「言わないことは、思っていないこと?」 | ◆根本裕幸

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*


パートナーシップのカウンセリングの中で、いつも痛感するのはコミュニケーション不足。

お互いの思いが通じていないこと、あるいは、誤解されて伝わっていることがとても多いように感じます。

「言わなくても分かるだろう」

そう思っていること、ありませんか?

「このくらいは常識だから、きっと分かってるに違いない」

そんな淡い期待をしていること、ありませんか?


お互いにお互いを配慮しあう古きよき日本では、確かにそうだったかもしれません。相手を慮り、失礼のないように振舞うことがマナーとされていた時代では。でも、残念ながら今はちょっと時代が変わりましたよね。言わなくても通じる時代から、言わなきゃ分からない時代へと変わってきたようです。言わない時代が長かったせいか、お手本のない私達はなかなかコミュニケーションが苦手です。特に気持ちを伝え合うこと、自分の言葉で表現することが苦手です。だから、ちょっとずつ、自分から勇気を出して伝えてみようと思ってください。言わないことは、思っていないことだと思って。伝え方は様々です。女性から男性に伝えるのならば、短いメモがお勧め。言葉での表現にコンプレックスを持ってる人も少なくないですから。男性から女性に伝えるのならば、場所を選ぶのがお勧め。ホテルのラウンジなど、落ち着いて話せる場所がいいでしょう。自分の思いを「分かってもらおう」ではなく「どう伝えようか」に比重を移してみると、お互いの距離もまた接近しやすくなるはずです。
心の処方箋