積み重ねに対する認識の乖離~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
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光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

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夫からのモラルハラスメント被害を受ける

妻の方の相談事案では、

 

積み重ねて来た夫婦の生活、

家族としての生活に対する、

 

モラ夫と妻との認識の大きな乖離を

目の当たりにする事があります。

 

 

 

そんな時は当時者の妻のかたも

とても辛そうで、

 

しかし、

カウンセリングを繰り返しながら

自分に無理の無い形で、

 

「現実」を受け止める作業を

行います。

 

 

 

 

 

この「認識の大きな乖離」が

最も顕著に表れるのは、

 

夫からのモラハラに耐えかねた妻が

離婚を言い渡したり別居を決行した

タイミングだと感じています。

 

 

 

 

日常生活を表面上は問題なく

送っている様に見える妻は、

 

実は精神的には既に限界ギリギリの

所まで来ていて、

 

あと一つ、何かのきっかけがあれば

もう耐えられなくなってしまう。

 

 

そう言う精神状況でいる妻に対し、

 

モラ夫は気付かずにいつも通り

不機嫌や怒りを妻にぶつけたり、

 

「出て行け!」

「お前なんか離婚だ!」

「もうこの家にお前の居場所は無い!」

 

等と怒鳴り家中を修羅場にする。

 

 

そうして妻が精神の限界を迎え、

 

「もうあなたとはやって行けません」

 

と、離婚や別居を言い渡し

実際に自宅を出て行く。

 

 

 

そんな時、

 

モラハラ被害を受けて来た妻にとって

離婚や別居を決意した理由は、

 

「これまでの夫の言動の積み重ね」

 

「これまでのモラハラ被害の

積み重ねで限界を迎えた」

 

からなのですが、

 

他方モラ夫の方はと言うと。。

 

 

私の経験上、その多くが

 

「あの時は言いすぎた」

 

「離婚なんて口が滑って言っただけ」

 

「あの時はたまたま機嫌が悪くて

妻に八つ当たりしてしまっただけ」

 

と、

 

妻が離婚や別居を言いだした理由は

これまでの長い長い積み重ねではなく、

 

単に一度自分(モラ夫)が

 

「離婚だ」「出て行け」等と言ってしまったから。

 

 

だからこの喧嘩さえなんとか納めれば

(モラ夫はこういう出来事を単なる

「夫婦喧嘩」と認識している事が多い)

 

妻はまた元通り戻って来る、

 

そう考えている事が多いです。

 

 

特に妻が家を出たり離婚を言い出した

ばかりの時期は。

 

 

 

 

しかし妻の側として見れば、

 

あの日モラ夫が

 

「離婚だ!」「出て行け!」と言った事は

単なる切っ掛けに過ぎず、

 

妻が離婚や別居を決意した理由は、

 

前述の通り長きに渡りモラハラを受けて

心身共に疲れ果てたからであり、

 

単なる1度の夫婦喧嘩の末に

家を出た訳では無いのです。

 

 

 

しかしモラ夫の方からは、

 

これまで長きに渡り自分(妻)を

傷つけ苦しめ恐怖を与えて来た事には

まったく気付かずに、

 

ただただ別居の切っ掛けになった

(モラ夫曰く)夫婦喧嘩の事ばかり

持ちかけられる。。

 

 

するとやがて、

 

「今回の件だけが問題では無いのに」

「そうじゃないのに。。」

 

と、ますます悲しくなると言うか、

同時に疲労感や脱力感と言うか、

 

複雑な心境になります。

 

 

 

ここで普通の方なら、

 

「じゃあ、これまでの事も含めて

ずっと辛かったって言えば良いじゃない」

 

「だったらちゃんと夫にこれまでの事も

話せば良いのに」

 

「話もしないで「分かって欲しい」は無理よ」

 

などと思われるでしょう。

 

 

確かに普通の夫婦であれば

その通りなのですが、

 

しかしここが夫婦間モラハラの特徴と

言いますか。。。

 

全てをちゃんと伝えるには、

妻にとってもかなりの準備と勇気が

必要となるのですよね。。

 

 

なにせ、

これまでの夫との生活で

 

「私の本心は受け止めてもらえない」

「私が何か言っても否定されるだけ」

「夫の意に沿わない事を言うと攻撃される」

「夫に意見をするのは怖い」

 

と言う経験を、

嫌と言うほど積み重ねて来たのですから。

 

 

 

夫婦で積み重ねて来た日常に対する

認識の乖離、

 

分かっていたつもりでも、

イザ目の当たりにするとなかなか

辛いものがあります。

 

無理せずカウンセラーや信頼できる

親兄弟友人など、

 

ひとりで抱えず伴走者と共に

取り組まれる事をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

今日も最後まで読んで下さって

ありがとうございました

 

モラハラカウンセラー

行政書士/心理士

 

佐藤千恵