みなさまこんにちは。
先日来何度か触れていますが、
本日も
特別定額給付金の関連記事です。
*過去の記事は以下からご覧いただけます。
今回の給付金は
世帯主が家族分の手続きを行い
世帯主名義の口座へ一括給付される事と
なっていますが、
DV被害から逃げている被害者など、
住民票を移せないケースでは、
現在居住している市区町村への申し出を
行う事で受け取れる、
となっています。
この申し出の手続きを
実際に行った弊事務所のお客様である
Aさんが、
「皆さんのお役に立つなら情報提供します」
と詳しく手続きの様子をレポートして
下さいました。
貴重な実体験として、
情報をここでシェアさせて頂きます。
まず今回情報提供して下さった
Aさんの状況ですが、
被害としては、
1、長年の夫からの精神的DV(モラハラ)、
2、お子さん達に対する面前DV,
3、経済的DV
がありました。
次にAさん自身の現状は、
1、心療内科に罹っている
2、公的機関への相談はしていない
3、心理士(私)のカウンセリングを受けている
4、夫からのDVを理由に別居している
と言う状況です。
Aさんには大切にしていたワンちゃんが
いまして、
なかなか自宅を離れる事が出来ません
でした。
しかし少し前、
長い年月を共にしたワンちゃんが
天国旅立つことを無事に見届けた為、
数十年に渡る被害から逃れる為に
別居を決意をされました。
(ちなみに、
Aさんが十数年共に暮らしたワンちゃんを
亡くして悲しんでいた時ですら、
モラ夫は悲しみを分かち合うどころか、
自分の思い通りにならないと
悲しみに暮れるAさんを怒鳴りつけました)
現在Aさんは、
既に成人している娘さんの元へ
身を寄せる形で別居しています。
特別定額給付金(以下”給付金”とします)の
手続きに当たって、
まずAさんは現在住んでいる役所に
電話で問い合わせ、
かいつまんで事情をお話しました。
すると役所の方から
「お目にかかってお話を聞きたい」
と言われ、
約束をして面談に出向いたそうです。
電話の時点で役所の担当の方に
DVで辛かったことなどを伝えたそうですが、
そういった事では残念ながら
「表面的な話をしても分かりづらい」
とされた様で、
面談に行く際には以下を持参されました。
・診断書
(Aさんは夫からのモラハラ被害によって
心療内科に罹っていました(娘さんの分も)
・モラ夫が書いた誓約書
(過去にモラ夫がAさんに対して、
DVを認めて
「もうこの様な事はしません」
と言った趣旨の直筆の誓約書を
書いていたものだそうです)
・お薬の処方箋、
・身分証
(マイナンバーカードなど)
役所の方から依頼されて提出した
ものとしては、
1、特別定額給付金受給に係る
配偶者からの暴力を理由に
避難している旨の申出書
→こちらは役所の方のガイドで
該当する事項に「〇」を付けて
提出したそうです)
2、娘さんの所に居住している事を
証明できるもの
→Aさんの場合は
娘さんのマイナンバーカードのコピーに
娘さんの直筆で、
「母は父よりDV被害を受けて、
〇年〇月〇日より私の家で
暮らしています」
と一筆書いて貰ったものを
提出したそうです。
*その他のものとしては、
娘さんの住所に届いているAさん宛ての
郵便物などでもOKとの事でした。
これ以外では、
担当の方に
「ご主人にどんな事を言われましたか?」
など聞かれたそうです。
Aさんの手続きは以上で終了でした。
なお、今回の給付金で
【対象となる配偶者からの暴力を理由に
避難している方の要件】
とは、次の1~3とされています。
1、配偶者暴力防止法に基づく
保護命令を受けていること
2、婦人相談所から
「配偶者からの暴力の被害者の
保護に関する証明書」や、
配偶者暴力対応機関
(配偶者暴力相談支援センター、市町村等)の
確認書が発行されていること
(*Aさんの様に公的機関への相談は
していない場合でも、
市町村や役所が配偶者暴力の対応機関に
なっていますので、
まずはお住まいの役所に相談してみる事を
お勧めします)
3、令和2年4月28日以降に住民票が
今お住まいの市区町村に移され、
住民基本台帳の閲覧制限等の
「支援措置」の対象となっていること
上記1~3を証明する書類などが
お手元にあるなら、
それらを持参すると手続きが
スムーズかと思います。
また、自治体によっては申し出書自体を
ウェブサイトからダウンロードできる様に
なっている所もあります。
事前にお住まいの自治体のHPを
確認してみると良いかと思います。
お住まいの自治体によって
多少の対応の違いはあるかも知れませんが、
既に全国の役所に通達が行っていると
聞いていますし、
国による一律の対応ですから
そう大きな違いはないはずです。
今後、
手続きを必要とする方にとって
少しでも参考として、
お役に立てたら嬉しいです。
最後にAさん、
今回は貴重な体験談、情報を早々に
レポートして下さり、
ブログで公開する許可を下さって
どうもありがとうございました。
いつもカウンセリングをさせて頂く度に
Aさんは、
「今のこのコロナの状況で
モラ夫と一緒に暮らしている人達は
本当に大変だと思う」
「モラだけは体験した人にしか
本当の痛みが分からない。
自分も辛かったから
今辛い思いをしている人を応援したい」
と仰っている方です。
最後にこのAさんの
皆さんに対するエールや連帯の気持ちを
お伝えして、
今日の記事を〆させて頂きます。
今日も最後まで読んで下さって
どうもありがとうございました
モラハラカウンセラー
行政書士/心理士
佐藤千恵
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