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・ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
いつもブログにお越し下さって
どうもありがとうございます。
さて、本日の記事です。
先週土曜日に
たまたま目にした報道記事から、
「自主的に見えて強制的である構造」
がハラスメントには潜んでいることが多い、
そういった趣旨の記事を書きました。
今日の記事もまた、
そこに多少重なる内容かと思います。
弊事務所は
「夫がDVモラハラ」
と言う内容のご相談が最も多く、
その中で日常のエピソードを
お聞きしていると、
まさに先に書いた通り
「一見相手の意見を聞いているようで
強制している」
「自由にしていい、
と言いつつ実質は自由にさせていない」
と言う状況が
頻繁に垣間見えます。
今日はその中でも特に、
子どもに対するものに特化して書きたいと
思うのですが、
私がこれまで経験したご相談の中で
顕著に多いのは、
外食の場面でしょうか。
外食に出かけてメニューを見ながら、
「好きなもの頼め」
と言うモラ夫。
けれどこれまでの経験上、
子どもたちは
「モラ夫より高いものは頼んじゃいけない」
とインプットされている。
これはどういう事かと言いますと、
外食した時に子どもが
本当に食べたいものを頼んだ時、
たまたまそれがモラ夫の注文品より
高いものだった。
するとその子は後に
延々嫌味を言われ続けたり、
「俺よりいいものを頼むなんて
外食に連れて来てくれた俺への
感謝が足りないんだ!」
「生意気だ!」
「もっと俺に気を遣え!」
的に怒り出してしまった。
結果、モラ夫が不機嫌になって
全く楽しくない外食になった。
そういう経験があるので、
外食の時はなるべく安いもの、
間違ってもモラ夫より高い品は頼まない、
そういう事がインプットされてしまって
いるのです。
(妻としては
「気にしないで好きなの食べなさい」
と心では思うのですが、
しかしモラ夫が実際不機嫌になるので
なかなか難しいんですよね)
なので結局
「好きなもの頼め」
と言われても、
本当に食べたいものは頼めない、
「食べたいもの」
じゃなくて、
「頼んでもOKそうなもの」
から選ぶことになる。
けれどこれ、
表面的に見たら
「子どもに好きなもの頼ませている」
風に見えますよね。
またフードコートでの外食でも、
これに近いことが起こることがあります。
お腹を空かせるとすぐにイライラし
不機嫌になるので、
家族で出かけて
フードコートで食事するときは、
「あなた(モラ夫)が先に
好きなもの注文して来て、
その間私は
子どもと席で荷物見て待ってるから」
と、
先にモラ夫が食事を頼み
先に食べててもらうようにしている。
この日もそんな風に、
先にモラ夫に自分が食べたいものを
注文しに行ってもらった。
モラ夫が席に戻って来たので、
「じゃあ荷物見ていてね。
私は子どもと注文してくるから」
と、
妻が子どもを連れて
食事を注文しに行こうとしたら。。
「あ、もう全員の分頼んだから
お前たちは行かなくていい」
とモラ夫。
”え!?
子どもたち、待っている間、
あれがいいな、
これが食べたい、って
何を頼むか楽しみにしていたのに”
と心の中では叫ぶけれど、
実際にこれを言うと
モラ夫がキレるのが目に見えている為
グッとこらえる。
モラ夫が購入してきたものを見ると、
モラ夫が食べたかったであろう
ラーメン屋さんのラーメンや丼もの、
チャーハンに餃子など。。
別にラーメンは好きだけれど、
ただ上の子はたこ焼きを
食べたがっていたし、
下の子はハンバーガーかうどんで
必死に悩んでやっと決めていたのに。。
そして何なら私も
違うものが食べたかった。。
あんなに何を頼むか楽しみにしていたのに
強制的にラーメンになってしまって
かわいそう。。
「子どもにも選ばせてあげてよ~」
と思いますし、
フードコートって
それぞれが好きなものを購入して
同じテーブルで食べられるのが
利点の一つだと思うのに、
フードコートに来た時点で
「好きなもの頼める」
と期待させておいて、
選ばせて貰えないなんて
辛いですよね。。
外食以外のことでは、
子どもにお菓子やシールを
買ってあげたり、
カードゲームやガチャガチャなどを
させてあげる時にも。
「好きなの選べ」
「欲しいの買いな」
「好きなの買ってやるから」
等と口では言っているのに、
子どもがいざ選ぶと
「え~それにすんの?」
「そんなのがいいの?お前マジで?」
などと否定的リアクション。
酷いと
「こっちにしとけよ」
「これの方がいいって、ほら」
「はい、こっちにするからね」
と押し付けていることも。
「好きなの選びな」
の言葉と矛盾していますよね。
いわゆる”毒親”持ちで、
現在は大人になりカウンセリングを
受けて下さっている方々からは、
上記の様なエピソードの中で、
「私は、
親の”正解探し”にいつも必死でした」
と言う趣旨の発言を
お聞きすることがあります。
「好きなの選んでいいよ」
と言われて
好きな商品を選んで親の所に持っていく、
するとその瞬間親が
「え~」
「こんなのがいいの?」
「こんな下らないのが良いわけ?」
と言う苦いリアクションをする。
それを見る度に
「選ぶの失敗した!」
「また失敗した!」
と自分を責め、
次からは「好きなの選びな」と言われても
いちいち親の顔色を見て、
「親の正解とする商品」
「親のお眼鏡にかなうもの」
を必死に探っていた、と。
結果大人になっても、
「あんまり自分でも何が欲しいとか、
そういうの良く分からないんです。。」
「友人たちと話していて、
”子どもの頃にどんなキャラクターが
好きだった?”
みたいな話題が出る時に
私、
何が好きだったか全然分からないんですよね」
などと仰る方も。
もちろん子どもが相手の場合は、
一定の金額や個数の制限は必要でしょうし、
高価な物などは親も介入して
しっかり吟味し購入すべき物もあるでしょうが、
それでも
せめて日常的なものならば、
「好きなの選びな」
と言った以上は
とことん子どもの選択を
尊重してあげたいですよね。
その結果成功しても失敗しても、
子どもにはきっと良い経験になるはずですから。
