いいものに出会えたときは何となしにピンとくるものがあって、どこかにワクワク感と不安がない交ぜになった感覚を持つものなのかもしれません。この喫茶店に向かうとき、もし今日が臨時休業だったりしたらどうしよう・・・なんて不安を抱えていて、店を見つけたときには異様にホッとしたものです。
ギャラリーが併設されていて個性的な和の雑貨やアートに出会いつつ、落ち着ける空気が店を入った瞬間に流れ出て、カウンターだけの席に着く前から「ここに通いたい」なんて思えてしまうのでした。
ご夫婦なんでしょうか。お二人でやられてるのですが(奥様がカフェの方を、ご主人はギャラリーで制作なんかもされてるようです)、なんだかとても居心地が良いんですね。撮影もテレながら許していただきまして、おそらくその後の予定がなければ、本を読んだりボーっとしながら何時間も過ごせてしまいそうです。なんで十二ヶ月という屋号にされたのかは忘れてしまったのですが、この店にいると冬の寒い日に背中を丸めながら入ってきて、湯気の立ち上るカウンターにゆっくり腰を下ろし、かじかんだ手を温めるシーンが自然に浮かびます。何もしゃべらずに黙っていても全然気を使わなくてもいいので、それだけでとてもありがたいのです。