・http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130919_1.pdf
報道発表資料
平成 25 年 9 月 19 日
独立行政法人国民生活センター柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供
柔軟仕上げ剤は、衣類をソフトに保ち、傷んだ繊維を柔らかくすることをうたったものです。
10 数年前までは、部屋干しのにおいや汗のにおいなどを抑えるため、微香タイプの柔軟仕上げ
剤が主流でしたが、2000 年代後半から香りの強い海外製の柔軟仕上げ剤がブームとなったのをきっかけに、現在は、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが広がっています。国内の製造者の柔軟仕上げ剤の販売量は 2008 年の 24.8 万トンから 2012 年の 26.0 万トンへ、販売金額は 2008 年の618 億円から 2012 年の 715 億円へとなっており、いずれも増加傾向にあります(注 1)。
一方で、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)(注 2)に寄せら
れる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあります。
そこで、収集した相談
内容を分析し、情報提供することとしました。
(注1)日本石鹸洗剤工業会ホームページ(http://jsda.org/w/)の「洗浄剤等の年間販売統計」などから引用しています。
(注2)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)とは、国民生活センターと全国の消費生活セン
ターをオンラインネットワークで結び、消費生活に関する情報を蓄積しているデータベースのことです。
1.相談の概要
PIO-NET に寄せられた「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数は、2008 年度は 14 件でし
たが、2012 年度は 65 件となり、急増しています(注 3)。
.2013 年度は前年同期と比較してさらに
増加傾向にあります(図 1)。
また、5 月から 10 月にかけて相談が多く(表 1)、商品の購入者
と相談者が異なっている相談の割合が 74%も占めており(表 2)、春から秋にかけて、相談者が
使用したものではない、隣家などの他人が使用した柔軟仕上げ剤のにおいについての相談が多く寄せられています。
(注3)2008年度以降受付、2013年8月31日までの登録分。
図 1.「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談の年度別の推移
(注 4)斜線部分は当該年度の 8 月 31 日までの登録分であり、2013 年度分を 2012 年度の同時期の件数と比較をしています。
(注 5)「危害情報」とは、商品・役務・設備に関して、身体にけが、病気等の疾病(危害)を受けたという相談のことです。
表 1.相談受付月(n=187)