辛いけれど、なるべく偏りなく~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

 

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可能であれば8月中のご予約をご検討頂くと共に

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お早目にお問合せ頂けましたら幸いです。

ご迷惑おかけしますがよろしくお願い致します。

‐‐

 

 

 

 

 

 

 

家庭内でDVモラハラが起きたとき、

 

 

被害を受ける側にとって最初に訪れる困難は、

 

その事実を認め受け止めること自体が、大きな精神的負担になる、

 

という点かと思います。

 

 

弊事務所では夫からDVモラハラを受けている女性のご相談を

お受けしていますが、

 

 

「まさか、自分が結婚して夫からDVを受ける様になるなんて」

 

「結婚した時には夫がモラハラに豹変するなんて想像もしなかった」

 

「まさか自分の結婚生活にこんな事が起こるとは」

 

 

そう言う心理状態から現実を受け止める所に至るまでは、

それなりの困難が伴います。

 

 

 

 

夫婦間にDVが存在すると認めるまで、

 

夫がしていることはDVだと認めるまで、

 

その間に女性たちは、

 

浮き沈みの大きい心の揺れの中を生きて行きます。

 

 

 

そんな時、

時々、夫からDVを受けている妻の方が夫の暴力を庇ったり、

夫を弁護する様な、

 

そんなある意味での逆転現象を起こすことがあります。

 

 

 

「夫は、感情的にさえならなければ良い所もあるんです」

 

「手を上げられと言ってもいつもではないし、

まだ我慢できる範囲だから大丈夫かな、って思います」

 

「夫には良いところもあるんです」

 

「警察にも”それはDV”って言われました。

でもイザとなれば私逃げられますから大丈夫です、そこまでじゃないです」

 

「夫婦は合わせ鏡だと言われましたし、夫だけが悪い訳じゃないと思います」

 

「夫を怒らせる私にも落ち度があると思います」

 

 

などなど。

 

 

 

夫DVモラハラする理由を見つけて庇う。

 

普通の時の夫が本当の夫で、DVは一時的な問題だと矮小化して庇う。

(しかし多くの大人は普通、他者に対し暴力を選んで使いません)

 

 

そんな場面を何度も経験してきました。

 

 

 

そして同時に女性たちの苦しさを表していると感じるのは。。

 

特に私の様な個人開業のオフィスでの相談やカウンセリングは

保険もきかず公的な補助金なども受けていない為、

 

一定(決まった額)の利用者負担が生じます。

 

女性たちは、夫のDVモラハラを弁護する傍らで、

 

ご料金をお支払い頂くという経済的負担をしてでも、

私との相談やカウンセリングが必要な状態だ、とも認識してらっしゃる。

 

 

女性たちの、

 

現実と感情の矛盾や分断を抱える苦しさや悲しさの様なものも、同時に感じる場面です。

 

 

とても辛い時期と察します。

 

 

 

 

 

そんな時、

今後を見通すうえで重要なものの一つが、情報だと思います。

 

 

正しい情報が無ければ、

今後どうしていくのが良いか検討するにも材料がありません。

 

 

 

そこで私はこう言う時期のクライアントさんに対して、

 

日々の生活の記録を付けることをお勧め(お願い)する場合があります。

 

 

 

記録は出来る限り客観的な方が良いのですが、

そこはどうしてもDVやファイリーバイオレンス特有の、

 

「観察者(記録者)が家族(当事者)でもある」

 

という条件を排除できないのですが、

 

しかし、

なるべく起きた事をそのまま記載して頂く様にお願いしています。

 

 

良いことも、悪いことも。

 

 

 

この、「良いことも悪いことも」率直に記録すると言うのが本当に大切で、

心理学には「確証バイアス」と言うものがあって、

 

これは一言で説明するなら、

 

「見たいもの、聞きたいことに偏って取り入れてしまう」

 

という状態です。

 

 

 

もう少し詳しく説明しますと、

 

自分が立てた仮説や先入観に合う情報にのみアクセスする、

場合によっては自分の仮説に合わない情報を排除してしまう、

 

そう言う状態です。

 

 

案外日常生活にありふれていると感じます。

(多くのモラハラさんも、このバイアスが強いと感じます)

 

 

 

夫がDVモラハラだと認めたくない時期は、

 

どうしても「夫の良い面」「夫が優しかったエピソード」を大きく取り上げがちです。

 

本来は「人の良い面に目を向ける」傾向は、

良いところでもあると思います。

 

 

しかし、情報がその価値を発揮するのは、

その情報が正しいと言う前提を満たしている場合です。

 

 

心や身体の健康や安全が掛かっている場面では、特にです。

 

 

偏った情報からでは、どうしても偏った決断しか出せなくなってしまいます。

 

(もしこの時期にカウンセリングを利用されているなら、

客観的に起きた出来事を記録すると同時に、

主観である気持ちの部分(「どう思ったか」など)は別に記録して頂くと、

カウンセリングの際にそれを基にお話することが出来ます)

 

 

 

夫がDVモラハラだなんて認めたくない時期、

 

夫がしている事がDVだとは受け入れられない時期の苦しさ、

 

これまで多くの女性達からお聞きしてきました。

 

 

本当に苦しいのですよね。。

 

 

 

 

苦しいときは苦しいって言って大丈夫です。

 

悲しい時は悲しんで大丈夫です。

 

 

しかし、事実を曲げる事だけはしない方が賢明だと、

多くの女性たちのケースを見させて頂いて、学びと共に実感しています。

 

 

 

夫からDVやモラハラを受けながらも

「夫がしていることはDVモラハラだ」と受け入れるのが苦しい時、

 

その苦しみについて寄り添い一緒に考えることはできます。

 

一緒に受け止めます。

 

 

 

記録の重要性は、

DVモラハラ被害経験者の女性の中にも、

その必要性を話して下さる方は少なくありません。

 

 

あなたの安全と未来を守る為に偏り無く、

そして正確でなるべく客観的な情報を手にして頂きたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました

 

行政書士/心理士

佐藤千恵