「自分にもどかしさを感じるとき」 | ◆根本裕幸

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

自分のことをもどかしいと感じているとしたら、あなたは何かに向かって走っている最中なのかもしれません。
それが思い通りに進まず、また、何らかの困難な壁にぶつかって躊躇し、そして、何より、そんな自分自身に腹を立てています。

もどかしさというのは、そんな自己嫌悪を表します。

もどかしさは自分を見失わせます。いらいらして落ち着きがなく、冷静な視野を失ってしまいます。だから、一旦、筆を置くように、箸を休めるように、少し自分を外から眺めてみましょう。深呼吸して、敢えて、自分から少し距離を置きます。何も考えないで、ただ、呼吸だけに意識を向けても良いでしょう。そして、もどかしさを感じるくらい“頑張っている自分”を認めてあげましょう。「何でこんなこともできないのよ!」という怒りとは別に、自分なりに一生懸命やっている自分を褒めてあげてください。誰かと比較するのは無意味な事。誰かと競争するのは無益なことです。もどかしさを感じたとき、あなたが頑張ってしなきゃいけないのは“自分に優しくする事”です。褒めたり、認めたりできなくてもいいです。それはとても難しいこと。だから、ちょっと自分が喜ぶことを一つだけしてあげてください。温かいお茶を淹れるもよし、甘いチョコレートを一粒口に入れるもよし、涼しい風に身を委ねてみてもよし、あなたの自由です。そうして自分自身を大きく包み込めたとき、そのもどかしさからは解放されていることでしょう。でも、これはあなたにとって、自分を許す、というちょっとしたレッスンでもあるのです。もどかしさは、目標に向かって夢中になりすぎているときに「ちょっと一休みしなよ」と心が教えてくれるサインなのかもしれません。
心の処方箋