時々は優しい~モラルハラスメント | モラハラ/毒親相談対策ブログ 相談実績5000件超の公認心理師/行政書士 佐藤千恵

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家族問題/DVモラハラ/毒親問題専門 公認心理師/行政書士
【メディア掲載】
光文社女性自身 「モラハラ夫に気をつけろ」
NTTドコモ公式サイトママテナ 複数連載
NHK あさイチ「意外と身近?”モラハラ” 夫が怖い」取材協力
講談社 現代ビジネス 執筆中

 

 

 

 

日々の業務で

 

 

 

 

「私の夫は本当にモラハラなのかを知りたい。」

 

 

 

 

というご相談を度々受ける事があります。

 

 

 

 

 

この様なご相談の仕方をされる方には

 

 

 

 

 

・この程度の事はどこの夫婦にもある事で、

 

 

私の我慢が足りないのかも?

 

・夫はいつも攻撃的ではなく時々は優しい時も

 

あるから真性のモラハラとは違うかも?

 

 

という、2つの考えを持たれているパターンが

 

 

多いと感じています。

 

 

 

今日はその中の後者、

 

 

 

 

「時々は優しいのだから、夫は真性のモラハラでは

 

無いのかもしれない」

 

という点について記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 

モラハラ夫の攻撃は本当にすさまじく、

 

 

 

 

 

それを受ける側である被害者妻の恐怖は、

 

それは言葉では表現しきれないものがあります。

 

 

そんな強度の恐怖を夫から受けた妻にとっては、

 

 

その後に見せられる夫の優しさは

たとえそれがほんの少しの優しさであっても

 

「とっても甘い飴」

 

 

として作用する事があるのです。

 

 

 

 

DVについて調べた経験がある方でしたら、

 

 

 

DVには

 

・爆発期

 

  ↓

・ハネムーン期

  ↓

・蓄積期

 

というサイクルがある事をご存知でしょう。

 

 

 

 

家庭内や男女の近しい関係で暴力を振るう

 

 

 

加害者は、

 

常に爆発期の激しい暴力を振るうわけではなく、

 

時には

被害者に対し優しい言葉や態度を見せる事も

あるのです。

 

 

 

 

被害者は基本的に頑張り屋さんだったり

 

 

 

 

同情心が強かったり

性善説で加害者の良い面を信じたいという

傾向があります。

 

 

よって、

 

 

心の底から

「この夫といては自分も子どももダメになる」

と決断できるまでの間、被害者妻は、

 

時折見せるモラハラ夫の優しい面に期待をして

 

努力を重ねてしまうのです。

 

 

「モラハラ攻撃をする夫は本来の夫ではなく、

 

 

 

時折見せる優しさの方が夫の本質に違いない。」

 

 

と信じてしまうのです。

 

 

 

「信じてしまう」と言うよりは「信じたい」と表現した方が

 

 

正確かも知れませんね。

 

 

自分の夫の事を、

 

 

 

「真性のモラハラ人格の持ち主で

 

今後も変わる事は無い」

 

と判断するという事は、

 

 

今すぐにかいずれかは別としても、

 

いつかは離婚なり別離なりをして自分と子どもの

身体と心を守らなくてはならない、

という事を意味しますから。

 

 

これは被害者妻にとってはとても大きくて重い

 

 

決断だと思います。

 

 

 

これはあくまで私見ですが、

 

 

 

 

モラハラ夫と長く一緒にいると、優しさを見せるこの

 

ハネムーン期が徐々に短くなっていく気が

しています。

 

 

夫が真にモラハラ夫である場合、

 

 

 

時間の経過と共にモラハラが治まった、という例は

 

聞いた事がありませんが、

 

モラハラが酷くなっていったケースは枚挙に暇が

 

ありません。

 

 

 

そしてこの

 

 

 

「ハネムーン期がだんだん短くなりモラハラ夫が

少しの優しさも見せなくなった」頃から、

 

被害者妻は、本当に地獄のような生活を

 

強いられる様になっていきます。

 

 

 

数ヶ月前にはまだ

 

 

 

 

「離婚した方が良いかも」

 

 

と考える事ができていた被害者妻が、本当に

 

地獄のようなモラハラ攻撃に遭い続けることで

 

「離婚する自由すら私には無いんだ」

 

 

と思い込まされてしまったケースもありました。

 

 

 

 

 

 

私がご相談者様にお伝えしている事の一つに、

 

 

 

 

 

 

「チャンスはいつもあるとは限らない」

 

 

という事があります。

 

 

 

チャンスは、それをご自身でちゃんと掴まないと

 

 

代わりに誰かが掴んでくれたり動いてくれたりは

しないのです。

 

 

気付いた時に、情報を得た時に、援助者がいる間に、

 

 

動ける時に動いておかないと、

 

常にチャンスがあるとは限らないのです。

 

 

 

 

 

 

2013年、新しい年が始まったばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

モラハラ被害者の方がひとりでも多く

 

 

モラハラ被害から抜け出せる1年になります様に。

 

 

 

 

 

 

今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。