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少し前にご相談をお受けしたAさん。
本日は許可を頂けたので、
このAさんのご経験をみなさまと
シェアさせて頂きたいと思います。
Aさんはご相談の場面で真っ先に、
「ウチのモラ夫は非常に幼稚で、
これ以上一緒にクラスのは無理」
と仰いました。
モラハラの態様を詳しくお聞きすると
確かに幼稚と言わざるを得ないと言いますか。。
・Aさんが嫌がってもAさんの顔に
無理やり裸足の足を付けて来る
・Aさんが横になっていると
わざと顔を踏んでくる
・Aさんの鼻の穴に夫の足の親指を
入れようとしてきた
などなど、
「Aさんの顔に裸足の足で何かする」
という事に異様に執着しているのか?
と思うほど
こういった行動を繰り返していました。
当然Aさんは非常に不愉快になりますし
失礼だと思うので、
その都度怒ったりモラ夫に抗議をしました。
ここ数年は、
大きくなった娘さんも一緒に抗議して
くれたそうです。
しかし、
Aさんをバカにしているモラ夫は、
「冗談だろ、冗談も通じないのか」
「お前の顔なんて床と同じだ、
床を踏んで何が悪いんだよ」
などと、
悪びれる風も無く、話が通じません。
しかしこの
「顔を踏む」
というモラ夫の行為は、
確実にAさんの心を傷つけ
自尊心を削り続けました。
Aさんは結果、
モラ夫との別居と離婚を決断します。
しかしこの後、
Aさんの別居計画が
あるきっかけで夫に知られてしまいました。
そして同じ時期に、
Aさんと一緒に別居することを希望していた
娘さんが、
モラ夫がAさんの顔を踏みつけている場面を
動画に取っていたのがモラ夫に知られ、
(これはけん制の意味も込めて
娘さんはあえてモラ夫に分かる様にした、
という面もあったようです)
ようやく「マズイ」と思ったのか、
この日からモラ夫は
手のひらをかえす様に、
Aさんに優しくなりました。
しかし、
これがモラハラの本質と言いますか。。
モラ夫の見せる優しさは、
結局自分本位の優しさなのですよね。。
Aさんは
「これまでのモラ夫の言動」
「これまでに受けてきた傷つき」
でモラ夫から心が離れているのに、
モラ夫は
「今の優しさ」
を評価して欲しがる。
これまでAさんの不快感や抗議を
一切受けとめなかったのに、
「今自分が見せている優しさ」
を受けとめる様にAさんには求めている。
この非対称性は、
ある意味モラ夫の「特権意識」を
表していると思います。
Aさんの覚悟を知った日以降、
モラ夫は
「仲直りしようよ~」
「家族で外食に行こう!
ママ好きなもの食べると良いよ」
等とAさんを誘う様ですが、
Aさんは
「仲直りもしたくないし、
外食なら娘と二人で行きたい。
散々傷つけられたのに
表面だけ夫と仲良いふりをして、
それが何になるというんでしょう。
こういう事を言われる事自体が負担です」
と仰います。
無理もないですよね。
モラ夫は自分の気持ちだけで、
自分のタイミングで
仲直りを求めたり、
優しさを発動している。
けれどAさんにだって、
気持ちやタイミングがあります。
そもそもモラ夫の仲直りの提案を
受け付けるかどうかはAさんの自由だし、
モラ夫の見せる優しさを、
「本当の優しさ」と取るのも、
「自分に都合良く優しくしているだけ」
と取るもの、
それもまたAさんの自由です。
気持ちが片付いていないのに、
ましてや心が傷ついたままなのに、
傷つけられた相手と、
それが例え表面的なものだとしても
仲直りをさせられるのは、
物凄いストレスだと想像します。
場合によっては
仲直りの強要自体が、
更なる傷付きや
被害の上塗りになってしまう事もあります。
Aさん自身は、
カウンセリングを利用していましたし、
別居や離婚を決める時には
相当深く覚悟をしたので、
モラ夫の言動による心の揺り戻しは
幸い、
さほど大きくありませんでした。
しかし、
カウンセリングや情報、気づきに
まだアクセスできない方の中には、
この様な状況に心が大きく揺れて
辛くなってしまう方もいるかと思います。
DVモラハラを始めとした
ファミリーバイオレンス自体が、
密室で起こり外部の目が入りにくいものです。
でもだからこそ、
密室で起こる支配や暴力に辛くなった時、
ケアや支援へのアクセスが容易である事が
大切だと思っています。
Aさん、今回は大切なご経験を
みなさまとシェアさせて下さって、
どうもありがとうございました。
本日も最後まで読んで下さり
どうもありがとうございました
行政書士/公認心理師
佐藤千恵
