分までもが

安全でなくなってしまう可能性がある。

 

 

あらゆる感情の中でも

扱いが難しい感情の一つだと

考えています。

 

 

 

 

弊事務所は

”夫からのDVモラハラ”

に関するご相談が多いのですが、

 

妻がモラ夫に

 

「怒鳴らないで」

「ちょっと怒りすぎじゃない?」

「もう少し優しく言てあげて?」

「怒って暴れるのはやめて」

 

などとお願いすると、

それを言われたことに

ますます怒ってしまう、

 

そんなエピソードも

お聞きします。

 

 

モラ夫の言い分をお聞きすると、

 

「怒らせるお前が悪い!」

 

「だったらもっといい妻になれよ」

 

「被害者面すんな!

いちいち怒鳴らされる

俺の方が被害者だ」

 

的なものは日常茶飯事で、

中でも「極端だな」と感じるのは、

 

本日のタイトルにもしました、

 

「俺に怒るなっていうのか!?」

 

「俺は家の中では

怒ることもできないのか!」

 

といった主張です。

 

 

 

ちなみに妻からお聞きする限り、

 

どの方もモラ夫に対して

怒ること自体を禁じてはいません。

 

 

人間が時に怒りを感じるのは

自然なことだと受け入れた上で、

 

出来事に見合った怒りの量に

して欲しいとか、

 

怒るにしても

家の中の安全が保たれるような

怒りの表現にして欲しい、

 

怒る前に子どもの言い分も

聞いてあげて、

 

そういう趣旨のことを

お願いしているのです。

 

 

 

モラハラの影響を心配される

お母さん達も多いのですが、

 

時折、子どもが

母親や年下の兄弟に対して

非常に当たりが強い、

 

怒った時に怒鳴る、暴れる、

物を投げる、壊す、

などと言った行為がある、

 

そういうケースで

お子さんとカウンセリングを

させて頂くことがあります。

 

 

これはもしかしたらDVモラハラの

影響(+子どもならではの

経験の少なさや、まだ視野が狭いことの

影響)なのかな?と

感じる事もありますが、

 

非常に白黒志向で極端に、

 

「怒るなってこと?」

 

「僕は怒っちゃいけないの?」

 

等と聞き返してくるお子さんが

時折います。

 

 

モラ夫との違いとして、

 

子どもたちはそれでもまだ

話し合いが成立するので

その点に安堵するのですが、

 

対話の中で私は子どもたちにも

先に書いたようなこと、

 

「怒りは人間がもつ自然な感情であり、

私だって怒る時はあるよ」

 

「でも大切なのは、

その怒りを安全に表現/放出する方法を

学んでおくこと」

 

「怒りは

周囲の人に恐怖を与えて良い理由には

ならないし、

ましてや暴力的な行動を正当化する

理由にもならないよ」

 

と言う事を、

状況や相手に合わせて伝えています。

 

 

 

 

 

ところで怒りって、

 

先に書きましたように

なかなか扱いが難しい感情ですが、

 

人間に不可欠な感情でもあります。

 

 

長年DVやモラハラ、虐待などに

苦しみ耐え続けてきた方が

カウンセリングに来てくださった時、

 

私はしばしば初回で、

 

「あなたは

もっと早く怒っていい人だった」

 

「あなたは自分の為にも一度、

とことん怒る必要があると思う」

 

と伝える事もあります。

 

 

 

昨今の政治情勢を見た

他国の方々からは、

 

「日本人ってなんで怒らないの?」

 

「ウチの国だったら

国会(や首相官邸)に火炎瓶が

投げられてるよ」

 

なんて半分冗談口で言っているのを

聞いたりもしました。

 

 

時に怒りは必要なんです。

 

 

ただ、

それを弱い側に向けるんじゃない。

 

 

怒りを向けるべきは自分よりも

強い者、上の存在、

あらゆる意味、場面で権力者や

特権を持つ人に対してであって、

(伝わるかな)

 

自分より弱い者や

ぶつけやすい人を選んで

怒りをぶつけるのはおやめなさい。

 

 

自分の中で消化できない

強者に対する怒りを、

 

自分より弱い者を選んでぶつけて

発散するということは、

とても卑怯なことでもあります。

 

 

実は言いたいことの核心は

ここにあります。