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事務所の特質上記事は夫からモラルハラスメントを受けている妻と言う設定が多いです。あらかじめご了承下さい(ファミリーバイオレンスは女性が加害者となるケースもあります)
当ブログは実際のDVやモラハラ事例を含む内容を紹介している記事が多いです。フラッシュバックの心配がおありの方はご注意下さい
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記事の内容はあくまで執筆当時の情報、考えや経験に基づくものであることをご了承ください
ご紹介している事例はプライバシーに配慮し過去の複数の相談事例を再構成したものです
みなさまこんにちは、
本日もブログにお越しくださいましてどうもありがとうございます。
ここ最近、会う人会う人みんなに言っていますが、
「本当に寒いですね~」(ブルブル)。
仕事中は足裏ホッカイロ、
自宅作業中はちゃんちゃんこと電熱フットウォーマーが手放せません(モッコモコになりながら仕事しています(笑)。
さて、本日の記事です。
弊事務所は平素より、
「夫がモラハラ」という状況の妻の方からのご相談やカウンセリングをお受けすることが多いです。
そして時折、そのご家庭のお子さん達とお話をさせて頂くこともあります。
そんな中でお子さん達が時々、
「でもママも(パパに)言い返さないから」
「パパの方が強くて頼りになる」
「お母さんはすぐオドオドするから~」
「パパの方が行動力がある」
「ママも言いたい事は言えばいいんだよ。私は(パパに)言えるもん」
上記の様なお話を聞かせてくれることがあります。
これは過去にファミリーバイオレンス関連の講座の中で、
DV被害女性の受け入れをしている病院のスタッフの方が仰っていたことなのですが、
「DVで怪我をして来院した女性の中には、話がまとまらなかったり感情が不安定に見える人もいる。
そういう時、病院に付き添って来た旦那さんの方が声も大きくて堂々と話をするので、
見え方によっては旦那さんの方がしっかりしていて、
奥さんは何を聞いてもハッキリ答えない治療に消極的で不安定な人に見えてしまう事がある。
(だからこそ、医療関係者はDVが被害者に与える影響などを知った上で対応するのが望ましい、という意)」
という事を話されていて、
先述の子ども達の発言もこう言う部分に通じると思っています。
まず真っ先に触れておくべき点として、
子ども達がこういう印象を持つこと自体は、
子ども達がファミリーバイオレンスの支配の仕組みや構造、更には暴力によって家族間に起こる力関係や権力の変化、
こう言った点に関する知識をまだ持っていないのだから仕方の無い事で、
子ども達の責任では全くありません。
その上で、
事務所での取り扱いが多い「夫がDVモラハラ」を例に、
先述の子ども達の表現を借りて語るとするならば、
「パパの方が行動力がある」という点は、
DV被害を受けると、被害を受けている妻は自由でなくなってしまうのですよね。。
自分で考えて自由に行動することが難しくなり、
何をするにも「夫の許可」が無いと出来ないと感じてしまう。
(実際に妻が自分の考えで行動したらひどく責められた、罵倒された、肉体的暴力を受けた、というケースもお聞きしています)
「でもママも(パパに)言い返さないから」
「お母さんはすぐオドオドするから~」
「ママも言いたい事は言えばいいんだよ。私は(パパに)言えるもん」
という点についても、
まず、対等に言い合うにはそのベースとして「安全な関係」が大原則になること。
「安全」が無い関係性の中で自由に言いたい事を言う、相手に言い返すという事は、
とても難しく、そして怖いことなのです。
DVやモラハラがあるという事は支配の関係であり、平等な関係では無いことを表します。
過去に相手に、相手の意見と異なる自分の意見を言った所、
酷く怒鳴られて怖い思いをした、
人格否定や無視をされて辛く悲しい思いをした、
手を上げられて痛い思いをし強い恐怖を感じた。
こう言う関係性で、未だ安全の担保が無いままに言いたい事を言いあう、というのは無理があるのですよね。
お子さんとお話する機会がある時は、
これらの人間関係の安全を構成する要素についてや、
表面だけを見ていては分かりにくい関係性の「構造」の部分について、一緒に考えられるように努力しています。
声が大きいとか、物理的に力が強いとか堂々としているとか、
そう言う目には見えるものでは無い部分に強さがあることもあります。
本当の強さとはどういう在り方か、
難しいけれど、これからも考え続けたいことです。
本日も最後まで読んで下さり
どうもありがとうございました
行政書士/心理士
佐藤千恵