普段の優しい、自分都合の優しい~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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事務所の特質上、記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)

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みなさまこんにちは、

 

いつもブログを読んで下さって

本当にありがとうございます。

 

 

さて、本日の記事です。

 

 

 

 

ずっと夫からDVモラハラを

受けてきた妻が、

 

「モラ夫の優しさ」

 

に戸惑うことがあります。

 

 

 

どういうタイミングで

こう言う事が起こるかと言いますと、

 

弊事務所での経験上は大きく2つに

分けられて、

 

1、モラ夫が大暴れして家の中を

滅茶苦茶にし、

妻子を怯えさせた翌日、

 

「さすがにマズイ」

 

とモラ夫が思ったらしいタイミングで、

急にモラ夫が優しくなる。

 

 

これはいわゆる”ハネムーン期”と

置き換えて

さほど支障は無いと思います。

 

 

 

2,妻が別居や離婚の意思表示をした、

または、

モラ夫が

「妻が離婚(別居を)考えている」

と、

何らかのきっかけで知ったタイミング。

 

 

その他にも、

 

夫が妻に頼み事がある時、

SEXを求める時なども

突然優しくなったり

普通に話せるようになる事はありますが、

 

今日は特に、

上記の1,2について触れたいと思います。

 

 

 

DVやモラハラは、

 

個人の生活にいったん起きたなら

生活のほぼすべてがそれで支配される、

 

その位過酷なものです。

 

 

誰と比べて

 

「私の方が大変だった」

「私のはまだマシだ」

 

等と言う事はとても出来ないし、

 

生活に存在すること自体が

非常に過酷なものです。

 

 

そんな前提のもとで、ですが、

 

とは言え、

弊事務所のクライアントさんは

 

「被害の期間」でいうと

それが長い傾向がありまして。。

 

 

数年、

時には数十年被害に遭ってきた。

 

そういう方が少なくありません。

 

 

そうなると、

 

例えば上記1のケースでは、

 

夫からの暴力によって

妻が精神的に大きなダメージを

受けたり、

 

時にけがをしてしまった。

 

そういう時に、

 

夫から「大丈夫か?」と

声を掛けて貰うと、

 

夫の暴力によって怪我をしているにも

関わらず、

 

「大丈夫か?」と

声を掛けて貰った事を「優しさ」と

感じてしまう事があります。

 

 

夫のケガによって病院にかかる必要が

出た時も、

 

夫が病院まで送ってくれた、

診察に付き添ったことを

もってして、

 

「夫は優しい。

私に優しくしてくれる人は

他にはいない」

 

と感じてしまう事があるのです。

(こういうケースは

『親も毒親だった』

というケースが大変多いです)

 

実際には、

DVの後に配偶者が診察に付き添うのは

DVの事実が医療機関に知られるのを

避ける為、

 

とも言われています。

 

 

 

上記「2」のケースでは、

 

妻が離婚や別居の意思を持っていると

分かった途端に、

 

今まで一度もした事の無い、

 

「妻に言われなくても食器を洗った」

 

とか、

 

「出産後初めて、

夫一人で子どもと遊んでくれた」

 

「急に子どもの面倒をよく見る様になった」

 

「『ママは休んでいなよ』と初めて言われた」

 

「ある日急に

『俺は今までのことを反省した。

これからはいい夫になるから』

って言ってきたんです」

 

 

等など。

 

 

また、

妻が既に別居の意思を固めている

ケースでは、

 

「分かった、別居は仕方ないけれど

離婚だけはしないって約束してくれ。

そうしたら

何でも言う事を聞くから」

 

と急に言ってきたり、

 

 

「今まで子どものことなんて全く関わって

来なかったし、

むしろ邪魔扱いしていたのに、

急に

『別居しても子どもの事を頼むな。

子どもに惨めな思いだけはさせないでくれ』

とか言い出したんです」

 

 

「別居した後も

困ったことがあったら何でも言ってくれ。

離れてたって夫婦なんだから」

 

 

などなど。

 

 

 

 

こういったエピソードをお聞きすると、

非常に。。

 

何と言うか、

何とも言えない気持ちになりますよね。

 

 

特に2のケースの様に、

 

妻が離婚や別居を決意した後で

急に気遣いをされても、

 

「そういう言葉を聞きたい時期は

とっくに過ぎている」

 

という方が、

私が出会ってきた中では殆どです。

 

 

 

先日書いた

 

 

↑こちらの記事にも通じますが、

 

本当の「優しさ」って、

 

相手の立場にたてることだと思います。

 

 

要は、

相手のニーズにこたえ、

相手が必要とするケアをしてあげられるか。

 

 

普段から優しい、

もしくは、

困った時や辛い時、ピンチの時ほど優しいこと。

 

これが本当の優しさでは無いかと

個人的には思っています。

 

 

その観点からみると、

 

自分都合だったり、

自分のタイミングで見せる優しさは、

 

本当の優しさなのだろうか。。

 

そんなことを思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました

行政書士/公認心理師

佐藤千恵