- 武士道/三笠書房

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彼は帽子を取り、さしていた日傘を下し、あなたに話しかける。
何故、彼は日傘を下ろしたのか。わざわざ炎天下の中に自分も入る必要はないでしょう。
もし同じ立場の自分がいたならば、当然のようにそうすると思います。特にそこに意識を持つことは今までありませんでした。
これは、本書の”武士道”における「礼」とは、という部分の一節です。
こんな些細な行動に、日本人が如何に素晴しいかというのを感じられます。
他人を思いやる気持ち、相手への同情という習性を当たり前に行える、そして日本人の過半数がその心を受け継いでいるというのも素晴しいことであると感じます。
この「礼」という習性は、必ず残さなければならない風習であると思いますし、その意識を理解しなければ、本当の意味で”お・も・て・な・し”することは出来ないのではないかと思う次第です。
今まで自分は、何故年賀状なんかいるのだろう?とか、お土産の意味などを疑問に思っておりました。それはそういった「礼」という精神を学んでいなかったことによるものだと反省しております。
年賀状などそれらに意味を感じるのでは無く、日本人として、互いを思いやる気持ち、泣いている人と共に泣き、喜ぶは共に分かち合うという礼儀の必要条件を守るための一つの「礼」として非常に重要なことであると気がつきました。
また、「義」と「勇」という二つの要素にも感銘を受けました。
「義」とは、自分自身は”正しく生きる、行動することである”と理解しました。正義、義理など、様々に”義”という単語は使われますが、いずれにせよ自然に身を任せ、逆らうことなくその流れに正しく生きろという意味を僕は感じました。
そして、「勇」とは義を行動に移すことであり、義の無い勇気は「勇」ではないことを教えています。
この二つによって表出される結果は、”余裕が生まれること”です。
どんな緊急事態でも、平静に対処出来る力、物事を抽象度高く捉える力というのは、そういった”心の余裕”が無ければ発揮出来ないものだと思います。
「義」、「勇」、「礼」
まだまだ学びは浅いですが、日本人のそういった良い部分というのはしっかりと自分の心の中に持っておきたいものです。
意識しながら毎日を暮らそうと思った身になった書籍でした。
全日本人に必読の書籍だと思います。

