・A 稲葉尚子 県民生活部長
啓発効果を上げるために、更にどのような対策がとれるのかについて、お答えを申し上げます。
県内の消費生活センターに寄せられた柔軟仕上げ剤の香りに関する相談は平成28年度8件、平成29年度は上半期6件となっております。
その相談内容は、柔軟仕上げ剤の香りで頭痛や吐き気がするなどといった体の不調を訴えるものが多くなっております。
全国でも同様の相談が寄せられており、国民生活センターが注意喚起しておりますが、この問題は原因が解明されておらず、規制がないことから、対応が困難であるのが現状でございます。
香りの感じ方は、自分にとっては快適でも、他人は不快に感じることもあるということを認識していただくことが重要です。
県では、県のホームページや広報紙「彩の国だより」、スマホアプリ「ポケットブックまいたま」などの様々な広報媒体を活用し、香りの感じ方には個人差があることを、県民に啓発してまいります。
また、市町村に対して「香りのエチケット」ポスターを送付するとともに、各市町村広報紙を通した啓発についても併せて依頼してまいります。
A 小松弥生 教育長
まず、「化学物質過敏症の児童生徒をどのように把握しているか」についてでございます。
県内の小・中・高等学校では、すべての保護者に児童生徒の発育・健康状態等を記載する「保健調査票」を提出していただくなどして、化学物質過敏症の児童生徒を把握しております。
また、各学校では養護教諭を中心に健康相談の体制を整えており、化学物質過敏症についても必要に応じて学校医と連携し適切に対応しております。
次に、「香害を生まない配慮を広めるための取組」についてでございます。
議員お話しのとおり、化学物質過敏症への周囲の理解不足は、いじめなど二次的被害を生む可能性もございます。
県では、管理職の会議や養護教諭の研修会などで県民生活部作成の「香りのエチケット」のリーフレットを活用して化学物質過敏症に悩む児童生徒の存在や対応策について、教職員に周知を図っております。
今後は、香害や周囲の理解不足による二次的被害の防止など研修会等の内容を充実してまいります。
さらに、児童生徒や保護者に対しては、市町村とも連携して各学校で作成している学校だよりや保健だよりを活用するなど、化学物質過敏症について啓発をしてまいります。
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。