「今日はママから選びなよ」~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
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光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

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みなさまこんにちは。

 

 

本日もブログにお越しくださいまして

どうもありがとうございます。

 

 

 

本日は、

 

私のカウンセリングを受けて下さっている

Aさんのご経験を、

 

Aさんの許可を頂いた上で

みなさまとシェアしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

Aさんは結婚以来夫からのモラハラ、

 

特に夫の怒鳴り声と理由の分からない長期の無視に

長年苦しみ、

 

 

少し前にモラ夫と暮らした家を出て別居されました。

 

 

 

お子さんはティーンエイジャーの娘さんと、

小学生の息子さん。

 

 

どちらもやはり長い間モラ夫(子ども達から見ると父親)の

怒鳴り声を聞き、

 

目の前で父親が母親を無視している場面を見ていた為、

 

別居に際しては”お母さんと一緒に行く”と言ってくれたそうです。

 

 

 

 

まだ離婚は成立していないものの、

 

 

モラ夫の帰宅時間に怯えたり、

 

モラ夫の不機嫌や顔色を恐れる必要のない、

 

 

安心安全な生活を重ねているAさん。

 

 

 

別居前、父親の前では委縮している様に

大人しく良い子だった子ども達が、

 

別居後はリビングでテレビのアイドルと一緒に踊ったり、

大きな声で笑ったり、

 

叱る事も多いそうですが、

それでも楽しく笑って暮らしている、と報告して下さいました。

 

 

 

そんなAさんが、

先日のカウンセリングでこんなお話を聞かせて下さいました。

 

 

 

近くに住むAさんの母(子ども達から見ると祖母)が、

 

ある日ケーキを買ってAさんの家に遊びに来てくれたそうです。

 

 

 

子ども達はケーキに大喜びで

 

「みんなで食べよう!」となった時。。。

 

 

娘さんがふと、

 

「今日はママから選びなよ」

 

と、

Aさんに最初に好きなケーキを選ぶように言ってくれたのだとか。

 

 

 

「本当に何でもないことかもしれないけれど、

娘のこの言葉がすごく嬉しかったんですよね」

 

 

とAさん。

 

 

カウンセリングで詳しくお話をお聞きしていきますと。。

 

 

 

 

モラ夫と同居していた頃のAさんにとって、

 

自分を優先して貰うことは”無い”ことでした。

 

 

「夫にとっては私の気持ちとか意志とか、

そう言うのはどうでもいいことだったんです」

 

と。

 

 

 

だから今回の様にケーキを食べる時も、

 

夫が真っ先に好きなのを選び、

(一番最初に「パパどれがいい?」と聞かないと不機嫌になるのだそうです;)

 

その後子ども達が各々好きなのを選んで、

 

 

そして最後に残ったケーキがAさんの。

 

そう言う感じが当たり前だったそうです。

 

 

 

ケーキ以外でも、

 

例えば家族で外食に行った時、

 

Aさんが本当に食べたいメニューを選ぶと言うよりは、

 

「夫より安いメニューにしないと」

 

という考えが先立つ。

 

 

また、

夫が2つのメニューが食べたくて迷っている時などは、

夫の方から

 

「俺はこっち頼むから、お前(Aさん)はこれにしろ。

んで俺に少しくれ」

 

等とメニューを指定されることもあって、

 

Aさんは本当に自分の好きなメニューを注文した記憶が無いそうです。

 

 

 

そうこうしている間にAさんは、

 

「自分が本当に食べたい物ってなんだろう?」

「私はどれを選びたいんだろう?」

 

と、

自分の意志や気持ちが

自分でも良く分からない様になっていってしまいました。

 

 

 

そんな状態を長く生きてきて、

 

そうしたら先日娘さんから、

 

「今日はママから(好きなケーキを)選びなよ」

 

と言って貰った。

 

 

 

子ども達にとっても

 

「ママが選ぶのは後回し」

 

が当たり前になっていた中で

娘さんのこの気遣い、言葉がとっても嬉しくて、

 

 

そして同時に「自分の意志」「自分の気持ち」について、

 

改めて向き合うきっかけになったそうです。

 

 

 

「ケーキ一つのことでここまで真剣に考えるなんて、

自分でもおかしいと思うけど」

 

と笑いながらお話して下さったAさん。

 

 

でも娘さんがくれた大切な切っ掛け、ですよね。

 

 

 

 

家庭内にモラハラや支配、DAがあると、

 

「当たり前のことが当たり前でなくなって」しまいますよね。

 

 

 

自分の食べたい物、選びたい物、

 

普通の暮らしをしていたら

こう言う事が自分で分かっているのは当たり前かもしれませんが、

 

 

長きに渡って自分の気持ちを押し殺したり、

 

本来なら最も身近で大切にしあうべき相手から

意志や気持ちをないがしろにされ続けると、

 

自分のことなのに自分でも良くわからない、

となってしまうかも知れません。

 

 

 

切っ掛けはどんなことでも、

 

自分の心、気持ち、意志を大切にすること、

 

忘れないで頂きたいなと感じる、Aさんとのカウンセリングでした。

 

 

 

最後にAさん、

 

今回はブログに書く許可を下さった事、どうもありがとうございます。

 

これからもAさんとお子さんを応援しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました

 

行政書士/心理士

佐藤千恵