「俺の気持ちを考えろ!」
「俺はこんなに大変なんだ!」
このセリフもまた、
日々モラハラ夫に関するご相談や
カウンセリングの中でお聞きするセリフです。
ご相談者さまからじっくりお話しを伺うと、
この様な言葉が出るシーンと言うのは
・夫からのモラハラが原因で妻から笑顔が
消え疲れきってしまっている
・夫からのモラハラが原因で夫の前では
おどおどした態度になってしまっていた
・夫からのモラハラに疲れていて、夫からの
外食や外出の誘いを断った時
・夫からのモラハラが原因で体調不良に
なった時
等の場面だったりするのです。
モラハラ夫は、
自分の言動を省みる事無く妻を責めます。
夫からのモラハラが原因で、
妻が笑顔を無くし常に緊張した様な不安な様な表情に
なってしまったにも関わらず、
『自分(夫)のモラハラが原因』と言う部分は
省みずに、
「いつもそんな辛気臭い顔しやがって!
暗い顔ばかりしている女房を持つ俺の気持ちにも
なってみろ!」
と妻を責めます。
夫に対し、
「あなたの言動が怖い。
もう少し私の気持ちも分って欲しい。」
等とお願いした時は、妻の言葉に全く配慮を
見せなかった夫が、
妻が、夫から受け続けるモラハラ被害に
笑顔を無くしたり体調を崩したり
うつっぽくなってしまった時には、
「(そんな妻を持つ)俺の気持ちになってみろ!」
と怒りだします。
この、
「自分(夫)が妻に対して振るうモラハラと言う
暴力が原因」
という部分を無視して、
「モラハラ被害によって、
元気を無くしたり
集中力を欠いて小さなミスをしてしまったり
夫に対しおどおどとした態度しか取れなくなって
しまった妻を責める」
と言う事は、
モラハラ夫が存在する家庭では多くの妻が
経験している事です。
言い方を変えれば、
これがモラハラ夫の常套手段だと言う事です。
夫から
「俺の気持ちも考えろ!」
「お前(妻)がそんな風だから、俺はこんなに
大変なんだ!」
等と責められた時、
被害の渦中にいる妻の方は、
夫の言葉をその通りに受け取って更にご自分を責める、
と言う負の状態に陥ってしまいがちです。
けれど、そんな時こそ少し立ち止まって考えてみて
欲しいのです。
確かに、
笑顔が消えたり、夫の前でおどおどした
態度になってしまったり、
夫からの誘いに喜んで付合えなくなっている事は
確かかも知れない。
でも、ではなぜ笑顔が消えてしまったのか?
なぜ夫の前ではおどおどした態度になってしまうのか?
なぜ夫からの誘いを喜べなくなったのか?
この部分にどうか気付き、考えてみて頂きたいのです。
モラハラ被害は、被害者の責任ではありません。
モラハラ加害者は、被害者であるあなたを様々に
理由を付けては責め立てるでしょうが、
それでも決して、あなたに責任はありませんから。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。