13:新シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル | 化学物質過敏症 runのブログ

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9.相談マニュアルの活用方法と相談フローチャート

シックハウス症候群や室内空気環境についての専門的な知識がない場合でも,本書を熟読することで,相談への対応が可能になるように構成した。

相談フローチャート(Appendix 2)を活用し,公正かつ適切なアドバイスの提供に役立てることが望ましい。

なお相談を受ける際に以下の点に注意すると相談者の状況を把握しやすくなる。

すなわち,相談内容を整理する対応ではまず相談者の話をよく聞くことが大切である。

相談者によっては相談したい事項が整理されていない場合や混乱していることもあるので,相談者が知りたいポイントや問題が何であるのかを整理しながら対応することが必要である。

相談者の述べた内容を要約し,相談内容をさらに詳細に具体的にたずね,事実関係や問題を把握しよう。

客観的・科学的なデータに基づいてアドバイスを行う。不確かな情報を伝えない,主観的な判断に基づいたアドバイスをしないように心がけることが望まれる。
シックハウス症候群であるか否か,またシックハウス症候群の原因や対策などについても,必ずしも原因がひとつとは限らない。

環境要因の調査がいまだなされていない場合,断定は避ける方がよい。

相談者が医療機関で診断を受けていない場合は,相談者がシックハウス症候群であると思い込んでしまうことがないよう,相談が心理的な誘導にならないように注意が必要である。
謝   辞
本研究は厚生労働科学研究費補助金健康安全危機管理対策総合研究事業の助成を得て行った。

runより:このフローチャートを掲載したくてこの記事を掲載しました。

長い記事にお付き合いお疲れ様でした((。´・ω・)。´_ _))ペコ