「働く意味を見出せないとき」 | ◆根本裕幸

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

今回は仕事に関するテーマです。

「働く」というのは私達にとって生活の糧をもたらしてくれるだけでなく、充実感、満足感、喜び、達成感、やりがい、使命感、責任感、繋がり、信頼、情熱、成長、学びなどの多くの恩恵を与えてくれるものでもあります。

でも、これらのものが得られなくなった時点で、「何のために働くんだろう?」という疑念が沸き起こってきます。
もし、あなたが何ら生活の保障がない場面でこれを感じたとしたら、もし、あなたが養うべき家族がいる状況でこれを感じたとしたら、心は非常に強い“ヘルプメッセージ”を発していると思ってください。この気持ちにめぐり合ったとき、その答えは一つ。自分自身を、助けてあげる時期に来ているのです。まずは、その事実を受け止め、認識して欲しいと思うのです。自分が疲れていること、そして、燃え尽きてしまっていること。それは決して甘えではないし、いい加減でも、怠け者でもない、ということ。なんぼ強い植物でも、雨が降らなければ枯れてしまいます。自分の心が旱魃のため、しおれてしまっている、と考えてみてもいいでしょう。だから、心のためになる栄養を与えましょう。それはあなたが好きなもの、気持ちいいものを探すということ。したいように一日一日を過ごしてみる、ということ。今はもちろん見つからないかもしれません。ならば、時代を遡ってみましょう。5年前はどうだったのか?10年前は?子どもの頃は?それを思い出すことすら惨めに感じられるのであれば、少し休みましょう。横になりましょう。怒りがあるのであれば、誰かにそれを打ち明けてみましょう。倦怠感が強いのであれば、ちょっと今居る場所から距離を開けてもいいです。意地やプライドよりも、大切なものがあります。もし、働く意味が見えなくなったら、それを学ぶ機会なのかもしれません。あなたは誰のために働きたいでしょうか?
心の処方箋