[27]気持ちを分かってあげたいのにできないのはなぜ? | ◆根本裕幸

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

昼間はだいぶ温かいですが、夜になるとちょっとヒヤッとする季節ですね。
でも、温かい格好をして、窓を開けてると、とても落ち着きます。

先日、アロマポットのような「ディフューザー」という機械(?)を買ったんです。
振動でエッセンシャルオイルを微粒子化して空気中に拡散させる代物で、アロマポットを使うよりも効率的に香りが広がるんだそうです。

で、仕事机の上においてみたんですけど、確かに香りがパーっと広がってとてもいい感じです。
見た目もきれいで(土台の大きさが気になりますが、振動させつつ安定するにはこれくらいの大きさが必要なのかな?)、インテリアとしても一役買ってくれてます。
繊細なものだそうで、まめに無水エタノールで洗浄しないといけないんですけど・・・。

* * *さて、27回目の男女関係のなぜ?は「相手の気持ちを分かってあげたいのにできないのはなぜ?」です。相手の気持ちを分かってあげたい、と思うことは関係性を良くしていく上ではとても大切なことですよね。それは「与えること」ですし、自分自身を成長させてくれるアプローチでもあります。でも、本当に相手のことを分かってあげられるのか?という疑問を頂くことがあります。確かにそうですね。僕も時々「見てきたように私のことが分かるんですね・・・」と言っていただけるんですけど、それとて僕もあなたの全部を分かってるなんて思っていません。むしろ、相手の全てをわかったつもりになったときって危ないと思いますね。慢心や過信が出てきやすいですから。そう思っていて失敗した経験のある方も多いんじゃないでしょうか?カウンセリングでは色々な世代の方にお会いしますが、結婚して10年、20年と経ったご夫婦でも、「知らない夫が見えて・・・」とか「妻にこんな一面があるとは知らなかった・・・」などのお話をお聞きします。ある程度は分かり、あうんの呼吸で繋がることもある反面、分からない面もあるってのが人間です。全部分かってしまったら・・・面白くないだろうし、人間ってそんな薄っぺらいものではないと思うんです。*で、それでも、相手を分かってあげたい気持ちというのはとても大事なものです。でも、分かってあげたいのに、それができないというのはどんな時でしょう?*一つは、あなた自身に余裕が無いとき。コップの中に水が目一杯入ってるとき、もう新しい水は入りませんよね。溢れてしまいます。心にもそんな状況の時があって、自分に余裕を失ってしまうと、相手を分かってあげたい、受け入れてあげたいと思っても、もう入るスペースがなくなってしまってるんです。そういう時、とてもイライラしたり、自分を責めたりしてしまうんですけど、ちょっと自分を見つめてみれば、「そっかー、もう入るスペースがないんだ・・・」ということに気付けたりします。特に、与えたい、助けたい人は、よくこの罠に引っかかってしまうようです。相手に与えること、相手を助けることに意識を向けすぎて自分のことを省みなくなってしまってる状態です。癒着してしまってる状態や、助ける/助けられる役割がはっきりしてしまってる関係性などでは、よくこのご相談を頂きますね。だから、今一度、自分の心の状態を見つめ直してみるといいでしょう。方法としては、自分が最近どれくらい楽しんでいるか?笑っているか?はたまた部屋は自分なりに片付いているか?(部屋は自分の心を映し出す鏡になります)イライラしたり、時間が足りないと思うことが多いか?忙しかったり、やることが多くて、時間に追われていないか?欲求不満だったり、我慢してることが無いか?そういう点ですね。誰でもそういうところあるじゃん・・・と思われるかもしれませんが、その程度は違うものですよね。*また一つは、あなたが自分の気持ちを見失っているとき。相手の気持ちを分かってあげるには、自分の気持ちが分からないと難しいですよね。「あ、今余裕無いんだな?」ってことを分かってあげるとしたら、それを感じるのは自分自身ですから。相手の態度や表情、言葉などから「分析」することはできても、それでは心を分かってあげることってなかなか難しいと思うんですよね。自分で自分の気持ちが分からなくなってしまっているときって、相手の気持ちも分からなくなるものです。これも突き詰めれば、先に紹介した「私自身に余裕がない」ってところに繋がると思います。だから、私は今どんな気分なんだろう?相手に伝えてない自分の気持ちって何だろう?私は今何を感じているんだろう?といった見方がとても大切ですね。信頼できる友人やカウンセラーに話を聞いてもらうのも良いことです。「あんた、今、こんな状況ちゃうん?」って周りの人には案外分かりやすいかもしれませんから。*そして、ちょっと厳しいですが、本当は分かってあげたくないって思ってるとき。先ほどちらっと触れた「役割」にはまってしまってるときは「分かってあげたい」というよりも、「分かってあげなければ」という切迫感が漂います。分かってあげなきゃ、と思ってのにできないとしたら、とてもフラストレーションが溜まってしまいますし、自分や相手への苛立ちも大きくなるでしょう。言わば、怒ってしまってるんですよね。怒りを感じてるとすれば、相手のことを分かってあげようなんて思えませんから、「分かってあげなければ」という思考と、「分かってなんかやるか!」という心とが葛藤(パワーストラグル)を起こすようになります。こういうときも、自分自身を見つめ直すいいきっかけですし、その怒りを解放してあげたり、その根本的な役割を手放すが求められているのかもしれません。そうすると新しい関係性に歩を進めることができるようになっていくと思います。*他にも様々なケースが想定されますが、こういう状況を感じたら、まずは自分自身を振り返ってみること、あるいは誰かに自分自身を見てもらうことが良いのではないでしょうか。