夕暮れに浮かび上がる古い民家の一角。KONAという10日ほど前にできたばかりのクレープ屋である。お持ち帰り専用で店は1畳ほどしかなく、お兄さんが一人で切り盛りしている。
今日面談したお客さまが「こんな店ありましたよ」と一枚のチラシを持ってきてくれた。
東北沢の近く、通りに面したところにできた店。
でも、写真をご覧の通り、周りは普通の家で真っ暗である。
チラシにはオーガニック、無農薬、自然栽培、天然、国内産、フランス産といった魅力的なワードが並ぶんでいる。
普通、この手はオシャレな街とか、駅前とかに存在しているものと思っていた。でも、そこはさすが東京。非常にマイナーな駅の、しかも、そこから徒歩3分ほど離れた目立たない場所にひっそりと佇んでいる。下北に近いとか、住所は渋谷区上原とか、地図上は多少はメリットもあるかもしれない。でも、店のお兄さんが言うように「小さすぎるのか、気付かずに通り過ぎる人も多いんですよ(笑)」。そりゃあ、その通りだと思う。普通ならばきっと3ヶ月で店を閉じてしまう。でも、味が良くて、こだわりがあって、お兄さんが男前で(笑)、ちょっと変わってればテレビや雑誌で紹介されて行列ができてもおかしくない。少なくてもこのチラシに踊る文字を見れば、「うーん、休憩時間中に変えるかな?行列ができてるかもな」と小走りになって買いに行ってしまうのである。お兄さん曰く「この辺はオーガニックな食材を扱ってる店が意外に多いんですよ。ネットでも買えますが、やっぱり見て手に取って選びたいから、この立地はいいんですよ」とのこと。これはこだわりだな。空回りしなければ、数ヵ月後には行列ができて交通を阻害していたとしても不思議ではないだろうと思う。味はもちろん美味だった。特にローズマリーポテトサラダ、アンチョビ添えは毎日でも食えると思った。少なくても私にはできて10日ということで、作ってもらう間に色々と話ができたのが良かった。これが出張初日だったら3日間通って常連or友達になれるのになあ・・・。また来月に持ち越しだなあ・・・。しかし、クレープ屋の軒先で語り合う男同士。この絵は傍目にはノンケには見えなさそうだ。お兄さんが言う「男性のお客さまがやっぱり少なくて。もっと来てほしいんですけど」。普通はムリだな・・・(笑)