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・事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
・当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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・記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお越し下さいまして
どうもありがとうございます。
さて、本日の記事です。
DVやモラハラ、
もっと言うとハラスメントには
全体に通底する共通点があり、
その中でも特に、
近しい関係や家庭内で起こる
DVやモラハラには
一定の共通点があります。
しかし同時に、
一言に「モラハラ」と言っても、
その実情は様々である、
と言うのも事実です。
モラハラ(DV)加害者は、
一般に
「被害者に執着する」傾向があると
言われています。
この事自体は私も
自分の臨床経験からいって、
その通りだと思っています。
しかし中には
「徹底的に向き合わない」
「あまりに無関心」
形のハラスメントもある。
そう痛感させられるケースも
過去にはいくつもありました。
例えば、こんな感じです。
‐‐‐
自室に引きこもり
家族と交流をとらないモラ夫。
大切な事を相談しても
具体的には何も言ってくれず
向き合ってくれないモラ夫。
家族と全く触れ合わず、
食事も別だし子どもとすら関わらない、
本当に何を考えているのかが
分からないモラ夫。
普段の会話すら適当にあしらわれ
子どもに関する相談も
「任せるよ」
「好きにしていいよ」
と、
一見すると柔らかいけれど
全く関わって来ようとしないモラ夫。
家族には無関心で非常にたんぱくな
接し方なのに、
夫の部屋からは楽しそうに他者と
オンラインゲームで交流している声が
漏れ聞こえてくる。
こんな状況が辛くて辛くて、
孤独で孤独で、
何度も
「家族に関心を持って」
「せめて子どもには関わって」
と、
時に泣いて訴えた事もある。
もしかしたらと思い、
「離婚したいの?」
と聞いたこともあるけれど、
それは無い、と夫は答えた。
でも、
こんな話をした後でも
夫は相変わらず自分優先で、
家族が困っていても放置、
子どもが泣いていても部屋から
出てこない、
私が大変でも
何も助けてくれない。
そもそも関ってこない。
「これで家族って言える?」
「これじゃあ
夫がいてもいなくても同じ」
そう思って、とうとう別居した。
流石に夫から何か連絡があるかなと
思っていたけれど、
夫からは何の連絡もない。
数週間して、
ある時、
たまたま用があった夫の親が
夫に連絡をした時に現状を知って、
慌てて私に連絡してきた。
別居後のファーストコンタクトが
夫じゃなくて夫の親からって、
一体どういうことなんだろうと
思った。
私の親には状況は連絡していたから、
「夫の親も事情を知った事だし、
一度両家で集まってちゃんと話そう」
となった。
しかしその集まりでも。。
結局話をするのは夫の親ばかりで、
夫は何も話さない。
夫の親が夫に
「離婚したい訳ではないんでしょ?」
と聞いたら、
それに頷くくらい。
「これはもうダメだ」
私も私の両親も、
そんな夫の態度を見てそう感じた。
その後は結局離婚する事に
なったけれど、
子どもにはどの位の頻度で
どんな風に会いたいとか、
養育費についてはどう考えているとか、
夫からの発信は何も無かった。
夫側の事は
全て夫の親が進める感じだった。
その後無事に離婚はできたけれど、
でも。。
すごく大きくて重たいモヤモヤが
心の中にずっと漂っている。
しんどい。
‐‐‐
これは
これまでにあった複数のケースを
再構成した架空の事例ですが、
こういうケースで最後の、
「離婚は無事に出来たのだけれど
大きくて重たい心のモヤモヤに
押しつぶされそうで苦しい」
と言う段階で
カウンセリングに来て下さる女性が
これまで何人かいらっしゃいました。
彼女たちの言葉を集約すると、
「夫に、
最後の最期まで
向き合って貰えなかった事が
本当に悲しい」
「〇年の結婚生活において一度も、
たった一度も向き合って貰えなかった、
この事が辛すぎる」
こんな言葉になるかと思います。
”ネグレクト”と言う虐待があり、
近年はだいぶ社会に知られる様に
なってきました。
形態としては無視、無関心、放置、
するべきことを怠る、
そんな虐待です。
直接的な肉体的暴力は
ありませんし、
こう言ったケースでは
怒鳴られたり物を投げられたり
脅される、
そう言う事も
その他のDVモラハラ事例に比べると
かなり少ない印象です。
けれど、とにかく無関心。
放置され、
家族(夫や父)としての機能を
怠ったまま、
そのしわ寄せは妻に掛かり続ける。
それって、かなり辛いですよね。
もしかしたら
最初から一人でいるよりも、
家族がいるのに放置される方が
辛い。
「向き合って貰えない」って
かなり抽象的な被害ですけれど、
心に与える辛さは甚大だと感じています。
