液体柔軟剤組成物及びその製造方法 | 化学物質過敏症 runのブログ

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https://biosciencedbc.jp/dbsearch/Patent/page/ipdl2_JPP_an_2011156927.html
生命科学関連特許情報
タイトル:    公開特許公報(A)_液体柔軟剤組成物及びその製造方法
出願番号:    2011156927
年次:    2013
IPC分類:    D06M 13/463,D06M 13/328,D06M 13/12,D06M 13/188,D06M 13/224,C07C 219/06,C07C 219/08

特許情報キャッシュ
甲 純人    宮原 岳彦    JP 2013023774 公開特許公報(A) 20130204 2011156927 20110715 液体柔軟剤組成物及びその製造方法 ライオン株式会社 000006769 辻居 幸一 100092093 熊倉 禎男 100082005 箱田 篤 100084663 浅井 賢治 100093300 山崎 一夫 100119013 市川 さつき 100123777 甲 純人 宮原 岳彦 D06M 

本発明は、各種衣料などに柔軟性を付与するための液体柔軟剤組成物、特に繊維への柔軟性付与効果や静電気防止効果に加えてよりフレッシュな香りを付与できる液体柔軟剤組成物及びその製造方法に関する。 

柔軟剤に対して生活者は、繊維への柔軟性付与効果や静電気防止効果に加えて、香りに対するニーズが益々高くなってきている。

香りは嗜好性の要素が強く、また、香りの質に対する要望も強く、よりフレッシュな香りが求められている。 

しかしながら、現在の液体柔軟剤組成物の工業的製法においては、液体柔軟剤組成物製造の初期段階で香料が柔軟基材と酸性・高温条件化で混合されるため、香料が変質してフレッシュ感が失われる場合があった(特にフレッシュ感のある特定香料)。

これらを解消するため、未賦香の柔軟剤に、従来、単純に香料を後から添加する方法が考えられている。

しかしながら、この方法では、水系のベース柔軟剤に油である香料を後から添加するため、香料の混合にかなり強い機械力が必要となり、ベース柔軟剤の分散状態が崩壊する場合があった。 一方、香料を多量に配合しても貯蔵安定性と残香性良好な柔軟剤組成物の製造方法が、特許文献1に開示されているが、この方法では、(ア)カチオン溶解、(イ)水と混合、(ウ)冷却、(エ)シリコーンエマルションと混合の4工程からなり、香料を各工程時、又は工程間、又は(エ)工程後に添加する工程を採用している。

特開2008−163176号公報 本発明は、ベース柔軟剤の分散系を壊すことなく均一に香料が分散し、フレッシュな香りを衣料などに付与できる液体柔軟剤組成物を提供することを目的とする。 

本発明は、又、香料の後添加プロセスを採用する上記液体柔軟剤組成物の効率的な製造方法を提供することを目的とする。 

本発明は、(A)成分を柔軟基材とする液体柔軟剤組成物であって、該柔軟剤組成物の製造時に(B)成分の特定香料を特定の方法で添加して製造すると、香料のフレッシュ感を損なうことなく、(B)成分を安定かつ均一に分散させることが可能となるとの知見に基づいてなされたものである。 

すなわち、本発明は、(A)成分:アルカノ−ルアミンと、脂肪酸及び/又は脂肪酸メチルエステルとのエステル化反応生成物、該エステル化反応生成物の中和物、及び該エステル化反応生成物を更に4級化して得られる反応生成物から選ばれる1種以上の化合物、ここで、上記脂肪酸及び/又は脂肪酸メチルエステルのヨウ素価が5〜150である、(B)成分:下記のB−1、B−2及びB−3のそれぞれから選ばれる各々1種以上香料成分からなる複数の香料成分を、(A)成分3〜50質量%、(B)成分0.2質量%(2000ppm)以上の割合で含有する液体柔軟剤組成物であって、下記工程(1)〜(4)を含む製造方法により調製することができる液体柔軟剤組成物を提供する。

