米国でコーヒーの発がん物質に警告表示 ―発がん物質アクリルアミドの少ないコーヒーの選び方 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・出典:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議

ニュースレター第111号 2018年6月

・米国でコーヒーの発がん物質に警告表示 ―発がん物質アクリルアミドの少ないコーヒーの選び方
科学ジャーナリスト・国民会議事務局 植田武智
 米カリフォルニア州では3月28日、州裁判所がスターバックスコーヒーをはじめとするコーヒー販売事業者に対して「コーヒーには発がん物質が含まれている」という警告表示をすべきとの判決を下した。
 発がん性が指摘されたのは「アクリルアミド」という物質で、コーヒー豆を焙煎する段階で発生してしまうためゼロにすることは難しい。
コーヒーの風味に影響を与えずにアクリルアミドだけを減らす技術を開発しようと、各国のコーヒー業界が努力しているが、現在のところ、実用化されたものは存在しない。
しかし風味に影響が出ることさえ我慢すれば、アクリルアミドの比較的少ないコーヒーを選ぶことは可能で、一番大きな違いが出るのは豆の焙煎度合だといわれている。

以下アクリルアミドの少ないコーヒーの選び方を調べてみた。
 

コーヒーのアクリルアミドがなぜ問題にされるのか?

そもそも発がん物質アクリルアミドは、アミノ酸の一種であるアスパラギンや、ブドウ糖などを含む食品を120℃以上の高温で揚げる・炒める・焼くなど調理することにより発生する。

アクリルアミドの発がん性は、放射線と同様のメカニズムで遺伝子を傷つけることで起こるため、どんなに微量であっても無害とはいえないと判断されている。

コーヒー以外の食品にも含まれており、最も多い食品は、ポテトチップスやフライドポテトなどジャガイモを揚げた料理である。

ジャガイモの保存方法や調理の仕方によっても差が出るが、ポテトチップス一袋にはコーヒー16杯分のアクリルアミドが含まれる。

ただ一概にどちらが危険とも言い切ることはできない。

食べたり飲んだりする量によって発がんリスクも変化するためだ。

またポテトチップスなどジャガイモ加工品のアクリルアミドを減らす技術は結構進んでいる。

農水省が行った市販のポテトチップスの調査では、2007年と2013年を比較するとアクリルアミドが3分の1まで低減している。
コーヒーについてはアクリルアミドを減らす実用的な技術は未開発なままなのだが、コーヒー業界が主導する様々な研究の結果、コーヒーのアクリルアミドに濃度の違いが出る要因はいろいろ解明されてきている。