B−1:アルデヒド類からなる香料成分B−2:酢酸及びギ酸エステル類からなる香料成分B−3:炭素数6以下のアルコールとのエステル類であって、B−2以外の香料成分工程(1):(A)成分を40℃以上に加熱し、油相を調製する工程工程(2):工程(1)で得られた油相と水を混合し、乳化物を得る工程工程(3):工程(2)で得られた混合物を40℃未満に冷却する工程工程(4):工程(3)で得られた混合物と、(B)成分を、剪断速度が5,000〜1,000,000 s-1条件で、単位時間に液が撹拌翼にかかる回数が2〜10,000 回/sの条件で、それぞれ混合する工程 ここで、剪断速度=撹拌翼先端の線速度/ローターとステーター間のクリアランス、(式中、撹拌翼先端の線速度は、πnd/60である(ここで、nは回転数[rpm]、dは撹拌翼直径[m]である。) 又、単位時間に液が撹拌翼にかかる循環回数[回]= Nqd×r×d3×θ÷V(式中、Nqdは吐出流量係数、rは攪拌翼の回転数(rpm)、dは攪拌翼の直径(m)、θは攪拌時間(min)、Vは内容液の体積(m3)である。) 本発明は、又、上記(A)成分及び(B)成分を含有する柔軟剤組成物を、下記工程(1)〜(4)を含む方法により調製することを特徴とする上記液体柔軟剤組成物の製造方法を提供する。

工程(1):(A)成分を40℃以上に加熱し、油相を調製する工程工程(2):工程(1)で得られた油相と水を混合し、乳化物を得る工程工程(3):工程(2)で得られた混合物を40℃未満に冷却する工程工程(4):工程(3)で得られた混合物と、(B)成分を、剪断速度が5,000〜1,000,000 s-1条件で、単位時間に液が撹拌翼にかかる回数が2〜10,000 回/sの条件で、それぞれ混合する工程 ここで、剪断速度=撹拌翼先端の線速度/ローターとステーター間のクリアランス、(式中、撹拌翼先端の線速度は、πnd/60である(ここで、nは回転数[rpm]、dは撹拌翼直径[m]である。) 又、単位時間に液が撹拌翼にかかる循環回数[回]= Nqd×r×d3×θ÷V(式中、Nqdは吐出流量係数、rは攪拌翼の回転数(rpm)、dは攪拌翼の直径(m)、θは攪拌時間(min)、Vは内容液の体積(m3)である。) 

本発明によれば、衣料を処理した直後はもとより、時間経過後においても衣料に付着させたフレッシュな香りに優れ、香料の分散安定性にも優れた液体柔軟剤組成物を提供することができる。混合装置の一例を示すバッチ式混合装置1の模式図を示す。連続式混合装置の概略断面図を示す。

剪断速度測定装置の概略断面図を示す。別の剪断速度測定装置の概略断面図を示す。 

本発明において使用できる(A)成分は、柔軟基材として用いるものであって、下記一般式1で表されるアルカノールアミンと、特定の脂肪酸又は脂肪酸メチルエステルとのエステル化反応生成物、該エステル化反応生成物の中和物及び該エステル化反応生成物をさらに4級化した4級化反応生成物(以下、これらをエステル化反応生成物と称することがある)が使用される。 上記一般式(1)において、R1、R2、R3は、炭素数1〜6、好ましくは1〜3のアルキル基、アミノアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R1、R2、R3の少なくとも一つは、炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキル基の水素原子を少なくとも一つのヒドロキシル基で置換したヒドロキシアルキル基であり、具体的には、例えば−CH3、−C2H4OH、−C3H6NH2、−CH2CH(OH)−CH2OH等が挙げられる。

A、B、Cは、それぞれ独立に炭素数2〜6、好ましくは2〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、例えばオキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基等が挙げられる。

また、o、p、qは、それぞれオキシアルキレン基の平均付加モル数を示し、それぞれ独立に0〜10であり、より好ましくは、0〜6、更に好ましくは0〜4、最も好ましくは0〜3である。なお、A、B又はCで示されるオキシエチレン単位、オキシプロピレン単位又はオキシブチレン単位などは、ブロック状あるいはランダムに配列していてもよい。 

上記一般式(1)で示されるアルカノールアミンとして、より具体的には、例えばトリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジイソプロパノールアミン、N−メチル−N−(2−メチル−2−ヒドロキシエチル)エタノールアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミン、N,N−ジメチル、2,3−ジヒドロキシプロピルアミン等が挙げられ、これらの中でも特に好ましいアルカノールアミンは、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミン、N,N−ジメチル−2、3−ジヒドロキシプロピルアミン等である。 また、最終組成物(液体柔軟剤組成物)の透明化、粘度コントロールなど液性改善のためには、上記アルカノールアミンにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて付加したアルカノールアミンを用いることが好ましい。アルキレンオキサイドは、上記式(1)で示すように、炭素数2〜6のオキシアルキレン基から誘導され、炭素数2〜4のものがより好ましい。